東頭さんと対談しました!「プロで挫折してから今の活動まで」

この記事は8分で読めます

プロコーチの東頭さんのYoutubeチャンネル「Get Better Now」で対談させてもらいました!

 

動画はこちらにあるので、

お時間あれば見てみてください。

 

 

動画の内容と被るところもありますが、

改めて振り返りながら今の活動をまとめたいと思います。

 

 

 

 

東頭さんとの出会い

 

東頭さんはずっとプロの世界でコーチをされていて、

今はYoutubeで全国の指導者や選手と対談をされています。

 

とにかく「人脈がえげつない」です。

登壇している方たちを見てもらえばわかりますが、もうとにかく人脈が凄すぎます。

 

そして、相手から経験を引き出す傾聴力も本当に素晴らしくて、

今回僕も対談させていただきましたが、感想は一言で「東頭さん、いい人すぎる」です。

東頭さんの人柄がこれだけ多くの人との縁を創っているのがとてもよくわかりました。

 

ものすごく日本のバスケ界に貢献されているのは誰の目からも明らかですよね。

 

バスケの知識も半端なくあって、

世界中のバスケの情報を追いかけまくっていて、

忙しすぎて体調崩してしまわないか心配してしまうレベルで、

毎日、毎秒、バスケのことを考えられているんだろうなぁと思います。

 

そんな東頭さんとは、実は大学卒業後に会っています。

 

当時、東頭さんはbjリーグの大阪エヴェッサでコーチをしていて、僕は新卒向けのトライアウトを受けました。

確か20人くらいが集まって、スキルワークアウトをして、最後に5対5をするという流れで試験が行われました。いやー懐かしい。鮮明にあの時の事、あの時一緒にバスケをした仲間たちのことを覚えています。

 

僕は大学でも実績ゼロでしたが、

「人生一度きりだから受けてみよう」

と思い立って、申し込みの直前くらいにトライアウトに申し込みました。

 

コンビニからファックスを送るとき、

「こんな自分がトライアウトを受けて大丈夫かな…めちゃくちゃうまい人たちがたくさん来るんだろうな…」

という不安がよぎって、出すかどうか迷ったのを今でも覚えています。

 

でも思い切って出して、トライアウトを受けて。

 

そのプレッシャーからか、その日の前日に熱が出て、

「これはトライアウト受けるなってことなのかな…?」

と思ったりしてました。

 

長野から大阪に夜行バスで行って、朝着いて、会場に行って。

 

 

それでトライアウトを受けた後、

「終わったなぁ」と思って帰ろうとしたとき、

東頭さんが声をかけてくれたんです。

 

あの瞬間、まさか自分が声をかけられるとは思わずまじで驚きました。

 

 

その後、大学に戻ってから

東頭さんから電話が来て今後の話をして。

 

練習に参加してみて、と言われてまた大阪に行って。

 

 

家を借りることになって、

「練習生」という立場でチームに所属することになり、

同期の練習生だった後藤(島根スサノオマジックでプレーしています)とアーリーでプレイヤーとして入団した橋本(福島ファイヤーボンズでプレーしています)と一緒に練習の準備をしたり、ボール拾いをしたり、ご飯を一緒に食べたりと、

毎日が新しいことだらけで新鮮で、海外にいるかのようなカルチャーショックを楽しみながらバスケをする日々を送りました。

 

懐かしいなぁ、この辺りを話し始めると終わらないのでこの辺で!

 

 

・・・で、

 

動画でも話している通り、

 

 

色々な経験を経て、

「このまま同じ路線で戦っていても一生追いつけない…」

というのを感じて、武の世界に入ることにしました。

 

とはいえ、実際は実力がなかったからで、

オフシーズンになった後、他のチームのトライアウトを受けましたが受からず。

あの頃は自分に自信が全くなくて、プレーの質はもちろんですが、そもそも土俵に立てていないなと感じていました。

 

落ちて当然でした。

 

 

大阪を離れる前、

お世話になっていた石橋晴行さん(現バンビシャス奈良HC)から、こう言われました。

 

「シュート、ドリブル、パスがどんなに上手くても気持ちがなかったら怖くない。けど、逆に技術がなくてもメンタルだけ強いやつのほうが怖い選手やで。どんな状況でもバスケットボールを常に一生懸命出来るやつがプロやと思う。

