いやー凄かった。。
鳥肌が立つほど感動しました。
河村くんのNBA挑戦、
1試合目から日本と世界を驚かせました。
「河村くん、人生何周目なんや…」
そんなコメントが出てくるくらい、
NBA1試合目とは思えない落ち着いたプレー、
そして、きちんと結果も残して「凄い…」の一言です。
今日はそんな河村選手のNBA1試合目(プレシーズン)から学べる「バスケの基礎」を解説していきます。
僕の個人的な話をすると、
「河村くん」と勝手ながら「君付け」しているのは、
河村勇輝選手が初めてです。
高校生の頃から河村くんのプレーを見てきたのですが、
まさか、こんなところまで成長するとは…
僕以外にもそう感じている人は多いと思います。
高校時代に見た時は「河村くん」でした。
その後、Bリーグの顔になり、MVPになり、
日本代表の顔になり、NBAにチャレンジしていく過程を見ていく中で、
「君」と呼ぶのが失礼なほどの選手になっていったわけですが、
なぜか「君」と付けたくなる、そんな選手なのです。
礼儀正しさ、人間性、インタビューの受け答え、
コート上での振る舞い、集中力や準備など、どれも素晴らしいの一言。
そんな素晴らしい人間性を持った選手が
日本を代表する選手になって、子供たちの見本になり、
今度は世界に対して、自身のプレーを披露している。
「応援される選手=河村勇輝」
と言えるほど、あらゆる面でお手本となる選手ですよね。
さて、そんな河村くんのプレーについて解説していきます!
(前置きが長くてすみません)
目次
1本目からコーナースリーを入れる
これは、色んな人が既に言っていて感じている事だと思いますが、まず、コートインしてから1ポゼッション目でコーナーからスリーを入れるというのは凄い。「NBAを目指してる選手だから本人からしたら当たり前」っていうレベルのことだと思うのですが、それでもやっぱり凄い。4ピリのスタートまでコートに入っていなかった選手が、一本目でスリーを打ち(しかも角度的には簡単ではないコーナー)決める。プロフェッショナルそのものでした。
ドライブに対する合わせ
今日の記事で一番伝えたい事です。
河村くんの最初のオフェンスポゼッション、
最初のシュートがコーナースリーでしたが、
その前の「合わせの動き」が素晴らしすぎました。
ドライブに対しての合わせ。
◆河村「渦の理論」
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) October 8, 2024
僕が大学二年生で情報発信を始めた時から、今でも、最も伝えたい「NBAのスゴさ」であり「バスケの基礎」
・オフボールの合わせ
10年間発信してきたことをNBAのコートで、1プレー目で、河村くんがやってくれた…感動です…ありがとう河村くん!pic.twitter.com/Pzg5bzogqK
この合わせは、僕が情報発信を始めたキッカケの動きでもあるんですよね。
だから、とても感慨深く、
それを河村くんがNBAの舞台でやってくれたことに
(個人的に)とても嬉しい気持ちになりました。
「河村くんがやってるから自分が発信してることが凄い!」
とかを言いたいわけではもちろんありません。
ただただ、とても嬉しかった。
僕が一番伝えたいことは、
こういった「バスケットボールの基礎」であり、
それが「NBA選手の凄いところ」だということ。
そして、それは僕らでも真似できる。
バスケが上手くなりたいのなら真似すべきだ、とすら思います。
このドライブに対する合わせは、所謂「ドリフト」と呼ばれる合わせです。
僕が情報発信を始めた10年前は、
こういったことがほとんど体系化されていなかったし、
NBA選手のこういったところを発信している人もほとんどいませんでした。
Youtubeも出てきて間もないくらいだったかなと思います。
僕が「NBA選手の凄さ」に感動したのは、まさに、このプレーでした。
