今回は、Fake DHOについて。

DHOというのは、Dribble Hand Off(ドリブルをしながら手渡しパスをするプレー)の略で、センターはもちろん、ガードの選手にとっても有効な動きです。ただ単にパス交換をするときにも使われますし、そのままスクリーンをして2対2に繋げることもできます。DHOのメリットとしては、いつでもスクリナーになれること。シュートやパスという選択肢もあるのでディフェンスはスクリーンの対処が遅れてしまいます。ユーザーに近づくこともできるので、よりスクリーンをかけやすくなります。(個人的に、Lobin Lopezのプレーがお気に入り)

 

そして、最大のメリットは、いつでもドライブができることです。

DHOをすると見せて、それをフェイクに使ってドライブをすると、たとえドリブルのテクニックがなかったとしても相手を抜くことができます。自分のマークマンが少しでもユーザーの方向に意識が向き、ゴールライン(自分とゴールを結んだ線)が空いた時がドライブのチャンスです。理論的にはそうなりますが、最終的には相手との駆け引き。ドライブを成功させるためには、体格とかテクニックとか瞬発力とかそういったことが必要だと思われがちですが、「チームとしての駆け引き」があればそういったものがなくても相手を抜くことができるということですね。

投稿者 原田毅

33歳。大学一年生の冬にNBA選手のスペーシングの凄さに気づいてから、NBAから戦術やバスケの本質を学ぶようになりました。その後、NBAの凄さを学ぶ中で「日本」について知らない自分がいることに気づき、武術の世界を学ぶようになり、今は武術をバスケに応用する考え方を学んでいます。現在もプレイヤーとしてプレーを続けながら、ネット上では通信講座などを運営しています。

「テクニックがなくても相手を抜く方法~Fake DHO~」に2件のコメントがあります

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