またコートで会おうや!」

 

 

 

・・・まさに自分のことでした。

 

 

自分の気持ちの足りなさ、

自分は本当にプロになりたいんだろうか、

本気でプロを目指している人と同じ土俵に立てるんだろうか、

そんなことを考え、悩みました。

 

そんなことを思っていたら、

トレーニング指導をしてくれていた方から

「迷っている時点で結論は出てるんちゃいますか?だって、ここに迷っている人なんていないやろ?」

と笑顔で言われ、確かになぁと思い、また考え悩みました。

 

 

ただ、自分の身体が求めているものは決まっていました。

 

「武の世界を極めたい」

 

 

 

プロでの挫折を経て出会った「武」と「自分自身」

 

プロで体感した体格差や技術力のなさを

プロ選手の皆さんと同じ方法で埋めようとしても、たぶん追いつけない。

 

大阪エヴェッサに入る前、

この情報発信の原点でもある

「NBA選手のスペーシング」に出会って

全く違う世界のバスケを体験していたから、

 

その経験を踏まえて、「人と同じ路線ではなく、独自の路線を創っていかないと戦えない」と感じていました。

 

 

その直感に従って、

僕は富山に向かいました。

 

富山には大学時代からの先輩で

「武」の世界(当時は古武術で今は武学)をバスケに応用していた坂口慎さんがいて、

そこでプロで体験したことを伝え、相談にのってもらいました。

 

 

その後の詳しいストーリーはこちらでまとめています↓

「魚になりたい」という師匠との出会い

 

 

武の世界を慎さんと追求し、

日々、自分の身体とプレーが変わるのは本当に楽しかったです。

 

今でも「一生、身体を使って遊んでいける」感じています。

 

武の世界は体格や身体能力の差を埋めるきっかけにもなるし、

それだけではなく「自分自身」を見つけるツールでもあります。

 

それまでの僕は何十年も、

NBA選手の憧れ、外側に答えを求めていましたが、

「自分の身体」という小宇宙(60兆個の細胞が調和して動き続けている)に目を向けてから、

自分が何者か、自分はこの人生で何を成し遂げたいのかを考えるようになり、気付けるようになっていきました。

 

一言でいうと「志」を立てることで、自分自身をようやく見つけ、創れるようになってきました。

 

 

そんな感じで、慎さんと武の世界を探求しました。

 

日々変わる身体、日々変わるプレーが楽しくて、

何時間も二人で1対1をしたり、武術の稽古をしたり。

 

 

でも、ある時、

「僕が本当にやりたいことは個人技術を上げることではなくて、面白いバスケを”チームで”やること」

というのに気付きました。

 

やっぱりバスケはチームスポーツ。

1対1が上手くなるのもシュートが上手くなるのも楽しいけれど、

別にそういう大会に出たいわけではないし、3対3がしたいわけでもない。

 

自分がしたいことは5対5。

 

そう思っている時に、

たまたま母校の大学生チームから声をかけてもらって、

女子バスケットボールチームの指導者をやることになりました。

 

 

そして、その後に出会ったのが「プリンストン」です。

 

 

 

賢者は強者に優る「Princeton Offense」との出会い

 

チームを指導し始めた当初、

「過去に自分が成功したオフェンスの形」

を選手たちに伝えていました。

 

それで成功した体験があるから、選手たちも上手くなるだろうと信じていました。

 

でも、実際に試合をしてみると、

強い相手のプレッシャーディフェンスに煽られて、

「そもそも練習してきたオフェンスの形にすら入れない」

という経験をしました。

 

「この半年間、なにをしていたんだろう…」

 

一生懸命プレーし、形を遂行しようとする選手たちを見て、

自分の無力さを感じました。

 

結果的にチームも勝てず。

 

 

・・・そう思っていた時に知り合ったのが

今も一緒に活動しているプリンストンの師匠です。

 

師匠と言っても、僕と同い年で、

僕が現役大学生の時に対戦したことがあるチームの選手兼コーチだったんですが、

その彼(鶴)から「プリンストンっていう、バックカットを武器にした面白いオフェンスがある」ということを教えてもらいました。

 

