1本のバックカットを成功させるために。大和籠球@鹿児島U15女

「大和籠球」という活動を始めたのは、3年前。

それまでは「Princeton Offenseを教える」という活動でしたが、
それでは選手の個性を活かすことができない、現場に本当の意味で貢献することはできないことを知りました。

でも、伝えたい戦術やメッセージの根底には「プリンストン」がある。

プリンストンを通して、
・裏をつく楽しさ
・駆け引きの面白さ
・チームプレーの醍醐味
を伝えたい。

そこで閃いたのが「大和籠球」という名前でした。

世界の後追いでも真似事でもなく、日本の”和の精神性”をもとにしたバスケットボール。 

Princeton OffenseとPete Carrilさんの哲学をもとにした「賢者は強者に優る」を実現するためのバスケットボール。


大和籠球の活動を始めた3年前から(今でも)ずっとコミュニティで関わってくださっている上山さんのチームを初めて指導させていただきました。

本当に嬉しい瞬間でした。


オンラインコミュニティ(実践チーム)で関わる上山さんからは、チームを立ち上げて間もない頃から試合映像を共有してもらい、オンラインでアドバイスをしてきました。

上山さんのこれまでの指導のおかげで、チームには「バックカット」という文化が根付いています。
 

チームのメンバーのことも、映像を通して把握していました。

でも、「選手の個性」については、
直接指導させていただかなかったら絶対に分からなかったです。

ここが、僕にとってもとても大きな学びでした。

 
直接、選手たちと顔を合わせて、選手たちのプレーを見たことで、

「この子は、止まることよりも動き続けることでチームに流れを作れる」

「この子は、1対1や3対3では個性が出にくいけれど、5対5の中だと輝ける」

「この子は、1つのことを丁寧に教えて、そのプレーを極めたらチームに貢献できる」

「この子は、いつでも1対1してもいい。でも、タイミングを教える必要がある」

・・・といったことに気づけました。



映像を見たり、上山さんからの話を聞くことで、ある程度は理解できていました。

でも、リアルで直接指導したことで、本当の「個性」を理解できました。


具体的な技術面でいうと、
今回、特に重点を置いて指導したのは以下の3つです。
 
・スクリーンの駆け引き(止まる)
・バックカットのタイミング(待つ)
・プレーメイク力(コミュニケーション)

 
中でも「タイミング」については、やはりリアルでその場でプレーを見ることでしか教えられないことがあると感じました。

初日、バックカットでミスシーンがあったのですが、とても惜しいプレーで
「1秒だけ待てたらパスが入っていた」
という場面でした。


その映像を2日目の最初に見せたところ、最後の5対5では同じ状況の場面で見事に成功しました。

選手たちの素直さに感動しました。

それも、そのバックカットへのパスはU15女子ではなかなか見ない、僕もできないような素晴らしいパスで、
見ていた保護者や見学参加の指導者、上山さんも僕も「すごい!」と拍手喝采でした。

 
大和籠球の面白さは何か。

それは、選手が指導者の発想を超えるプレーを見せてくれることです。

指導者が与えているのは「選択肢」であって、「答え」ではありません。

「答え」は、目の前の相手が教えてくれる。
そして、仲間と共に創り上げるものです。

「すごい!」
「おおお!ナイスプレー!」
「素晴らしい!」
「なにそれ!?めちゃいいじゃん!」

そんな声がけが自然と出てきます。
 

では、そのような選手からの”創造”を引き出すためには何が必要なのか。

「和導」です。

もちろん、選択肢を”教育”して、具体的なプレーのポイントや基本の流れ(型)を伝えることも必要です。

 
でも、そこに
・選手への信頼
・「間」を楽しむ余裕
・”共に在る”という関わり方
がなければ、選手が指導者の発想を超えるプレーを見せてくることはありません。

【和導】とは、選手がミスをした時、選手が考え事をしている時に、
「教育」「指導」「和導」という適切な関わり方をする在り方のこと。


選手が指導者の目を気にせず、思い切ってチャレンジできる場をつくれているか。

選手が自分で答えを導くまでの「間」を、信頼して穏やかに待つことができているか。

選手がミスをした時、その解決策を提示して、その後にもう一度チャレンジしてみようと思える声がけができているか。
 

「Princeton Offense」をしていても「大和籠球」にはなりません。

選手を信頼し、「間」を楽しみ、”共に在る”という関わりができて初めて「和」を感じられます。

※【和導】への参加は、こちらから。
7日間の無料メール講座で、指導者の在り方を振り返る「9つの問い」をお渡ししています。 

 


