大和籠球の指導者向け合宿を恵那(岐阜)で開催しました。
大和籠球オンラインの活動を始めて1年半、前からずっと応援し関わってくださっている谷口さん(U18女子の指導者)が、素晴らしい施設をおさえてくださり、2日間みっちり大和籠球の指導法を指導者の皆さんと実践。また、夜は動画を見返しながら交流と、本当に素晴らしい時間でした。
実践した内容は以下の通り。
・大和籠球とは?
・夢と志の違い
・なぜ指導者の「目的」が重要なのか?
・目的ワーク、ミーティング法、司会の極意
・プレッシャーリリースの基礎(姿勢作り)
・ドリブル、ピボット、パスの基礎指導法
・ピボットからの1対1
・ボール運びのドリブル、チームでの運び
・シュートの指導法(武学籠球)
・お辞儀のチカラ体験会(和導)
・ディフェンスの間合いと接触の使い方
・パックラインディフェンスとその対応
・サークルアンダー、ドライブの選択肢
・ポストのディフェンス(接触回避と押されない守り)
・ドライブのタイミングと方向、練習ドリル(3人の合わせ)
など
普段、僕がどのような意識と意図で、大和籠球を学生に伝えているのか。現時点での全ての知識を共有する気持ちで、時間がある限り、皆さんの質問に答えながら実践指導を行いました。
◯目的を明確にする
まず最初に「大和籠球とは?」という話をしました。僕がどういう経緯で「大和」というバスケットボールを世の中に提唱するようになったのか。自分の経験を踏まえて、なぜ今、大和籠球が必要なのか?そのことをお伝えしました。
大和籠球とは「日本」を表すバスケットボールで、日本の所作(礼)と、日本が大切にしてきた言葉・人生の軸「志」が軸となっています。その上で、指導者の皆さんが「何のために指導をするのか?(指導する目的)」を明確化することを大切にしています。なぜなら、今の時代はSNSやYoutubeで海外を含む様々な情報をいくらでも学べるからこそ、大事なのは外側に答えを求めて探し続けるのではなく、自分の軸となるもの(指導者としての信念・指導する目的)を明確化することだからです。そこがないと情報の海の中で溺れてしまいます。僕自身がそういう道を歩んできたからこそ、今、大和籠球というバスケットボールを通して誰もが自分の指導する目的を言語化できるように、そして、できればその先にある目的(志・人生の目的)まで出せるような仕組みを伝えています。
◯身体で学ぶ(検証法)
また、大和籠球で大切にしていることは、知識をただ知って終わりにするのではなく、「身につけて活用すること」です。
知識を学ぶ際、多くの場合は「文字だけ」「言葉だけ」で学びます。学校の授業、セミナー、講習会などはほとんどその学び方だと思います。もちろん、この学び方も大事です。でも、多くの場合「良いことを知った」で終わりになってしまったり、学んだ気になって身についていなかったり、学ぶだけでエネルギー消費をしてしまって行動に至らなかったり、もしくは講師が伝えたいことをズレて受け取ってしまったり、ということが起きてします。これはその人の学び方の問題ではなく、「文字で学ぶ(言葉で学ぶ)」ことの問題点であり限界を表しています。
そこで、大和籠球では学んだ知識を指導(ひいては日常、人生)で活かせるように「身体で学ぶ」ということを重視しています。身体で学ぶとはどういうことか。それは「2人1組」で腕相撲などをして、実際に学んだことが自分の身体の変化としてどのように表れるか?(エネルギーの変化)を検証するという方法を用います。
例えば、「夢」と「志」という言葉を口にした時、身体にどのような変化があるか?というのを腕相撲で検証します。
「夢」という言葉に、人編をつけると「儚い」という漢字になります。「志」とは、「士の心」と書くので、これは「武士道」を表しています。人が夢だけを見ている状態は儚く散っていく、夢を志(自分の芯となるもの、人生を通して成し遂げたい目標、自分のためでもあり他者・社会のためにもなるもの)に昇華することができれば夢は志を実現するための課程となるので、叶いやすくなります。・・・といったことを「言葉」で学ぶことはできるのですが、大事なのはその言葉がどのように自分の身体に影響を与えているか。それを実感することです。