それから鶴と一緒に開校したのが「賢者バスケ」です。

 

今から5年前に始め、

「賢者は強者に優る」

というプリンストン大学のPete Carrilさんの信念を掲げ、

 

全国の指導者や選手と共に、プリンストン(バックカット)を深めています。

※この5年間で参加者は1347名になりました

 

 

賢者バスケを開講するまでのストーリー、賢者バスケへの参加は以下の案内文からどうぞ↓

賢者バスケへの招待状

 

今は賢者バスケの活動、

そして、更にPrinceton Offenseを深めたい方と行っている「賢者籠球」というコミュニティで

「賢者は強者に優る」バスケットボールを深めています。

 

ここ5年で、Princeton Offenseをひたすら深めてきたのは、

プリンストンを徹底的に深めればすべてに通じる本質が見つかると感じているからです。

 

プリンストンは一つの戦術でしかないですが、

この中には、駆け引きの醍醐味が詰まっているし、様々な基礎も含まれていて、

「バスケットボールの教科書」と言えるものだと感じています。そう捉えて深めています。

 

それだけではなく、

・指導者の価値観が変わる

・指導者と選手の関係性がよくなる

・選手が主体性と協調性を身に付けられる

そして、

・人生に活きる知恵を学べる

ものです。

 

単に「動き方」だけを伝えるのではなく、

その奥にある想い、プリンストン大学のPete Carrilさんの信念も受け取って、

Princeton Offenseというものを深めています。

 

そんなコミュニティを数年前から運営しています。

 

指導者の方との繋がりも増え、

実際に現場に行って直接お会いして話すをしたり、

バスケをしたり、実践したりする活動もしています。

 

有難い限りです。

 

今はこの5年間やってきたことをより多くの人に届けられるように、

情報をできるだけオープンにして、誰でも学びやすいように体系化したいと思っています。

 

コミュニティ内のみの動画もあるんですが、

Youtubeで公開してる動画もけっこう沢山あって、

これを見るだけで、賢者籠球の全体像は把握できます。

プリンストンをチームに導入することもできます。

 

再生リストはこちらから↓

Princeton Offense解説動画

 

バックカットは誰でもできるプレーですが、

 

・チームを一つにまとめ、

・プレッシャーリリースができて、

・誰でも1対0を創ることができる

そんなとても深いプレーです。

 

これまで僕が関わってきた方で

プリンストンやバックカットを体験してバスケの世界が変わった、

自分の人生観すら変わった、という人がもう何十人といます。

 

今はそんな皆さんの経験を「ストーリー」としてインタビューさせてもらっています。

 

このインタビューもすべて面白いので、ぜひラジオ感覚で聞いてみてください。

僕は個人的にこのインタビューが大好きで、これからも一生続けていこうと思っています。

バックカットストーリー(インタビュー)

 

 

いやーこれは本当に面白いんです。笑

 

バックカットをこれからも誰よりも深め続けます。

 

なぜなら・・・

という話はインタビューの最初に語っています。

 

時間があれば見てみてください。

 

「バックカットで世界平和」

なんていうと、大きな話になりますが、

チームメイトとの関係性、指導者と選手の関係性も良くなるし、

勝つことで面白いバスケが広がっていくと思っています。

 

そして、日本が世界に戦う上でもとても大事になるのがバックカットだと信じています。

日本の精神性、大和魂だったり、禮や志、和の精神が広まれば世界はもっと面白く豊かになるはず。

 

 

 

これからの活動と大和籠球

 

・・・

 

と、こんな活動をしているので、

 

東頭さんからも、

「お前は一体、何をしている人なの??」

と言われてしまいました。

 

そう思われてしまうほど「よくわからない謎キャラ」なんだと認識しています。

 

今は香川県の小豆島という場所で活動していて、

民宿の手伝いをしながら、バスケットボールの枠を超えて最近は「農」だったり、「アート」だったりに興味を持って学んでいて、

そして「志体術」の講師をすることで、日本人が大切にしてきた「禮(礼)」と「志」を全世界に広めていきたいと思っています。

(また、今は小豆島で「本来の日本の在り方をベースにした次世代のモデルとなる学び舎」を創るために、同志と協力して活動しています)

 

