【大和籠球の実践】プレイヤーとして5on5をしてわかった、バックカットの本当の「怖さ」と「面白さ」。

こんばんは、原田です。


いやー、今日はとても大きな学びがありました。


今日、地元の社会人チームが高校生と練習試合をするということで、
プレイヤーとして参加して、30分くらい試合に出させてもらったのですが、

大和籠球、やっぱり最高に面白いです。


これはプレーしてこそわかることでした。

久々の5on5で、僕自身のプレーはシュートがなかなか入らなくてまだまだ未熟でしたが、
「チーム」としてプレーした中で、たくさんの素晴らしい連携がありました。


「あああ、バスケの面白さってこういうところだよなぁ」

って、しみじみと感じました。


ちゃんと試合という形で5対5をしたのは、いつぶりだろう。

1〜2年以上ぶりだったと思います。


今日は、この今の感覚を文字にしておきたくて、
感じたことをそのままの言葉で書かせていただきます。


僕の地元の社会人チームは、中学生の頃からお世話になっているチームで、
代替わりをした後は僕の大学の同級生たちが入って、僕の双子の弟がずっとキャプテンをしています。

双子の弟は、母校の大学生男子チームで8年近くプリンストンを指導していて、
それに合わせて、社会人チームでもプリンストンをやってきました。

今は、大学生時代にプリンストンを経験してきた母校の後輩たちも数名チームに入っていて、
チームとして「プリンストン」をベースにしたオフェンスを構築しています。


そんなチームで、今日は2試合(40分×2)をしました。


まず、試合前のアップで軽く4対4をしたのですが、
守る側になっての感想としては、とにかく守りにくい。

バックカットは、やっぱり一人では守れないです。

ディフェンスはリングに背を向けている。
オフェンスはリングに向かっている。


純粋に、

「後ろ向きで走る人vs.前向きで走る人」

が、よーいどん、で勝負するわけなので圧倒的にオフェンスが有利です。


しかも、バックカットは

・相手の意識
・相手の重心
・相手の視野

を外すタイミングでカットするので、
さらに守りにくいわけです。


まだ、単発のバックカットなら守れるかもしれません。


「今からバックカットするよ。ここからバックカットするね、じゃあ行くよ。よーい、どん!」

と言われたら守れる。


でも、大和籠球は、

・ポジションチェンジ
・ダブルパンチ(Split cut)
・Exit(カッターに対するスクリーン)

を連続的に起こすので、
ほんと、守るのが大変です。


これはコーチとして外から見ているだけでは気付けないことでした。

実際にプレーして、守ってみてわかる
プリンストンの守りにくさ、バックカットの脅威。

 


・・・

そんなアップが終わって、試合開始。


この試合でも多くの学びがありました。


まず、今日のチームのテーマは、
・Chinを使わずに「ローポスト」エントリーから崩そう
でした。


Chinとは、Princeton Offenseを象徴するハイエントリー。
全員がFTラインよりも上に上がった状態からスタートするオフェンスです。

今回はそれを使わずに、ローポストエントリーを実践。


理由はチーム事情として色々あるのですが、

この「Chinを使わないでローポストエントリーを基本にする」というのは、
実は、元々プリンストン大学がやっていたことなんですよね。


今、日本には「プリンストン」がまた広がってきていると感じます。


僕は今、様々なチームに関わっていて、
チームセッションの際は試合映像の分析をするのですが、
その時に、僕が指導するチームの対戦相手もPrinceton Offenseをしていることが結構あります。


「おおお、プリンストンやってるチームって増えてるのかな?」

と思いながら見ています。


それで、

プリンストンを取り入れているチームの多くは、
ローポストをあまり使わずに「Chin」からオフェンスを始めようとしています。

これが実は”あまり良くない”ことが多いです。


「Chinをしなくてもいい場面で、Chinに入ってしまっていることで、
中途半端なエントリーから、中途半端なオフェンスになっている」

というケースが非常に多いです。


Chinは、とても効果的なオフェンスで個人的には好きですが、「使い時」があります。

ここを見落とすと、
「なんとなくプリンストン」になって、
中途半端なオフェンスで終わってしまいます。

これ、本当に注意ですよ。

 

今回の試合で「ローポストエントリー」を実践しましたが、プレーとしては以下を使いながらチームとして攻めました。

・Low postのSplit cut
・Bilbao action(Gaggle Split cut)
・Pinch post(scissors cut)
・Blind pig(flash +backcut)
・Exit(screen the cutter)
・UCLA cut

やってることは、とてもシンプルです。


いやー面白かったなぁ。


学生チームに対して、大和籠球のチームセッションをした後、
いつもアンケートを記入してもらっているのですが、

学生たちが言葉にしてくれた「大和籠球」の楽しさ、まさに今日僕も感じました。


(以下、学生の感想の一部)


