NBAでゾーンが流行った経緯と、進化するディフェンスへの対応

こんばんは、原田です。

 

前回は、
「Bリーグの試合を見ていて思うこと」
というメルマガを書いたのですが、

 

それについて、こんな返信をもらいました。

=======ここから=======
お久ぶりです。新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします(勉強させていただきます)。

久しぶりに返信させていただきました。
メールを読み、大変おこがましいですが、自分も最近のBリーグを見ていて原田さんと同じ意見を持っていました。
バックカット中心のオフェンス(プリンストンオフェンス)を知ってしまったからなのかBリーグの試合を見ていると「もっとバックドアをすればいいのに」と思ってしまいますし、「NBAやアメリカ等の海外のチームなら、もっとバックドアしているんだろうな」と思ってしまいます。
原田さんが言っているようにスカウティングが普及したことにより、ディフェンスが進化したのは間違いない事実であり、スイッチディフェンスやトップロックなどはまさにそうでしょう。
ここまでスカウティングが普及したのであれば、そろそろスカウティングされている事を逆に利用してオフェンスを構築・遂行するチームが出てきてほしいなと思ってしまいます。そうなれば、Bリーグもさらに面白くなると思いますし、リーグ全体のレベルも上がり、強いては日本のバスケットのレベルも上がると思います。
大変短い文章で申し訳ありませんが、返信させてもらいました。
メールを読んでもなかなか返信することは出来ていませんが、色々と勉強させてもらっているので、これからもよろしくお願いします。
それでは失礼します。
=======ここまで=======

 

返信ありがとうございます。

 

メールを読んでもらえることだけでも嬉しいですが、
こうして返信を通して意見交換をしていけると更に嬉しいですね。
(今できる限り個別に返信しています)

 

今回返信をしてくれた方は、
以前、勉強会でお会いしたことがある方なので
Princeton Offenseやバックカットを体験しているからこそ、
僕と同じような感覚があるのかなと思うのですが、

きっと同じように感じる人は少なくないと思います。

 

Princeton Offenseの視点だったり、
「バックカットは表」の視点で見ると。


僕はプロ選手ではないので、
ああいうことを書いたりすると、
「お前何様だ!」って言われたりしてしまうと思うんですけど、

あくまで客観的な視点から見て、
「こうしたら日本のバスケはもっと面白くなるんじゃないかなぁ」
って思ったことを書いたという感じです。



プロでも当てはまることがあるのなら、
学生バスケでも同じようなことが言えると思うし、


実際、色んなカテゴリーのバスケを見ていても、
Princeton Offenseや「バックカットは表」という視点で見てみると、
いろいろと気づけること、伸びしろが見えてきます。


こういうコミュニティ内だと、
意図がちゃんと伝わると思っているので、
思うことは素直に話していこうと思います。

 

今、僕はBリーグの試合映像から

「バックカットをしたシーン」
「バックカットをしていたら崩せていたと思われるシーン」

を抜き出していますが、

いろいろ見えてきてほんとに面白いです。


返信でも言ってもらいましたが、

今はディフェンスが進化しているので、
今後、オフェンスの形は変わると思います。



どのように変わるかというと、

・ピック&ロールが主体→ピック&ロールが減る
・スリーorゴール下を狙う→ミドルシュートを狙う

という感じになるんじゃないかなぁと思います。


もちろん、これらは、
「踏まえて乗り越えるもの」なので、
ピックとか3がゼロになるわけではなくて、
比重が変わるという話です。

 


去年、NBAでゾーンが流行りました。


NBAでゾーンが流行ったのは、

・戦術が複雑化している
→スクリーンプレーに対応するのが大変
→スイッチディフェンスで守ることが多くなる
→結果、ゾーンに近い守り方になる
→ゾーンを採用

という流れがあると思っています。

 

実際、今のBリーグを見ていても、
ゾーンディフェンスを採用しているチームは増えていて、
今のバスケットボールは、

「形通りのオフェンスをさせない守り方が増えている」

と言えます。



例えば、ピック&ロールに対して、
最近は「NEXT」というコンセプトがあって、
あの守り方も、狙いはゾーンと似ています。
(千葉ジェッツがやっています)



「ピック&ロールを守る」
というよりも、
「そもそもピック&ロールをさせない」
という守り方です。


最近増えている「パックラインディフェンス」も同じで、

あれも、単純な1対1をさせない守り方で、
ディフェンスはほぼゾーンみたいな守り方になります。



今はStephen Curryの影響もあって、
NBAもBリーグも、期待値の高いシュートから狙う
「モーレイボール」というのが主流になっているので、

スリーポイント か ゴール下のシュート


を狙うチームが多く、
ミドルシュートは多くのチームが制限している、
もしくは、優先順位として下にしています。


でも、それは相手もわかっていることで、

「スリーは打たせず、ミドルシュートを打たせる」

という守り方も増えています。

 

