こんばんは、原田です。
昨日は久しぶりに5on5をプレーして、
その時に感じたことを文字にしてみました。
バックカット、プリンストン、大和籠球。
今伝えているバスケットボールを実際にプレイヤーとしてコートに入って体験してみて、
「怖さ」と「面白さ」を感じました。
本当に楽しい試合でした。
まだ読んでいない場合は、以下の記事からお読みください。
【大和籠球の実践】プレイヤーとして5on5をしてわかった、バックカットの本当の「怖さ」と「面白さ」。
さて、今日は、
昨日の5on5で感じた「もう一つのテーマ」についてお話しします。
「Princeton Offense」のイメージって、人それぞれだと思うのですが、
ネガティブな声を聞くこともあります。
・選手が型にハマってしまう
これが一番多い声かもしれません。
いわゆる、
「目の前の相手を見ずにパスばかり探してしまう」
「シュートチャンスを逃してしまう」
ということです。
今まで「ドリブル・1対1」だった選手たちが、「バックカット」「スクリーン」「パス」をするようになり、
味方の位置を見て、次のプレーを作り出そうとするので、そうなるのは自然なことです。
それは悪いことでは全くなくて、単なる成長の「通過点(通過儀礼)」のようなもの。
指導者がまずそう捉えることが大切です。
その段階にきたら、こう言葉をかけてあげてください。
「味方と目が合うようになってきたね。次のプレーを考えながらプレーできるようになっているのは大きな成長だよ。
次は、”目の前のディフェンス”を見ることを優先しよう。
味方が1対1をしたら、それは型を崩している悪いプレーではない。必ず味方には合わせよう。」
この言葉一つで、選手たちの意識は変わります。
ここで、
「おい、目の前が空いてるだろ!」
「パスばかり探すな!シュートを打て!」
という指示を出したら、選手は困ります。
選手は、2つ以上のことを同時には身につけられません。
これは僕ら大人でも一緒ですよね。
一つ一つ、段階を上がっていくことが大切です。
指導者が焦ってはいけません。
選手を焦らせてはいけません。
型を身につける段階では、
・スペーシング(空間)
・タイミング(時間)
を合わせていきます。
型とは、いわゆる「5on0の動き(Flow)」のこと。
この段階では、
正確なポジショニングを取り、
味方と目を合わせてタイミングを合わせる。
慣れてきたら、「プレーとプレーの繋ぎ」を速くすることを意識します。
「間」がないくらい、次々とプレーが繋がるように。
慣れてくると、
パスを受ける前から次の展開が頭に入るようになり、
次に味方がどういうプレーをするかが予測できるようになります。
ここまできたら、次の段階。
・目の前のディフェンスと駆け引きをする
ここで必要な技術は、「正対」です。
目の前のディフェンスに向かうこと。
そうすると、
・シュートチャンス
・ドライブチャンス
が見えてきます。
この段階では、「間をとる」ということが大切です。
型を身につける段階では、間ができる限りないように、プレーとプレーの繋ぎを速くする。
でも、「ディフェンスと駆け引きをする(正対)」という段階になったら、間が生まれます。
この「間」が生まれた時に、
指導者が無理に間を埋めてはいけません。
「早く次のプレーをしろ!」
「次!遅い!」
そう声をかけてしまったら、ディフェンスを見る間がなくなります。
一瞬、止まって何も動きがない「間」が、プリンストンにはあります。
相手に「?」が生まれる瞬間。
これがあるから、
バックカットで優位に立てるし、
「自分たちの場(空気)」を作れます。
この「間」があるプリンストンは、「不気味な雰囲気」があり、
この「間」がないプリンストンは、「焦っている雰囲気」があります。
さらっと書きましたが、これ、超重要な違いです。
指導者の声がけ一つで、
プリンストンの可能性が閉ざされるか、広がるかが決まる
・・・というのも、ここまでの話でご理解いただけると思います。
本当に重要です、指導者の在り方・声がけ。
で、ここからが本題。
「プリンストンは個性を潰すのか?」について。
結論から言うと、
潰しません。
既存の「Princeton Offense」をそのままやろうとすると、個性はなくなると思います。
でも、僕が「大和籠球」で伝えているのは、個性を活かすバスケットボール。
・シュートが得意な選手
・ドライブが得意な選手
・スクリーンが得意な選手
・バックカットが得意な選手
一人ひとり違う個性があります。
それを最終的に「型の中で活かす」のが大切です。
具体的に言えば、「ダブルパンチ(split cut)」で考えてみましょう。

よくダブルパンチに関する質問で、
「ウィングからスクリーンに行ったほうがいいですか?トップからの方がいいですか?」
ということを聞かれるのですが、
最終は「人に合わせる」と回答しています。
(あとは「スイッチ対策を優先するか」「選手の特性として止まれるか・動くことが好きか」などによって変わります)
昨日、5on5を久々にして面白かったのは、
一人一人の個性がちゃんと活きていたことです。
チームには、スリーが打てない小さい選手もいます。
でも、スクリーンとディフェンスに徹することができる素晴らしいチームプレーヤーなのです。
プリンストンの中で、
シュートは打たないけれど、
スクリーンをしてシュートを打たせている。
同じ「ダブルパンチ」というスクリーンプレーをするにしても、
誰と誰がダブルパンチをするか、誰のシュート作るかによって生まれるプレーは変わります。
ここを合わせていくのが、とても重要。
大和籠球を体験した学生たちからは、こういった感想をもらいます。
・個人の特徴や得意なプレーを活かしながらも個人個人にはならずにみんなで協力して流れを作れるバスケット
・1人1人の魅力が伝わり、可能性が無限大なバスケットボール
・個性が活かせる楽しいバスケ
・プレーする人によっていろんな個性がでるバスケ
・みんなの個性や得意なプレーを活かせるバスケのスタイル
・一人一人の得意不得意を理解しながら5人で連動するバスケ、楽しいバスケ
・全員の得意なものを活かすバスケ
・自分の個性を活かして誰でも活躍できるバスケ
・個性を活かせる自由で楽しいバスケット!
・自分の個性を出しつつ、水のように流れるスムーズなバスケ
・・・
僕の場合、チームセッションで学生たちとバスケをするのは1日〜2日と短いのですが、
それでも選手たちが「大和籠球=個性を活かすバスケットボール」と感じてくれるのは凄く嬉しいです。
昨日のバスケを体験して、
「Princeton Offenseが個性を潰すなんてことはない」
と改めて思いました。
これを「Princeton Offense」と表現するのがいいのか、
それとも「大和籠球」と表現する方がいいのか。
どっちがいいんだろうと思うことがあるのですが、
まとめて、
「大和籠球プリンストン」
としておきます。
Princeton Offenseを元にしているけど、Princeton Offenseそのものではない。
プリンストンを中心にした、一人ひとりの個性がいきるバスケ。
今日話した「型の捉え方」と「間」の話、とても重要です。
ぜひ現場指導で活かしてみてください。
それではまた!
PS.
「プリンストンは個性を潰すのか?」という問いに対して、
真の回答をすると、「指導者の在り方次第です」となります。
その理由は、今回の文章を通して感じていただけたと思います。
「やり方」も大事です。
そして、「在り方」も同じくらい大事。
どちらも大切です。
それを同時に学ぶことができるのが、
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