今回、2日間でより深い大和籠球を伝えられたのは、これまで上山さんと選手たちが積み上げてきた練習のおかげです。

すでに大和の土台があったので、
少し「タイミング」の指導でオフェンスの質が変わりました。

「タイミング」は、とても深いです。

1秒待つだけでパスが入るようになる。

でも、その1秒が待てないとパスが入らない。

バスケットボールは、
・1歩のポジショニング
・1秒のタイミング
・一瞬のビジョン
の差で、プレーの質が全く変わります。

1つのプレーの質が変われば、全てのプレー質が変わり、別のチームになることもある。

ここがバスケットボールの面白さだと僕は考えています。

この日も、その「小さな変化」によってチームが変わるところが見れて、バスケットボールの奥深さを感じられました。

<2日間の指導内容>
・スクリーン鬼ごっこ
・ダブルパンチ2対1
・DHOの使い方
・45ディナイに対する対応
・ハイポストエントリー(Chin)
・ローポストエントリーの基礎
・Exit(screen the cutter)
・ボール運び、エントリー
・エントリーの隠し方
など

 

選手たちからの感想を紹介します。


<面白かったところ>

・ダブルパンチ
・今まではただオフェンスをしていたけど、鬼ごっこのように考えてしてみると上手くいき、楽しかったし面白かったです。
・ノーマークを作って簡単なシュートに行けたこと
・初めは難しく、理解するのに時間がかかりましたが2日目で全体的に見て流れるようなバスケットをしていたところ
・プレイがどんどん繋がっていくところ
・ディフェンスとの駆け引きが楽しめた
みんなで色々な動きをしてシュートまで行けたとき
・いつも教えてもらっている事をより深く知ることができてプレイの幅も広がったから考えながらバスケができた事
・ ボールがみんなに回るようになったところ
・ 今まで、分からなかったことや、疑問に思っていたことが繋がったところ
・ みんなが笑顔でバスケをしていたこと
・合わせがたくさんできるようになった
・シュートが入った時のアイコンタクトの取り方が面白かったから真似してしてみたいと思いました。
・最後の写真撮る時の和っするポーズめっちゃ面白かったです!
・スクリーンをかけてディフェンスの邪魔をして仲間をフリーにするのがおもしろかった。
・水のようなバスケットの本当の意味を理解できた


<成長したところ>

・ハイポストの選択肢
・自分ができなかったカットインやカットインのあとの動きができるようになったとこです。
・カットするタイミング
・オフコートであまり声が出せなかったのですがオフコートでも声を出すというところ。そして止まらずプレーしたところです。
・バックカットの時に間をとってから味方とタイミングを合わせてカットできるようになったところ
・新しい攻め方を教えてもらいプレイの幅が広がってコートの外ではチームで話し合いができた。
・ ボールが前より回るようになったところ
・ みんなが同じ風景を思い浮かべることができるようになったところ(息が合う)
・ 色々なフォーメーションが増えたのを少し使えたところ
・選択肢が増えた
・ガードとしての選択肢が増えて、いろんなプレーを積極的にする事が出来た。
・自分のポジション位置とパスの選択肢
・オフボールの次の動きを考えながら出来るようになった
・オンコート、オフコート少しずつ声が出せるようになった。
・チームとしっかり目を合わせてバックカットをすることができた
・ローポストでのプレーがいまいちわかっていなかったけどわかった。ハイポストでも新しいプレーがわかった。
・ウィングとガード陣との連携


<大和籠球はどんなバスケ?>

・一人じゃ出来なくて全員が同じことを考えていないとできないバスケットボール
・すごく連携が取れていて、タイミングもあっていて、バックカットとかにもボールがすごく入るプレイだと伝えたいです。
・水
・大切なことや難しい言葉を分かりやすく説明をしていただき、そして意識を合わせないといけないということがよくわかります!
・観ている人もプレイしている人も楽しいバスケ
・水のように流れるバスケットをみんなで楽しくバスケをしている
・みんながボールに触り、みんなで協力して、みんなで楽しめるバスケットボール
・仲間と一緒に考え、楽しくバスケットボールができるよだよと伝える
チーム全体で協力して、止まらずシュートまで行くバスケボール
・水のように色んな形に変えられて流れるようなプレイをするバスケ
・少し理解するのが難しかったけど理解できたら仲間へのパスが通ったときがとてもやりがいのあるバスケット
・とにかく止められない、かつ、止まらないバスケットボールだということ

 

<感想> 

・個人的には今までオフェンスの始まりからハイポストにいたのでローポストからの始まりをたくさん知れてよかったと思いました。チーム的にも、コミュニケーションの大切さや、ハーフコートのオフェンスの流れもわかったのでとても勉強になりました。

・プレーが繋がる部分が多くて、今までは自分は少し自由にプレーをしてしまっていたけど、みんなで連携を取ってプレーを繋げていくのはとても楽しかったです!本当にありがとうございました!

