こんにちは、原田です。
この手紙では、僕がここ一年間で本格的に学んできた武術について、
そして、これから始めていく新しい活動についての物語を書かせていただきます。
僕の情報発信をTwitterでもFacebookでもブログでもメルマガでも、
何か一つでも受け取ってくださっていて、バスケをもっと面白いものにしたい
という気持ちが少しでもありましたら、続きを読んでいただけると嬉しいです。
(※新しい活動「大和籠球」の案内文はこちらから)
一言でいうと、
「バスケコートで会いましょう!」
というのが今回のメッセージです。
僕の発信を見てくださっている方と
実際にお会いして、バスケを一緒にやったり、
質問にその場で応えたり、一緒にバスケを語ったりして、
もっともっとバスケを面白いものに変えていきたいと思います。
それでは、この活動を始めることになった経緯をお話します。
プロの世界で体験した圧倒的な差
今からちょうど4年前。
僕はプロチームの見習いとしてバスケをしていました。
当時、「小さい頃からの夢を諦めたくない」という理由から
トライアウトに申し込み、とにかくやれることをやろうとトライした結果、
運よく声をかけていただいて、チームの練習に参加することになったのです。
全国大会に出場したことが一度もなく、
かすったことすらない田舎者の自分にとっては、
プロという世界は海外にいるかのように別次元の場所。
プロとしてバスケットボールに向き合い、
バスケットボールを楽しむ選手たちと一緒に練習ができたことは、
今でも自分の人生にとって大きな財産で、毎日が刺激的で充実していました。
毎日がサバイバルのような環境で、
自分の実力を高めて示していかないと、
自分から動いて何かをしないと何も生まれない。
そんな環境がとても充実していました。
でも、同時に、自分が何もできない日々が続きます。
もともとの実力を比べても、全てにおいて劣っていた自分は、
毎日、「自分がこの人たちに勝てるところはどこなんだろう」と模索していました。
プロ選手と同じように筋トレをして、
プロ選手と同じようにチーム練習をこなし、
ボール拾いや練習と試合の準備と片づけをする日々の合間を見つけて、
少しでも上達できるように、シューティングやドリブル練習を続けていました。
「実力でも、体格でも、身長でも、実績でも劣っているんだから、
せめて、体育館が空いていたら、誰よりも練習をするようにしよう」
そう思いながら学生時代と同じように練習をしました。
でも、日に日に、
「どうやって勝てばいいんだろう…?」
という気持ちが強まっていきました。
自分も練習はしているし、筋トレもしている。
でも、当然、プロ選手たちは自分よりも練習をしているし、
健康に気を使っているし、身体も大きいし、それでも更に筋トレをしている。
自分以上にプロ意識をもって毎日を過ごし、バスケットボールの技術もはるかに上。
練習の終わりに1対1をしてもらったことがあります。
その時、僕は本気で守っているのに、プロ選手は軽く攻めているだけ。
間合いを空ければ簡単にシュートを決められ、
間合いを詰めたら抜かれ、ちょっと止めても身体で持って行かれる。
何度やってもシュート力とパワーで、あっという間に大差がつく。
もちろん、練習中からその凄さは体感していたのですが、
1対1をしたことで、その差を身に染みて感じたのです。
「バスケットボールは1対1が全てじゃない」
…という声すらも、この時の僕には聞こえませんでした。
バスケは5対5だと言っても、
そもそも、シュートやドライブ、ディフェンスで、
個の力で何とかできないと始まらないと体感したからです。
というよりも、何とかしたいと思えました。
でも、
プロ選手たちが
どれくらい練習をしているか、
どれくらいシューティングをしているのか、
どれくらいバスケットボールに対して向き合っているか、
ということも、一緒に練習をしていた僕は知っていました。
だからこそ、どうしていけばいいかがわかりませんでした。
もちろん、諦めたらそこで試合終了だし、
必死に練習をして実力を高めることしか道は残されていないし、
その覚悟がない選手がプロになれるほど甘い世界ではありません。
ただ、そうは思っていても、
自分がどうしていけばいいかが見えなかったので、
練習をしようにも、何を目指して、どう取り組んでいけばいいのか
その道筋が見えなかったんです。
身長、体格、筋力、技術、実績、実力、・・・
何を比較しても勝てると思えるものが見つからず、
