1週間前、福岡の指導者から指導依頼を受けました。
とても嬉しいことです。
 
そして、更に嬉しかったのは、
その指導者の方が、過去に僕がYoutubeにアップしていた女子大学生チームの映像を今でも参考にしてくれていたこと。

その映像は僕が初めてコーチとして指導した母校の女子チームです。

僕がプリンストンと出会ったのは、2017年5月。

今から9年前です。

その時、コーチになって1年目。

母校の後輩から声をかけてもらって、初めて「コーチ」という立場になりました。

でも、当時の僕は知識も経験もなく、手探りの状況。

結果、春の大会では全敗。

とても素直で良い子たちばかりだったけれど、勝たせることができませんでした。

 

一番悩んでいたのは、
・プレッシャーディフェンスに負けてしまう
ということ。

練習してきたオフェンスの形を出せずに負けてしまい、
どんな戦術も「プレッシャーリリース」がなければ試合で使えないことを知りました。

試合に全敗して、これからどうしたらいいんだろうと思っていた時、

運命的な出会いがありました。

 

プリンストンオフェンス。

 

・・・

 

名前すら知らなかった「プリンストン」
というオフェンスを教えてくれる仲間と出会い、
その大会後、体育館の外で戦術ボードを手に教えてもらいました。
 
プリンストンは、
・バックカットが中心にある
・形が崩れても、すぐに次が繋がる
・誰がどうやって動いても形を作り出せる
というオフェンスでした。

バックカットでプレッシャーリリースをしながら、ペイントを攻め続けられる。

選手が自分たちで考えて、プレーをつくり、繋げていく。

プレイヤーも、指導者も、観客も楽しい。

理念は「賢者は強者に優る」

 

大会を終えた後から、すぐに取り入れました。

確実にチームのオフェンスが変わり、
日に日に上手くなる選手を見るのは本当に楽しかったです。

 

それは、僕が教えたのではなく、
当時の選手たちがキャプテンを中心に自分たちで考えていたから。

平日は、学生たちだけで練習。

しかもキャンパスが4地区に分かれている大学なので、
平日は1人〜3人で練習をして、休日に全体練習という環境でした。

乗り合いで片道1時間半を移動、部活後にバイトをしていた学生もいました。

そんな環境でも、自分たちで考えて練習をし、
時には平日に「バックカットのコツ、見つけました!」「新しい共通理解つくったので見てください!」
と動画が送られてくることもありました。

 

自分たちで考えて、自分たちでつくっていく。

本当に素晴らしい主体性で、
動画が送られてきた時は本当に嬉しかったのを今でも覚えています。

ベンチから選手たちのプレーを見るのが本当に楽しく、
プリンストンをきっかけに僕の価値観は全く違うものになりました。

その年のチーム理念は「日々進化」。

「プリンストン」を知らない頃のバスケと、知った後のバスケでは、
価値観が180°変わり、まるで、全く違う世界に入り込んだような感覚でした。

それはコツコツ積み上げていく「成長」とは違い、
知識を学ぶことで「全く違う視点を得る」という感覚。
それを僕らは「進化」と呼んでいました。

過去にとらわれず、
自分の固定概念を捨てて、
素直に学び続ける姿勢。

今でも大切にしていることです。

 

プリンストンを知ったあの年、
僕は「教えた」という感覚が本当にありません。

「選手たちから教わった」
「選手たちと一緒につくった」
という感覚です。

 

あれから9年。

プリンストンを探究し、
今は「大和籠球」に辿り着きました。

 

今でもあの頃に学生たちと一緒につくったプリンストンは指導の軸になっているし、
今見返してもシェアしたいと思える素晴らしいプレーばかりです。
(これを機に、あの当時の映像を編集して発信していきたいと思います)

 

原点に立ち返り、
あの頃の「プリンストン」を、
教え子たちのプレーやアイディアを
大和籠球として発信していきたいと思います。

あの時の教え子のみんな、
今、チームセッションで関わる学生たち、
みんなの経験が「大和籠球」をつくっています。

 

みんなありがとう。

プリンストンは、いつまでも飽きない。

これからも面白いバスケを探求し続けます。

 

 

PS.

この映像、元々は「引退した4年生に向けて作った動画」でした。

この1年目のプリンストン、今見ても素晴らしいプレーがたくさんあります。

何事も「0→1」を創るのは簡単ではありません。

今の僕、「大和籠球」の活動があるのは、
間違いなく、この時の教え子たちのおかげです。

この時、どんな練習をしていたのか?

その話はまた次回。

週2回だけの全体練習で、5ヶ月でもあれだけのプリンストンになります。

あの環境で出来る限りの努力をして、
あのプリンストンを創り上げた選手たち、
本当にすばらしかったなぁと今でも思います。

環境を言い訳にせず、今できる最大限の努力を。

「賢者は強者に優る」を目指す全てのチームにそう伝えたいです。

投稿者 原田毅

大学一年生の冬にNBA選手のスペーシングの凄さに気づいてから、NBAから戦術やバスケの本質を学ぶようになりました。その後、NBAの凄さを学ぶ中で「日本」について知らない自分がいることに気づき、武術の世界を学ぶようになり、今は武術をバスケに応用する考え方を学んでいます。現在もプレイヤーとしてプレーを続けながら、ネット上では通信講座などを運営しています。

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