ブログ更新しました。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) May 22, 2015
ドライブの合わせ~NBA選手が行っている「渦の理論」~
NBAから学べる合わせの基礎です。NBA選手がドライブやパスが自由に行えているのは、この動きがあるおかげです。http://t.co/DWLcIMom94 pic.twitter.com/kgNiAEKhq6
まじでさりげないですが超重要です。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) January 8, 2023
人によっては「普通の基礎」だと思いますが、まだまだ学生のバスケを見ていても身についていない選手が多い印象です。ミスの原因はオフボールマンにもかなりあります。
サークルムーブ「渦の理論」pic.twitter.com/NjsnFpNtFi
◆サークルムーブ(渦の理論)
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) January 23, 2021
オフボールで大事なこと
・相手の背中をとる
・ボールマンから見える位置に合わせる
そうすると、結果的に良い合わせになります。数歩の違いでまったく違うプレーになる。動きの形よりも、その動きをなんでやるのか?という部分が大事。pic.twitter.com/h0TgnzcsDF
この動きは「サークルムーブ」と呼ばれ、
ドライブの基本的な合わせ「ドリフト」と呼ばれます。
僕は「渦の理論」と名付けていました。
ボールマンのドライブの方向に合わせて
渦に巻き込まれるように合わせるためです。
ここで大切なのは
・動きの本質を正しく理解すること
です。
つまり、ただ単に「ドライブに対してドリフトをすればいい」だけだと理解が薄い。
応用的なプレーができず、ディフェンスに対応できません。
「なぜサークルムーブが効果的なのか?」
ここを理解する必要があります。
そこを今回の記事では解説します。
オフボールの合わせ「ディフェンスの背中をとる」
このサークルムーブの本質は、ディフェンスの背中をとることです。
背中をとる、とは「ディフェンスの死角に入る」とも言い換えられます。
ドライブはバスケットボールの中で最も多いプレーの一つです。
そして、バスケットボールはボールを持っていない時間も長いスポーツ。
ドライブに対して適切に合わせられるかどうかが、プレーの質に関わります。
多くの選手はドライブに対して、サークルムーブができません。
これは僕が今まで学生バスケを見てきて感じることです。
これは全国レベルのチームであっても感じることがあります。
サークルムーブの手順
ポイントを解説します。
①適切なスペーシングをとる
②ボールマンの動きを予測する
③ドライブと同時に動く
④ディフェンスの背中をとる
⑤ボールマンの視野の中に入る
この合わせは、本当に重要です。
なぜなら、
この合わせができないと
どんなにシュート力があっても、
どんなにドライブ力があっても、
その力を発揮できないからです。
多くの選手は「ボールがほしい」と思って、ボールに近づいてしまいます。
これは初心者のバスケであることだと思われがちですが、そうではありません。
高校生など何年もバスケをしている選手でも、ボールに近づいてしまうことがまだまだ多いです。
オフボールの本質は
・目の前のディフェンスとの1対1
・目の前のディフェンスの背中をとる
・目の前のディフェンスから一番遠くに合わせる
です。
僕は小学生に教える時は「ディフェンスとの鬼ごっこ」と伝えます。
鬼ごっこのような感覚で、
「ディフェンスに捕まらない位置」に合わせれば、
オフボールで適切な合わせができます。
その結果、味方のドライブが成功したり、自分がフリーでボールを受けられます。
サークルムーブをしないと何が起きるのか?