 

そんなこんなで、

 

バスケも「武学」やら「プリンストン」やら、禮やバックカット、情報発信など、

本当に多岐に渡ってきて、どれか一つに焦点を絞ることが難しいと自分でも感じていました。

 

でも、それぞれ「すべて一つ」に僕の中では繋がっています。

 

バックカットは禮だし、

禮はシュートやディフェンスだし、

プリンストンは禮や武学と通じるし、

バスケットボールは人生や日常に繋がるし。

 

 

一言でいうと

「全は一、一は全」

です。

 

これは僕が好きな漫画『鋼の錬金術師』に出てくる言葉。

 

 

 

・・・と、こんな風に発信することが山盛りです。

 

どれも一つひとつ独立しながら繋がっている。

そんな感じです。

 

「プリンストン」とも「武」とも表現しきれないので、

それらを全てまとめて

「大和籠球」

と名付けました。

 

大きく和する、日本の精神性を含んだバスケットボール。

 

ここには、武学の中にある「禮」や「志」という日本人がもともと持っていたものも含まれています(これらはバスケットボールの技術力の向上にもつながります)。

でも、だからと言って「日本が正義で世界が悪」というわけではもちろんなくて、世界の良さもすべて含んだ、そんな大きなバスケットボールです。

 

そして、それは一言でいうと「僕自身のこと」

 

原田毅が体現していること、

僕が関わっている人の経験や才能、

それらを全てまとめたものが「大和籠球」

 

大和籠球が何をしているのか?どんなバスケットボールなのか?

というのは、僕自身と会って話をしたり体験してもらえたらなと思っています。

 

 

バスケットボールで言えば、

今はそんな「大和籠球」というバスケットボールの教科書を体系化することを目標にしています。

 

まだまだ足りないですが、以下のPDFファイルをご覧ください↓

大和籠球(PDF)

 

 

それと、今後もネット上では情報発信を続け、

できるだけ情報を公開しながら体系化させていきますが、

 

「体験した方が早いし、一瞬で伝わる」

 

のは間違いないので、

 

実際に僕が皆さんのもとに行って、

会って直接話をしたり、チームを見たり、

そういう活動「勉強会」を今後は中心にしていきます。

 

 

「体験してみたい」

「武をチームバスケに活かす方法を知りたい」

「礼儀をきちんと選手に伝えたいから、バスケにも繋がる禮(礼)の講義をしてほしい」

「バックカットをチームに取り入れたいから、実際にバックカットを教えに来てほしい」

「プリンストンを取り入れたいけど、どうやって組み立てていけばいいかわからない」

 

といった場合は、以下のフォームから勉強会の申請をお送りください。

 

大和籠球(勉強会)の申請フォーム

 

 

人生を終えるまでに、できるだけ多くのフォロワーさんと実際に会ってお話をしたいし、

一緒にバスケをコート上で深めていきたいと思っています。

 

お会いできる日を楽しみにしています!

 

 

 

・・・

 

東頭さんからのオファーのおかげで、

自分のバスケを振り返ることができました。

 

これからも活動をし続けます。

 

今、東頭さんとは裏で進めているとある企画があって、

それも形になったら、皆さんに共有しますね。

 

 

東頭さんからは有難いことに

「また今後も出演してよ(「GBNドキュメンタリー」として)」

という声をかけていただいたので、

また呼んでいただけるように日々成長したいと思います!

 

 

改めて、東頭さんとのご縁に感謝です。

 

練習生として声をかけていただいてから8年。

今でもこうして関わってもらえていること、本当に有難いです。

 

東頭さん、これからもよろしくお願いします!

 

日本のバスケットボール界に貢献できるような、

面白い企画を東頭さんとまたしていきたいと思います!

 

 

 

 

PS.

リンク張りまくりですが、僕の小豆島での活動などは個人のFacebookで出来るだけアップするようにしています。もし良かったら友達申請してください!それとNoteの方ではFacebookで投稿しているようなバスケットボール以外の内容(農やアート、これからの教育、日本についてなど)をまとめていこうと思っています。このブログではTwitterで投稿しているNBA関連の解説動画を体系的にまとめていきます。それではまた!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

RETURN TOP

管理人自己紹介

カテゴリー