<大和籠球とは?>

・水のように流れるバスケット

・止まらないオフェンス

・止められない・動き続けるバスケ

・みんなでやるバスケ

・5人全員がボールに触って攻める

・個人技ではなく全員で連動して崩す

・パスをして5人全員でするバスケット

・創造性の高いバスケット

・チームで考えるバスケットボール

・パッシングやカッティングでディフェンスを崩すバスケット

・チームバスケット

・みんなで楽しく上手くなれるバスケットボール

・個人技ではなくみんなでボールを回して楽にシュートを打つバスケ

・自分と味方で連動するバスケ

・5人で作るバスケ

・5人全員が得点に関われるバスケット

・仲間がいないとできないバスケット

・チームバスケに重きを置いたプレイヤーもベンチも楽しいバスケ

・仲間がいるからこそ楽しいバスケ

・型にはめないOFでその場のDFの反応で攻めるバスケット

・学べば学ぶほど面白いし楽しい。

・簡単に相手を崩すことができるバスケットボールだと伝えたい。

・すごく短くなりますが「おもしろいバスケットボール」だと率直に思いました!

・みんなの為に自分の全力を出して挑むこと、感謝すること

・個人の特徴や得意なプレーを活かしながらも個人個人にはならずにみんなで協力して流れを作れるバスケット

・5人で5個分の考えを共有しあってバラバラの考えが上手く噛み合った時に面白いと感じれるバスケットボール

・形やポジションに縛られない、誰でも活躍できるバスケットだと思います。

・身長や身体能力があまりなくても頭を使って考え続けながらプレーをしたら、どんな相手やチームにも勝つことができるプレースタイル

・1人1人の魅力が伝わり、可能性が無限大なバスケットボール

・個性が活かせる楽しいバスケ

・DFとのズレがどこでもつくれて、誰でも得点がとれるバスケット

・プレーする人によっていろんな個性がでるバスケ

・パス&ランなどをして3Pがメインのプレイ

・どのプレーでもバックドアを狙えて、5人みんなで意思疎通できてパス通った時が面白いバスケット

・自分たちで組み立てていくもの。DFによって違うプレーを選択できるプレー

 

・・・

これは学生が記入してくれた言葉そのままです。

 

僕もチームメイトも、ドリブルや1対1が好きだったり得意だったりするメンバーもいます。

でも、ドリブルをつく間もないというか、つく必要がない。

ボール運びとか、ドライブで抜くときは使いますが、
それ以外は、パスを回してカッティングをしていれば点が入ります。

「レッグスルー」とか、使う場面が一度もないくらい。


ドリブルや1対1を否定しているわけではありません。

ただ、使う場面がない。

使わなくても相手を崩せる。

僕は「大和籠球」を、日本のバスケットボールの教科書の一つにすることを目指して活動しています。

「みんなが一度は学ぶもの」
「困った時に戻ってくるもの」
「バスケの本質がまとまっているもの」

それが教科書だと考えています。


今日プレーして思ったのは、大和籠球への確信です。

今までも自信を持って、
「最高に面白い」と思って伝え続けてきましたが、
その確信がより強くなりました。


僕らは社会人チームです。

練習量も多くない。


でも、このオフェンスはできます。

僕は今日、初めて一緒にプレーする仲間もいましたが、
合うんですよね、このオフェンスをすると。


これを練習量が確保できる学生のうちに、チームとして取り組んだら・・・


それはそれは面白いバスケになるだろうなと思いました。


現場は教えることが多いし、
大変なこともあると思います。


でも、この「カッティング」をチームの文化にすることができれば、

そこに「プリンストン」の発想を取り入れて、プレーの繋ぎを練習すれば、

まさに水のように止まらない・止められないオフェンスになります。

 

今日、面白かったのは、

「Dribble atのバックカットは2本のみだった」

ということ。


僕がいつも学生を指導する時に最初に伝えている、
ドリブルに合わせてバックカットをする、基本のプレー。

これで綺麗にレイアップが決まったのは、2試合で2回です。


それは「使えない」という意味ではありません。


このDribble atのバックカットが、
”とてもいいタイミング”で決まりました。


「隠していた切り札」

という感じで。


頑張って守った最後の数秒で、このバックカットが決まると、
相手ディフェンスからすると士気が下がります。

単なる2点じゃない感覚になるんですよね、バックカットって。


頑張れば頑張るほど、やられる。

守ったと思ったのに、パスが通る。

いつの間にか、ゴール下が空いている。

自分はやられまいと気を張っていたのに、
気づいたら味方がやられてる。


Dribble atのバックカットを、ずっと見せてなかったけど、いつでもできる。


この「怖さ」を相手に与えられるかどうか。

これが「プリンストン」になっているかどうかの一つの基準です。

 