かと言って、練習を闇雲にしても差が埋まることはない。
同じことをしていても勝てるわけがない・・・。
そこで、僕は戦い方を変えることにしました。
力に対抗する道を探る
オフシーズンに入った直後、
僕は、”ある人”に連絡を取りました。
大学の先輩だった慎(まこと)さんです。
慎さんは同じ大学のバスケ部出身で、一年間だけ部活をやっていた人です。
僕よりも学年が二つ上なので、一緒に部活をすることはなかったのですが、
部活の先輩たちからは、
「あいつは部活を辞めてからマイケル ジョーダンの動きを分析している」
という話を聞いたことがあって、
大学の頃から、たまに1対1を一緒にしていました。
大学を卒業してから慎さんとは連絡を取ることがなかったのですが、
プロの世界で限界を感じた僕が真っ先に思い出したのは、慎さんのバスケでした。
(慎さんは現在「武学籠球」という発信をしています)
慎さんは、部活を辞めてから、
「古武術」というものを研究していて、
力で勝る相手に負けない身体動作を習得していました。
ここからはちょっと大学時代の昔話を。
・・・
ジョーダンから身体動作を学ぶ!?
僕は大学時代、時間があれば自主練をしていました。
その時、よく隣に慎さんも自主練をしに来ていたんですが、
慎さんは部活を辞めていたのに、
なぜか鏡を見ながらディフェンスフットワークをしていて、
首をかしげながら、なにやら自分の動きを見直しているようでした。
その時に慎さんが実践していたのがジョーダンの身体動作だったのです。
ジョーダンと言えば、バスケットボールの神様です。
華麗なダブルクラッチと豪快なダンクが印象的だった僕は、
「ジョーダン=身体能力がやばい」という印象しかなかったので、
凡人の僕がジョーダンからバスケを学べるなんて考えたことすらありませんでした。
でも、慎さんはジョーダンの動きをスロー再生で見て、
シュートやドライブの身体動作を研究しているというのです。
慎さん曰く、
「ジョーダンは古武術的な動きで身体を効率よく使っている」
とのことだったのですが、
「身体の使い方が上手い」ということ自体、
センスのない僕には関係のない話だと思っていたので、
その言葉自体も僕の中ではぼんやりしたものでした。
そして、慎さんはこんなことを言うのです。
「最近は 魚が泳いでる動画を見てる」
バスケが上手くなるために魚の動きを見る!?
NBA選手に憧れてバスケを始めてから、
「バスケが上手くなるためには、とにかく練習するしかない」
「身体能力や才能がないなら、練習量だけは誰にも負けないようにしよう」
と思っていた僕からしたら、全く理解できない言葉でした。
バスケが上手くなるにはバスケの練習をするしかない。
・・・ずっとそう思っていました。
でも、慎さんはバスケが上達するためにバスケの動画を見ていない。
この時点で更に、
「この人は何を言っているんだろう」
状態になり、もはや笑えてきました。
「面白い人だなぁ。変な人だなぁ。」と。
慎さんは魚が泳ぐ動きから
・全身を柔らかく使うこと
・全身で方向転換をしてスピードを変えること
・水と自分自身を分離させずに馴染ませること
が学べるなんてことを言っていて、
終いには、「魚になりたい」なんて言うのです。
これが笑いを取りに来ているのか、
それとも、真剣に言っているのかわからず、
面白いなぁと笑いで返すしかありませんでした。
でも、この大学時代から数年後、
魚になりたいという言葉が冗談ではなかったことを
僕は体験するのでした。
初めて体感したウォータードライブ
今では知る人ぞ知る水のようなドライブ、
ウォータードライブは、慎さんが情報発信を始めた2014年に、
僕と慎さんでNBAのハーデンの動画を見ていたら生まれたものです。
水が岩の間を流れるように、
相手の力を自分が前に進む推進力に変えて、
するする~っと脱力して抜いていくドライブ。
・・・そういうものだと言葉では聞いていたものの、
実際に、自分の身体で体験したのは2015年の3月でした。
プロを目指す道から離れて、半年が経った頃です。
大学以来、数年ぶりに1対1をして、
この時初めて、水ドライブを体験しました。
その時の慎さんのドライブがこれです。
簡単に抜かれているんですが、
もちろん、これは真剣勝負です。
この時の体験を言葉で表すなら、こうなります。
素手で魚を掴もうとする感覚
・・・つまり、掴めないということです。笑
素手で川を泳いでいる魚を掴めないですよね?