このドライブに対して、よくあるミスを紹介します。
まず、ドライブに対して合わせをしていない状態。その場で止まっている状態です。
この状態だと、仮にパスを出したとしてもディフェンス2が簡単に守れます。
また、ボールマンの視野の外にいるため、パスが難しいです。
マイナス方向へのパスになるのでドライブの態勢としてもパスミスになりやすいです。
僕はこの状況を
「バスケットボールになっていない」
と表現しています。
バスケットボールというスポーツが成り立っていないような感覚なのです。
スペーシングが悪い状態でプレーしていると
5対5のはずが、「4対6」のような状態になってしまいます。
ボールマンからしたら
自分のディフェンスを抜き去り、
ヘルプに来たディフェンスを引き付けられている状態。
2対1が生まれているはず、です。
でも、スペーシングが悪いと2対1が生まれません。
感覚的に
ディフェンスの方が人数が多いような、
そんな感覚になるはずです。
「アウトナンバーが生まれているのに(実際は)アウトナンバーになっていない」
という状況になります。
それは僕の中では「バスケットボールではない」と思っています。
(もちろんディフェンスが駆け引きでアウトナンバーを守れることはあります)
同様に、ボールマンに近づくのもよくあるミスパターンです。
(これも本当によくあります)
これは先ほどの棒立ちよりも更にディフェンスとのズレが少なく、ボールマンのパスも難しいです。
ハンドオフを貰う場合は良いのですが、
「ドライブ(リング方向へのドリブル)」に対しては、
基本的にサークルムーブで合わせるべきです。
河村選手のように合わせたら、ディフェンスとのズレが大きくなることが図からも分かります。
これがサークルムーブをすべき理由です。
ただし、例外もいくつかあります。
サークルムーブの例外
Fill behind(Back to the ball)
これもとても重要なドライブに対する合わせなのですが、ドライブしている選手の後ろ側に合わせることを「Fill behind(Back to the ball)」と呼びます。背中を埋める、背中に合わせるという感じですね。
これは「セーフティ」の役割があります。ボールマンの視野の中には入っていない合わせになりますが、ボールマンがどこにもパスが出せない時やダブルチームを受けた際などに、後ろ側にパスを出せるように準備しておく合わせです。ディフェンスのローテーション的にも案外ここが一番空いたりします。ここへのパスはきちんと止まってピボットを踏んでパスを出す必要があります。
コーナーへの合わせ
また、コーナーへの合わせもサークルムーブとは違う合わせ方になります。
ベースラインドライブに対してはパスコースを作るためにコーナーに合わせることが基本です。
45cut
次に、ベースラインドライブに対する逆サイドの45の合わせについて。
ここの合わせ方は「45cut」といって中に合わせるのが一般的な基礎であり、一つの型です。ただし、これもあくまで「なぜ」という部分を理解することが大切です。あくまで、これも「ディフェンスとの駆け引きをした結果」であることを忘れてはいけません。
45cutの判断基準は
・自分のディフェンスが背中を見せている
・自分のディフェンスがコーナーをヘルプしている
・ボールマンがコーナーにパスを出せない、困っている
です。
その時は45cutが適切な合わせになります。
cut the drive
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) November 10, 2023
ベースラインドライブへの基本的な合わせ
練習必須
※カットの基準
・インラインが空いている
・DFが背中を向けている
・ボールマンが困っている(遠くにパスを出せない)
など#バックカットの体系化 pic.twitter.com/e8dgMA8Eyp
◆cut the drive
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) April 11, 2024
ディフェンスの背中が見えたらカット
ベースラインドライブへの基本的な合わせ
重要
pic.twitter.com/PUTyeY4fPA
◆なぜベースラインドライブが重要なのか?