・今まではカットした時にどこに行ったらいいのかわからなかったけど2日間でどこに動けばいいのかが分かりました。ありがとうございました!

・2日間ご指導いただきありがとうございました。今回の練習で特に印象に残ったのは、水のように流れるようなバスケットができたことです。パスや動きを止めずに、次のプレーへつなげていくことで、バスケットボールがより楽しく感じました。

・この2日間貴重な体験をしたからこそこれからのプレーにつなげていき、活かして頑張りたいと思います!!
改めて2日間ご指導いただきありがとうございました。

・選択肢が増えたし、カットするタイミングとかも分かったからこれからもみんなで話し合いながらどんな相手でも止められないオフェンスにしていきたいです!これからも成長を見守ってください!

・今日は色々な事を教えてくださりありがとうございました。いつもコーチに教えてもらっている事をもっと深くしれて、新しい言葉や動きなども知れたので忘れないように復習をしてこれからの試合に活かせるように頑張ります。

・2日間本当にありがとうございました。
遠いいところから鹿児島まで来てくださりありがとうございます。色々なことを学べました。
うる覚えだったことや疑問に思っていたことが分かり、みんなとの相性も良くなったと思います。ローポストからの攻め方や、ローポストを使いつつ、プリンストンをするなど、色々なことが分かりました。ありがとうございます。
2日間本当にありがとうございました。

・2日間ありがとうございました🙇
練習がすごく楽しかったです❗️
プリンストンたくさん練習していいプレーを見せれるように頑張ります!
またご指導宜しくお願いします。

・今まではどちらかのサイドからの攻めしか出来ていなかったけど、今回のスクールを通じて
逆サイドも動く事により次のプレーに繋がるようになりました。

・2日間ありがとうございました。
一つ一つ丁寧に教えて頂き、分かりやすく実戦にも移しやすかったです。

・半日バスケを教えてくれてありがとうございました。今まではボールが貰えない時どう動いたらいいのかわからずカットしてそしたらボールマンがドライブをして、ドライブする人の邪魔になるということがありました。だけど、今日原田さんが沢山のセットプレイや色々のプレイの仕方を教えてくれてドライブの邪魔にならないように動くことができました。とてもいいバスケの勉強になってよかったです!今日は本当にありがとうございました!!

・この2日間でオフェンスのプレーの視野が広がって楽しくなったのでこれからに活かして試合でいいプレーができるように頑張ります!!
2日間ありがとうございました🙇🏻‍♀️”

・私は今まで部活でバスケをしてきました。7月からクラブチームに入って初めて本当のバスケットを知ることが出来ました。今日のクリニックでは水のようなバスケットボールという本当の意味を理解し実際に実感でき行動(play)に移すことができて理解度が深まりました。止まらないバスケットってこんなに楽しいんだ!ってことを今日のクリニックですごく実感できました!ありがとうございました!たくさんの學び,吸収、プレイの幅、視野が広がりました。ありがとうございました!!
大和籠球で目指しているのは「水のようなバスケットボール」です。

水のように滑らかで、
止まらない、止められないオフェンス。

そして、水のように
常に謙虚(人の上に立とうとしない)で、常に柔軟な人(形を自在に変えられる)に。

 

 
大和籠球の活動を始めて3年。

 

初期の頃から関わってくださっている上山さんの日頃の指導があったからこそ、この2日間で、大和籠球のより深みを伝えられました。

学生たちの素直な取り組み、保護者の方のサポート・連携、
「指導者・選手・保護者」が三位一体となっている素晴らしいチームシップでした。

最後はみんなでチームのエンジンを。

本当に素晴らしい2日間でした。

 
選手のみんな、チームの成長を応援しています!


 
上山さん、選手のみんな、保護者の皆さん、本当にありがとうございます。

チームの成長をこれからも応援しています!
 
 
<大和籠球の理念>

「上善如水」
水のように謙虚で柔軟な人に。

投稿者 原田毅

大学一年生の冬にNBA選手のスペーシングの凄さに気づいてから、NBAから戦術やバスケの本質を学ぶようになりました。その後、NBAの凄さを学ぶ中で「日本」について知らない自分がいることに気づき、武術の世界を学ぶようになり、今は武術をバスケに応用する考え方を学んでいます。現在もプレイヤーとしてプレーを続けながら、ネット上では通信講座などを運営しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です