掴もうとしても、ヌルッって逃げられますよね。
慎さんは前から、「魚になりたい」と言っていましたが、
本当に魚みたいに全身を柔らかく使ったドライブを身に付けていたんです。
この動画を見るだけだと、何が凄いのかわからないかもしれません。
僕も抜かれた時は、
「やられた!」というよりも、
「あれ?いつもなら止められるのに・・・あれ???」
っていう感じで、気づいたら抜かれている感じでした。
この感覚は実際に体験しなければわからないことなんですが、
なんとか頑張って文字にすると「魚を素手でつかもうとする感覚」になります。
これ以上言えないというか、たぶん、これが一番ぴったりです。
止めようとすればするほど止められず、
力を入れれば入れるほど簡単に抜かれてしまい、
どうしたらいいかわからない状態になりました。
大学生の頃は、正直、
ジョーダンが古武術的な動きをしていると言われても、
「武術なんて自分には必要ないし、古武術なんて古臭い」とか、
「身体の使い方が良い人はセンスがある人だから自分には無理」とか、
そんな風にしか受け取っていませんでした。
でも、この時の僕はプロの世界で限界を感じて、
力に対抗する術を、自分の生き残る道を探っていたので、
「自分が求めていたのは これだ…!」
という確信を得たのです。
力を入れれば入れるほど抜かれてしまうドライブ。
体格や筋力に関係なく、身体の使い方を変えることでできるドライブ。
ドライブに限らず、シュートやディフェンスでも武術の考え方は活かせました。
筋トレをしても上には上がいる。
ドリブル練習をしても上には上がいる。
身長も低く、身体も小さい僕にとって、
自分よりも体格や技術で勝る相手に対して、
チャンスを見つけられるのが武術の世界だったのです。
言葉ではウォータードライブや武術の話は聞いていました。
本でも読んだことがあったし、慎さんのプレーでも見てはいました。
でも、知っているのと体験するのは雲泥の差だったのです。
それまで僕の中では「面白いなぁ」程度だった武術の世界が
今の自分にとって必要で、確実にバスケを進化させてくれると思えました。
プロの世界で上には上がいるという楽しさと同時に、
何をしても勝てないんじゃないかという無力感を感じていて、
これから何を目指してバスケをしていけばいいかわからずにいた僕にとっては、
長いトンネルの出口が見えたような、そんな感覚になったのです。
「バスケを辞めたい」と思ったことは何度かありますが、
この時、慎さんの武術は僕にバスケの楽しさを再確認させてくれました。
力では到達できない世界
この頃の慎さんがやっていたのは、「古武術」です。
数年前に、高校生チームが取り入れて全国大会に出場して有名になりましたが、
慎さんは古武術を独学で研究して実践していました。
古武術とは、明治維新以前の武術のことです。
簡単に言うと、西洋の価値観が入ってくる前の日本で、
武士や侍と呼ばれる人たちが敵から自分の身を守るために、
日頃から心と身体を整えるために高めていた身体動作や精神状態のこと。
武術の世界は、「力では到達できない世界」と呼ばれています。
気のゆるみがあれば切られる。
身体が固まれば動きが遅くなり切られる。
そんな世界が武士たちが生きていた時代です。
だからこそ、日頃から身体を柔らかく使い、精神を統一させ、
いつでも、どこでも、どんな相手にも対応できるような身体と精神を鍛え、
日常の全てを稽古として見立てて、日々、自分自身を高めていたというわけです。
大学生の頃に慎さんが研究していたジョーダンの動きも、
古武術の視点から見ると、似たような身体動作が見られます。
(今、慎さんは古武術よりも更に大きな武の世界「武学」を学んでいます)
武術とは、無駄や隙を無くすものなので、
スポーツに当てはめると、