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) March 27, 2022
→ディフェンスが必然的にマークマンに対して背中を向けざるを得ないから(身長関係なく、ローポストにボールを落とす意味もここにあり)pic.twitter.com/ys2YTDWfoi
そうではない場面、コーナーへのキックアウトができる状態で、自分のディフェンスがコーナーをケアしていない場合は、ステイしてextra passに合わせる準備が必要です。
サークルムーブバックカット
次の駆け引きがとても大事です。
サークルムーブはドライブの合わせの基本ですが、ディフェンスが対応してくる場合があります。サークルムーブを読んで先読みしている場合、パスをカットしようとしている時などです。
その時は、オフボールの合わせの本質に従って、「ディフェンスの背中をとる」「ディフェンスから一番遠くに合わせる(ディフェンスに捕まらない位置に合わせる)」をすると、結果的にバックカットになります。
図で表すとこういった動きです。
これもドライブの方向に合わせているのでサークルムーブと言えますが、リングへのカットがあり、あくまで「サークルムーブをした後にバックカットをする」というのがポイントなので、僕は「サークルムーブバックカット」と呼んでいます。
言語化すると、「ドライブ→サークルムーブで合わせる→ディフェンスが自分の方に来ている→このままステイしていたらパスカットされる→バックカット」、という判断です。
これは単に「ドリフト」という動きだけを学んだり、型としてドライブの合わせをしているだけでは出来ない動きです。
オフボールの合わせの本質をきちんと認識し、
自分のディフェンスとのズレを作れる場所に合わせた結果、
こういうディフェンスに合わせた駆け引きができるようになります。
解説動画↓
◆バックカットとは
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 14, 2024
オフボールの基礎
・ボールとディフェンスを見る
・ディフェンスの死角(背後)をとる
・ディフェンスから一番遠くに合わせる
サークルムーブ、本当に大事。
基礎がとにかく大事。
バックカットは駆け引きであり、武器。 pic.twitter.com/kU0QTkpv6J
河村くんが所属しているグリズリーズでは、こういった「ドライブに対する合わせ」を練習している様子がSNSで流れました。
基礎練を大切にしている理由がこの動画を見るだけでも伝わってきますね。
グリズリーズの
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) October 2, 2024
「ドライブへの合わせ」
基礎の徹底pic.twitter.com/9ISjnJbcNi
このドライブに対する合わせは
・連続でドライブしない
・パスが来た方向にドライブしない
というドライブのタイミングなどを身に付ける上で、ルールとして効果的なものを採用しているようにも見えます。
このワンプレーだけでは判断できませんし、そこまで厳密なルールは取り入れていないと思いますが、コーナーでパスを受けた河村選手がドライブをしようとしたけど止めてパスをしているところを見て、ふとそう思いました。
ちなみに、このルールを(基本として)採用してオフェンスを創っていたのがSaint Joseph’s College of Maineで、全米でスリーポイントの確率が最も高く、素晴らしいオフェンスを展開していました。「Pick&Rollをしないオフェンス」としても有名で、ヨーロッパではこういったドライブルールに基づいて、ドライブの方向とタイミング、スペーシングを学ぶことがあるそうです。
このSaint Joseph’s College of Maineのオフェンスはとても有名で、スラムダンク奨学金生として所属していたのが酒井達晶さん(B3金沢武士団)です。
後から知ったのですが、今のグリズリーズの練習に加わっているロブ・サニコラさん(グリズリーズの下部組織のAC)は酒井さんが所属されていたSaint Joseph’s College of Maineの当時のHCだそうです。
