今日は、アトランタ・ホークスのオフェンスシステムを紹介します。
1.「イーストのスパーズ」と呼ばれるホークス
現在のホークスを率いているのは、マイク・ブデンホルザーHCです。ブデンホルザーHCは、スパーズのポポビッチのもとで、10年以上アシスタントコーチを務めていました。そのこともあり、ホークスのオフェンスは、スパーズのようなシステマチックで、パスを中心にしたオフェンスを行っています。(ポポビッチがマイク・ブゼンホルザーHCを称賛しているという記事はコチラから)
選手の起用法も、ホークスとスパーズは似ていて、スタートの選手とベンチスタートの選手の出場時間が同じくらいであり、スパーズのように、全員バスケのチームを作っているとも言えます。
2.ホークスのオフェンスシステム
ホークスのOFシステムについて動画で紹介します。
ホークスのOFを見るときに、一番注目してほしいのは、K・コーバーの動きです。コーバーは、言わずと知れたNBA屈指の3Pシューターですが、コーバーを活かすためのスクリーンプレー、そして、コーバー自身のスクリーンの使い方、オフボールので合わせ方が素晴らしいです。
『Hawks “One”』
コーバーに対して、ダウンスクリーンをかけるだけというシンプルなオフェンスです。
シンプルですが、コーバーのシュート力があるため、簡単にアウトナンバーが生まれています。コーバーのDFがスクリーンに引っかかれば、そのままコーバーがシュートを打ち、スクリナーのDFがコーバーにヘルプをすれば、スクリナーがフリーになります。これだけシンプルなOFでも、コーバーほどのシュート力があれば、簡単に得点に繋がります。コーバーは、ボールを受けてからのシュート、ドリブル、パスの判断が早く、ボールをもらう前から、DFをよく見て、次のプレーを予測していると考えられます。
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『Sneak Peek: Hawks ATO Sets』
コーバーをフリーにするための、様々なスクリーンプレーです。
この動画を見るとわかりますが、コーバーは、ボールをもらう前に様々なフェイクをしています。
・スクリーンを使う方向とは逆の方向へのフェイク
・自らがスクリナーになってから、DFを惑わせるフェイク
・プレーに何も関わっていないような素振りを見せるフェイク
コーバーだけの注目をすると、様々なフェイクをしてフリーになっています。これだけのフェイクをして、なおかつ、これだけ良いスクリーンが連続して行われたら、DFはもはやどうやって守ればよいのか分かりませんね…。最初に、コーバーがスクリナーになることが多く、コーバーのDFは、スクリーンの対処に追われ、その間にコーバーは、次のスクリーンを使うために動き出しています。コーバーだけを追えば、スクリーンをもらった味方がフリーになり、スクリーンプレーの対処をしていたら、コーバーがフリーになる。
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『 Hawks BOB/COB』
ホークスのエンドプレーです。
これは、コーバーだけではなく、一つ一つのスクリーンプレーに注目してご覧ください。
この動画を見ればわかりますが、一つのエンドプレーの中には、1rst optionから始まり、連続してスクリーンプレーが行われています。なので、一つ目のスクリーンプレーで成功しなかったとして、流れを止めることなく、次のプレーが開始されるので、多くのシュートチャンスを作ることができます。NBAのエンドプレー、サイドプレーを見ると、連続して様々なスクリーンプレーが起こるので、見ていてとても面白いです。
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『Hawks “Pistol”』
これも、最初にスクリナーになるコーバーに注目してください。
コーバーが最初にスクリナーになることで、味方を活かしながら、次の自分へのスクリーンを有効に使えるようにしています。このOFは、流れの中でスクリーンプレーが連続して行われるため、DFとしては、対応するのがかなり難しそうです。
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NBA選手の駆け引きは凄い…!
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