どんなにいい言葉でも、自分の身体に合わないものは行動に影響を与えません。「アファメーション」といって、良い未来を実現するために自分自身にかける言葉を変える(ポジティブにする)という手法がありますが、それも実際はその言葉が自分に合っていない場合は全く影響を与えないどころか、むしろ、自分の身体を弱くする(エネルギーが切れる・経絡がダウンすると表現できます)可能性すらあります。大事なのは、誰かに言われた「良い言葉」をただ鵜呑みにして口にするのではなく、自分(の身体)に合った言葉を検証法を用いて知ること。そして、その言葉を「行動」に移すことです。行動が自分の現実を動かしていきますが、その前には「言葉」であり「意識」。
身体で検証して、自分に合った言葉(自分の身体が強くなる、エネルギーが通る、経絡が整う)を自分にかけて、行動に移すこと。これが巷で言われている「自己実現」「願望実現」「引き寄せの法則」の確実な方法です。それを実際に体験できるのが「検証法」を用いた大和籠球ワークです。
普段、学生たちに伝えている「お辞儀のチカラ(和導)」も、この「検証法」があるから学生たちは飽きることなく楽しく学ぶことができるのです。
その検証法のやり方、お辞儀のチカラの意味や伝え方も、今回の合宿で指導者の皆さんにお伝えしました。
◯大和籠球(バスケットボール技術と戦術)の指導法
また、体育館では大和籠球の技術・戦術の指導法を実践。
選手に技術・戦術を伝える際、指導者自身がその技術や戦術を理解し、体現していることが重要だと考えています。実際に自分でプレーすることで、その技術のコツや難しさ、まだ言語化できていない部分などがわかります。これも「頭(知識)」で学ぶのではなく、「身体(実践)」を通して学ぶ方法だと言えます。僕自身、今でも学生に混ざりながら指導しているのは、こういった理由からです。
特に重点的に指導したのは「基礎」です。
大和籠球では「基礎」を、まず「簡単にボールを失わない技術」と定義してます。バスケットボールスタンス、キャッチ、ピボット、シール、レシーブ、パス、ドリブル、オフハンドの使い方、目線の置き方、ジャブステップ、・・・これらは全て「ボールを簡単に失わないための技術(ボールを守る・パスを受ける・パスを出す)だと僕は考えています。そのように「基礎」を定義することで指導がより明確になります。
僕が普段、学生たちへの指導で伝えている練習ドリルを実践しながら、指導者向けに「どのような声がけをするといいか?」「どのような意図があってこの練習ドリルを作成しているのか?」といった裏側をお伝えしました。僕もこのような機会をいただき、指導者の皆さんに伝えることで、自分が言語化できていなかった大和籠球指導法を明確にすることが出来るのでとても有難いです。
◯指導者合宿を終えて
今回、初めて指導者向けの合宿を開催しました。
この合宿を開催できたのは、谷口さんのご協力、普段から大和籠球オンラインコミュニティで関わるみなさんのサポートがあったからです。本当にありがとうございます。
オンラインメンバーの方から「同志の皆さんと会える場をつくってほしいです」という要望をいただくことが多く、自分と同じような志を持って活動している指導者仲間とリアルで会って交流できる場を作ることは孤独になりやすい指導現場を支えるために、とても大切な企画だと感じました。その場を作るのは僕の役目なので、今後は、指導者の皆さんが交流できる場を作っていきたいと思います。
僕自身、このような形で指導者向けの合宿をしたことで、普段、オンラインでしか関われていなかった皆さんとリアルで会えたことが何よりも嬉しく、そして、普段チームを指導している皆さんに大和籠球の指導法をお伝えすることの大切さを実感しました。僕がチームセッションでチームに関われるのは多くても2日間、数時間です。そこで大和籠球の全てを伝えることは難しく、だからオンラインという形で補足サポートの場を設けているのですが、日頃指導されている指導者の皆さんが大和籠球の指導法を理解して体験していただけたら、大和籠球のバスケットボール技術や戦術をより子どもたちに還元できるはずです。
大和籠球を現場で活かしていただくためにも、指導者合宿を開催していくことが重要な活動だと感じたので、定期開催できるように行動していきます。
参加された皆さん、ありがとうございます!
また会いましょう!