キャンプ初日から河村選手のワークアウトを担当しているコーチの1人(上の動画で紺Tシャツ)は、スラムダンク奨学金9期生の酒井達晶選手(現金沢武士団)がセントジョセフ大にいたときのロブ・サニコラHCです。今季からメンフィス・ハッスルACに就任しました
— Yoko Miyaji (@yokomiyaji) October 10, 2024
こちら(↓)は20年1月、大学時代の写真 pic.twitter.com/enk7Y8Vstw
上記で示したドライブの基本的なルールは、Saint Joseph’s College of Maineを卒業してNBA選手のワークアウトなどをしているOBの方が、カレッジやNBAなどのスタッツを分析して「ドライブの方向とタイミング」を調べた結果、生まれたものだそうです。どのレベルであっても「パスが来た方向にドライブをする」「連続でドライブをする」というのはタフショットになっていることが多いというデータです。なので、もしかしたら、このグリズリーズがやっているドライブの合わせはそのルールに従ってやっているかもしれません。もちろん、あくまで一つのデータであり絶対的なルールではありませんが、とても参考になりますね。
・・・と、サークルムーブの詳細でした。
基礎の部分は一旦この辺にして次に進みます。
リバウンドへの意識
河村選手の凄いところ、2つ目はリバウンドへの意識です。
試合を見ればわかるのですが全てのリバウンドに対して意識を向けています。ディフェンスリバウンドに対してもオフェンスリバウンドに対しても。とにかく意識が高く、常に取ることを考えて準備していることがよく分かります。自分よりも50㎝近く身長が高い選手に対しても、きちんとスクリーンアウトをして押し込んでいました。身長が一番低いにもかかわらず、リバウンドに対しても意識を常に向けているのは素晴らしい点で、これも真似したいところですね。とにかく全てのプレーに(NBAに残るために当たり前だと言われてしまいそうですが)集中して準備しているところは全プレイヤーに見てほしいところです。
試合前の礼
その他にも、オールコートのディフェンス、ドライブ後のアシスト、ゲームコントロールなど素晴らしい点は挙げたらキリがないのですが、その辺りはYoutuberの方なども詳しく解説しているので、僕は最後に「礼」のところをピックアップさせていただきたいと思います。
河村選手は試合前に必ずコートに礼をしています。その理由を問われた時、こう答えていました。
自分がコートに立てていることは当たり前ではないという事を、コートに入る前に再認識するためにコートに入る前は一礼して、全力を尽くすことを誓っています。
この精神性、礼儀、周りへの感謝が河村選手
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 27, 2023
まじでみんな真似しよう
礼には物凄いパワーがあることを世界に証明してくれている河村選手が…感謝の気持ちを持ち続けて体現している。。ぜひ皆さんにこの動画を広めてほしいです。 https://t.co/ScyPZoWe1c
この試合前もルーティーンとしてやっていました。
世界に誇る日本の文化でもある「礼」をNBAのコートで見せてくれたことは、これも個人的な気持ちになりますが、とても嬉しく、素晴らしいと感じました。
河村勇輝さん、日本でやってきたのと同じようにおじぎをしてからコートインをしていました。
— Kaz Nagatsuka(スポーツライター永塚和志) (@kaznagatsuka) October 8, 2024
河村さんはNBAの生観戦をしたことがなく、自身が出た試合が初めてのNBAの試合ということになりました。 pic.twitter.com/ngwdATyRai
僕は武術の師匠(武学)から
・「一生使える本物の礼(禮)」
というものを学び、バスケに応用しています。
バスケをする前のルーティンとして続けていて、
今は「お辞儀のチカラ」として子供たちに伝えています。
昨年だけでも300人以上の子ども&大人に、礼の正しい形と力をお伝えしてきました。
今年の夏も5チームに対して直接指導を行い、「お辞儀のチカラ」を100人以上の方に伝えました。
このワークショップは、ただ話を聞くだけの「講話」ではありません。
「体験型」なので、誰もがその場で体験できます。
そして、それがどうしてバスケに活きるのか?