そうなったら、

・ピック&ロールは減る
・ミドルシュートの価値が高まる

はずで、


その一つの形が
「Princeton Offense」
だと思っています。



まぁ、このメルマガなので、
そこに繋がるというのは予想できたかと思いますが(笑)、

Princeton Offenseは、もともと、
・ピック&ロールがない
・ハイポストやエルボーをうまく使う
というオフェンスで、

まさに、今の時代のバスケを
より進化させるコンセプトがあります。



そして、何よりも、
今みたいにディフェンスが進化していると、

形通りのオフェンスではなくて、
一人ひとりが、目の前のディフェンスを見て、
「表か裏か」というシンプルな駆け引きをして
相手を崩していく必要があるので、

バックカットがやっぱり必要になってくると思います。



これはBリーグの試合を見ていて思うことですし、
自分が実際にプレーしていて感じることもあります。

 

今のバスケをより進化させるコンセプトを学べる教材としても、
多くの人にPrinceton Offenseを学んでほしいなぁと改めて思いますね。

Princeton Offenseは、確かに、
スカウティングできないほど複雑に見えますが、

実際、やっていることは、

「バスケでよくあるスペーシングを滑らかに繋いでいる」

ということなので、部分的に見れば
多くの人に馴染みにあるオフェンスだと言えます。

 

「これさえ学んでおけばオッケー!」

っていうものではないですけど、

一つの教科書として、
Princeton Offenseを学んでおけば、
かなり多くのことを網羅できるので、



全ての人にとは言いませんが、

少なくとも、
この文章を読んでいる皆さんには、
一度、時間をかけてPrinceton Offenseを
じっくり学んでみてほしいなと思っています。

 

ずっと昔からあるオフェンスだけど、

Carrlさんは、時代を先取っていたんじゃないか?

と思えるほど、今のバスケを進化させる要素が詰まっているので、
ほんと魅力的なオフェンスだなぁと改めて思っているところです。



きっと、時代を先取ったわけじゃなくて、

バスケットボールの原理原則を追求していたから、
いつの時代でも活かせるコンセプトが含まれている


ってことなんでしょうね。




あとは、やっぱり、

鶴が、このコミュニティが、
ずっと一つのことを深めているからこそ、
それだけ広い範囲を網羅するものになっている

っていうことも大きいですね。

 


「全は一、一は全」

っていう言葉が僕は好きなんですが、
(漫画『錬金術師』に出てくる言葉)


イチロー選手の言葉が
野球以外の人にも響くように、

一つのことを徹底的に深めていけば、
自然と、全体を網羅する視点が身に付くと思うので、
これからも引き続き、深めていきたいなと思います。



ちなみに、Bリーグでも、
Princeton Offenseの「Chin」を部分的に使っているチームもあったし、
ウィンターカップでは、山口の徳山商工(女子)、香川の尽誠学園(男子)もPrinceton Offenseを使っていたし、
決勝では、優勝した宮城の明成(男子)も、Chinみたいな動きから、バックカットで得点を取ってました。
(他にも「このチームがバックカット上手かったです」っていうのがあれば教えてほしいです!)



ディフェンスが進化している今だからこそ、

バックカットを活かしたオフェンスで、
ディフェンスをいなすチームが増えていって、
日本のバスケがより面白くなればいいなぁと思います。



それでは今日はこれで。

最後までありがとうございました!

 

PS.
そういえば、最近、
Youtubeの配信をやるようになりました。

・ドリブルや1対1の解説
・バックカットについての解説
・戦術を体系化した解説
とか、動画は山ほどあるので、
積極的に更新してこうと思います。


鶴と慎さんと、試合を解説した動画とかもアップしていくので、お楽しみください!





PS.

千葉ジェッツの「NEXT」というディフェンスに対して、

もしバックカットを使って相手を崩すならどういう選択肢があるか?

というのを考えてみました。

※あくまで客観的な分析

この場合、45°のディフェンスをヘルプさせないために、

早めのタイミングでバックカットをすることも有効だということを

NEXTの動画をツイートしていたTetsuro Miyazakiさんがおっしゃっていたので、

それと近いバックカットのシーンを集めてみました。

進化するディフェンスに対して、

バックカットや相手の裏を取る動きで

チャンスを作るチームが増えていくと

より日本のバスケは進化して面白くなると思います。

 

これからも引き続き、バックカットの体系化を進めていきたいと思います。

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