あとは、「連続性」

これも重要キーワードです。


バックカットに綺麗にパスが入ったのは、今日は2本だけ。


バックカットは、
・カットした後どうするか
がとても重要です。

ここをチームとして決めておかないと、
単発で、守りやすいバックカットになります。


チームでは、

・Exit(screen the cutter)

を実践しています。


カットした選手に対するダウンスクリーンです。


これはNBAのGolden State Warriorsが実践していたことで、
僕が大和籠球のチームセッションする時、ほぼ毎回伝えているプレーです。


これがあるからプレーが繋がっていく。

バックカットが終わらない。

 

チームでするバスケットボールって、やっぱり面白い。


これなら、バスケを辞める理由がありません。

 

今日のプレーしての感覚を言葉にすると、

「オフェンスは、全員で一つの作品をつくるようなもの」

ということ。


僕は今日、この感覚でプレーしていました。


ディフェンスリバウンドを頑張るのは、
最高に面白いオフェンスの回数を増やすため。

いかにいいシュートを打つか。
いかに納得感があるシュートをつくるか。
いかにみんなが関わって美しいプレーをつくるか。


プリンストン、バックカット、大和籠球は、

プレーしている人だけではなく、
見ている人も楽しい。


ディフェンスですら、拍手を送りたくなるような、そんな感覚すらあります。

これは、僕が大学生の時に、
プリンストンでやられた時の経験です。


ある種の「美しさ」が、このオフェンスにはある。


それは、

力で圧倒しているわけではなく、
賢さと巧さで相手を出し抜いているから

5人が連動して動き、
綺麗なパスが繋がるから

だと思います。

 

だから、プリンストンは魅力的なのです。

だから、大和籠球って最高なのです。

 

今日の話は、あくまで社会人バスケのワンシーンです。

レベルや強度は比べる対象によって、「レベルが低い」にも「レベルが高い」にもなるでしょう。

その言葉に意味はありません。


大切なのは、今日の感覚だと思っています。

実際に自分でプレーしてこそわかること。


これは外から見ているだけでは気付けないことでした。


今、この文章を読んでいる指導者の皆さんにもぜひ体験してほしい。

できることなら、プレーして体感してほしい。

この面白さを。

 

でも、それを全員ができないこともわかっています。

だから僕が今日、
大和籠球をプレーできない指導者の皆さんに代わって、
プレーしてきた感覚を文字にしました。


プレイヤー感覚は、今日書いた通りです。

いつも以上に文章が長いと思いますが、
ありのままの気持ちを書いたらこうなりました。

 

「大和籠球は、最高に面白い」

「やり続ければ、こんなに面白くなる」

「学生チームにこそ、この楽しさを伝えたい」


そう、心から思えた楽しい1日でした。


こういうバスケができるのも、結局は「人」なんですけどね。

良きチームメイトに恵まれ、良き学生チームが相手をしてくれて、今日があります。


このバスケットボールの面白さを、もっと伝えたい。

 

伝えていきます。


ぜひ、大和籠球を実践してみてください。


この面白いバスケットボールが
日本全国で活用されるようになれば、
日本のバスケは、さらに進化していく。


その未来を創っていきます。

情報発信して伝え続けるのみですね!


ぜひこの面白いバスケを”体験する側”にきてください。

面白いですよ本当に。


それではまた!

 

 

PS.

今回の文章で書いたバスケをチームに落とし込みたい指導者へ

今日は気持ちのままに書いたので、
大和籠球がどういうバスケかを感じやすかったと思います。

僕はこれから先も、この面白さを発信していきます。

数年後にはさらに進化した「大和籠球」を皆さんにお届けできると思うし、
その時に学んでいただくのでも、もちろん嬉しいです。


でも、もし今、チームでこの面白さを実感したい場合、
ぜひ今このタイミングで、大和籠球を学んでほしいと思っています。


大和籠球の戦術と指導法をまとめたのが【大和籠球WIKI】です。

そして、新企画「Pete Carrilとの対話(メール講座)」で、
大和籠球の元になっているPrinceton Offenseの真髄を紐解いていきます。


参加・詳細はこちらから。

※【大和籠球WIKI】に参加すると、
「Pete Carrilとの対話」を受け取れます。
https://utage-system.com/p/d8zZCtvrNS1v

※ただし、”先着369名”の特典です
※370名以降は有料(【大和籠球WIKI】とは別売)での販売となります
※WIKIの参加者は、まだ369名に達していないので間に合います


案内文・全30話のメールタイトル一覧は、こちらから↓
https://nbanotdankudake.com/?p=10684

投稿者 原田毅

大学一年生の冬にNBA選手のスペーシングの凄さに気づいてから、NBAから戦術やバスケの本質を学ぶようになりました。その後、NBAの凄さを学ぶ中で「日本」について知らない自分がいることに気づき、武術の世界を学ぶようになり、今は武術をバスケに応用する考え方を学んでいます。現在もプレイヤーとしてプレーを続けながら、ネット上では通信講座などを運営しています。

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