人生にどのように活きるのか?を伝えています。
みんな楽しそうな反応で、子供でも大人でも楽しめて実感できるワークショップです。
こういったワークをすると、
子供は進んで綺麗な礼をしたくなり、
大人は子供に対して綺麗な礼を示そうとします。
もちろん、形だけではなく「気持ち」も大切です。
でも、まずは
・正しい礼の形
・礼の本当の意味
を体験することが大切だと思っています。
「応援される選手になる」「応援されるチームになる」というのは、
選手からしたらあまり実感が湧かないことだったりします。
でも、「礼」を綺麗にできれば、
それだけで周りに良い印象を与えます。
結果的に、周りから応援される。
でも、自分達(選手たち)は、
・自分のパフォーマンスを最大化させるための礼をする
という意識で始めはいいと思っています。
正しい礼をすると、簡単に言うと
・身体の軸ができて
・身体のバランスが良くなり
・動きやプレーの質が高くなります
そして、精神的な面で言えば、自分が最もパフォーマンスを発揮できる状態「ゾーン」に入ると言われています。
これは施術家の同志が科学的に脳波を調べた結果、100人中100人がそうなる、という結果が出たそうです。
自分がもっている力を最大限発揮することができたら最高ですよね。
そういった状態に「言葉」とか「気持ち」ではなく、「姿勢」からもっていけるのが「礼」です。
(継続して習慣にすることで初めて活用できます)
この「お辞儀のチカラ」というワークショップは、
勉強会(直接指導)と合わせてお伝えさせていただいています。
河村くんがその見本を示してくれているので
僕らが真似しない理由はないと僕は思います。
周りへの感謝、バスケができることへの感謝を示す素晴らしい所作です。
これは「日本の文化」として
世界中から認知されているものであり、
僕もこの大切さを伝えていきたいと思います。
勉強会(直接指導)に興味があれば、コメントでご連絡くださいませ。
最後に
とにかく、河村くんの試合は最高でしたね!
こんなに試合を見ながらひとりの選手を追いかけ続けたことは僕は初めてかもしれません。自分と同じくらいの身長の選手で、高校生の頃から見ていた選手が、NBAの舞台でプレーしている…その感動があるからなのだと思います。全てのプレー、全ての瞬間を、大切に集中しているというのをこの試合から感じました。ロスターに残れるかはまだ分かりませんが、とにかく応援あるのみです。
僕が元々この発信を始めたのは、
「NBA選手って、オフボールの動きが凄かったんだ…!!」
という感動をしたのがキッカケでした。
まさしく、このサークルムーブが僕の人生を変えました。
僕はこのサークルムーブを知るのに、
オフボールの大切さや楽しさを知るのに10年かかりました。
「高校生の時に、この事を知っておきたかった…」
「もっとこのことを多くの人に伝えたい。オフボールの動きをより良くするだけで、バスケの質は変わる。バスケの楽しさは変わる。1対1だけがバスケットボールの楽しさではない。これならNBA選手から学べるし、NBA選手から学ぶべきことはこういう『バスケの基礎』なんだ」
と思って、情報発信を始めました。
今でもその気持ちは変わっていません。
これからも僕は「サークルムーブ」を発信しているだろうし、
サークルムーブを通して、オフボールの楽しさを伝え、チームでバスケをする楽しさを伝えていきたい。
今は「バックカット」を中心に発信していますが、
その奥にある想いは、チームプレーの楽しさを伝えたい、
バスケットボールの駆け引きの楽しさを伝えたいという想いです。
今は「大和籠球」のまとめを創っています。
これは、全ての人に貢献できるようなバスケの参考書で、
「賢者は強者に優る」という理念を体現するためのモデルです。
オフボールの合わせも、一つのページで体系的にまとめています。
「NBA選手から学べるバスケの基礎」
をこれからも発信し続けます。
今回紹介したような「サークルムーブ」は誰でも真似できることです。
でも、基礎はないがしろにされがち。
だからこそ、もっと伝えていきたい。
「たった数歩の動き」でバスケの世界は変わります。
僕のバスケはこの「サークルムーブ」から大きく変わりました。
情報発信を始めていなかったら今頃何をしているんだろう…分かりません。
この記事が、僕の今後の発信が、
僕がそうだったようにバスケの楽しさに氣付けて、
バスケ人生がもっと面白くなるキッカケになることを願っています。
河村選手の2戦目も楽しみですね!
それではまた!
PS.
サークルムーブに関する動画はYoutubeにいくつかアップしています。参考にどうぞ。
P.S
既にたくさんの発信者の方たちが河村選手のプレーについて解説してくれています。僕がよく見ているハレルヤさんとカツオくんさんのYoutube動画もシェアさせていただきます。どちらも流石の視点で、とても的確な解説をされています。本当に勉強になります!
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