大和籠球@鹿児島(U18男子)〜本気のバックカットを狙う〜

今回の鹿児島セッションを企画してくれた杉元さんチームで、大和籠球を実践。

今年5月にもチームセッションを行いましたが、その時は「型」を教えて「駆け引き」の練習時間が少なかったので、今回は「2対2」「3対3」を伝えました。
※5月の得たい成果は、スペーシングやタイミングを合わせるための「型の習得」でした

 
指導者の杉元さんの振り返りを紹介させていただきます。

<指導前の課題>
・プリンストンオフェンスの型を追うことには慣れてきたけど、そこで必要な駆け引きであったり、点を取る方法について選手の感性が足りてないと感じていました。
・また、バックドアの入る回数が少なく、本気のバックドアをしないので、点数に繋がらないというのも課題でした。

<印象に残った指導法>
・ドンチッチドリル
・バックドア最強ドリル
選手の空気感や会話を通して練習メニューを自在に設定している点。
前向きな声の掛け方。指導を愉しんでされているので選手も楽しそうでした。

<チームに起きた変化>
選手自身がチームの課題を把握し、解決しようという意識になれた。判断の材料が増えたので、流れが止まりづらくなった。

<指導観の学び>
間の使い方。新しいメニューをした時にオフェンスディフェンスの切り替えまで声かけするとマルチタスクになってしまう場合がある。そういう余白を需要していくようにしていくことが大切だと学んだ。
慣れてきた時に切り替え等も声かけしていく。

<大和籠球とは?>
・プリンストンオフェンスを基に、選手の個性を発揮し、選手達と作り上げるバスケットボール。
・コーチも選手も自由自在に動けることを思い出すための型。

<どのような指導者/チームにお勧めか?>
全てのカテゴリー。選手達との関係性に課題を感じている方。選手達が楽しそうに取り組む。その先にある理由まで學べるので、選手達よりも指導者が得られるものが多いと思います。

 

今回のチーム状況としては、
・プリンストンの型は身についているけど「バックカットの脅威」がない
という状況でした。

Princeton Offenseはとても効果的なオフェンスシステムですが、「バックカットの脅威」がないと相手は守るのが楽です。

「いつ、誰が、どこからバックカットを仕掛けてくるかわからない」

その”不気味さ”をつくることがプリンストンです。

 
ただ、どうしても5対5の中でバックカットにパスを入れる経験を積めない。なぜなら、バックカットにはミスが付き物だからです。

そこで、今回の指導で最初にやったのは「バックカット最強ドリル」です。


これは僕の母校の大学生男子が考えたドリルで、バックカットのタイミングとパスを練習できる素晴らしい練習ドリル。

その練習を最初にすることで、
「バックカットって、パスが入るんだ」
という感覚を養うことを目的としました。

実際、5対5の中でバックカットにパスが綺麗に入ることは多くないですが、
一つひとつのバックカットを惰性で行わず、本気で行うことで次のチャンスが生まれます。

その「本気のバックカット」を身につけるために、バックカット最強ドリルはとても効果的です。

 
また、今回は「Princeton Offense」の中でも「ローポストエントリー」を教えました。 

Princeton Offenseを導入している多くのチームが陥っている罠があります。

それは、
「ローポストエントリーの前に、Chin(ハイポストエントリー)を取り入れて、使い時を間違えている」
ということです。

つまり、Chinをしなくていい場面でしてしまっている。
ローポストを狙うべき場面で狙えていない、ということです。

これは過去10年以上、プリンストンに取り組む様々な年代のチームの映像を見てきて感じる「プリンストンあるある」です。 

僕自身もまたチームを持っていた時はこの罠にハマっていました。


今回、男子高校生たちに伝えたのは、まず走ること。

そして、「ローポスト(Playmaker spot)」を使って、16秒以内にシュートを打つことです。

プリンストン大学は、選手たちの特徴を活かすために「遅攻(Delay Game)」をしていました。

遅く攻めることでポゼッション数を減らすことで、能力差を埋める。

これもとても大切な戦略で、個人的にはとても好きな戦い方です。



でも、それが必要かどうかは選手によります。

そこを水にプリンストンを取り入れると、選手の良さを潰してしまいます。

指導者の皆さんは、Pete Carrilさんの書籍『賢者は強者に優る』を是非お読みください。


大和籠球は、Princeton OffenseとPete Carrilさんの哲学をもとに「賢者は強者に優る」を目指すバスケットボール。

チームの成長を見れてとても楽しい1日でした。

バックカットを使いながら、プレーが止まらず、より攻撃的なオフェンスを。

これからも大和籠球を日々進化させていきます。

関わった学生のみんな、指導者の杉元さん、ありがとうございます!


チームの成長を応援しています!

 

 

PS.

関連動画


◯ドンチッチドリル

緩急の指導法。スクリーンプレーは「止まること」が最も重要です。

 

◯ローポストエントリーの基礎

 

 

PS.

今回の鹿児島セッションを企画してくれた和導・大和籠球の同志、杉元さんには鹿児島も案内していただきました!

本当に充実の3日間で最高の時間を過ごせました。杉元さん、本当にありがとうございます!

最後は、鹿児島の伝統遊び「なんこ」で大盛り上がり。

 

また鹿児島に大和籠球を伝えに行けるように、活動を広げていきます!

投稿者 原田毅

大学一年生の冬にNBA選手のスペーシングの凄さに気づいてから、NBAから戦術やバスケの本質を学ぶようになりました。その後、NBAの凄さを学ぶ中で「日本」について知らない自分がいることに気づき、武術の世界を学ぶようになり、今は武術をバスケに応用する考え方を学んでいます。現在もプレイヤーとしてプレーを続けながら、ネット上では通信講座などを運営しています。

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