「最小限の動きで最大の成果を出すこと」
に繋がります。
ウォータードライブも、最小限を求めていった先に行きついたものです。
僕は、数年ぶりの慎さんとの1対1から、
力では到達できない世界を自分も深めようと決意しました。
「これを極めていけば、プロの人たちにも勝てる武器を身に付けられる!」
そんな気持ちが僕の奥底にはありました。
・・・でも、
これが自分が本当に求めていたことではないということに、
この頃の僕はまだ気づきませんでした。
それにようやく気づけたのは、この手紙を書いている今です。
それに気づくまでの話をこれからしていきますね。
「これが自分の求めていた世界だ!」
という確信を得てバスケが面白くなるかと思いきや、
僕はまたバスケを辞めたいと思うような体験をしたんです。
こういう発信をしているので、
バスケを辞めたいと思ったことなんてないんだろうなぁ
と思われるかもしれませんが、僕は何度かあります。
その一つがプロ選手と対戦してボコボコにされた時で、
そして、慎さんから武術を学んで自分の成長が見えなかったときです。
でも、その体験をしたことで、
人として一番重要なこと、
自分が本当に求めていること、
自分にしかない価値というものに、
ようやく、ようやく、気づけるようになりました。
・・・
僕は慎さんのドライブを体験してから、
慎さんと連絡を取りながら、ウォータードライブなどを練習して、
プロ選手に勝てるような武器を身に付けようと試行錯誤していました。
武術の世界の基本は、
・平常心を保つ
・身体を柔らかく使う
・最小限の動きを求めて身体と対話する
です。
これを意識して毎回の練習をしました。
そうこうしているうちに、二年が経ち、
その間、僕にとって人生の転機となる
指導者になるきっかけを大学の後輩からもらえたり、
いま一緒に活動をしている賢者籠球の鶴と知り合ったりしました。
賢者籠球が生まれたことで、情報発信をしていくという決意も固まり、
情報発信を通して、本当に沢山のご縁に恵まれました。
その間も慎さんから武術を学ぶことを続けていたのですが、
一番弟子なのに、ずっとモヤモヤしていることがあったのです。
自分の成長が見えない日々
慎さんから学んだことに取り組んでいたものの、
思うように、バスケが上達したという実感がありませんでした。
「一番弟子のはずなのに…。」
そんな気持ちがいつも心の中にありました。
賢者籠球という情報発信の一つの軸ができたこと、
沢山のご縁に恵まれたことは本当に嬉しく有難いことです。
ただ、自分のバスケの技術力を振り返った時、
プロを目指す道から離れて、武術を学んでいるのに、
あれから成長できたのかが自分ではわからなくなりました。
この時、僕は慎さんから学んでいるとは言え、
長野県と富山県という距離的な問題もあったりして、
ラインで連絡を取ることがあっても、実際に一緒にバスケをするのは、
4ヶ月に一度くらい、年間で数えたら2~3回くらいしかありません。
「学んでいる」と言っても、
それは文字と動画だけの情報で、
「このままだと、いつまでも変わらないんじゃないか・・・?」
という感覚が強くなっていました。
「バスケは1対1が全てではない」とは思っていたものの、
プロ選手に優れる何かを身に付けたいという気持ちは変わらずあり、
何よりも、もっと個人技術を高めたいという欲求が僕の中にはありました。
そして、この時の僕は、
「このままだと中途半端に終わってしまうんじゃないか・・・」
「このペースで行けば、あと数年かかっても身に付かないんじゃないか・・・」
というモヤモヤを常に感じながらバスケをしていました。
文字と動画の情報だけでは限界があったのです。
そして、僕はある決断をすることにしました。
「富山で一年間、本格的に武術を学ぼう」
武術の視点を身に付けたら自分のバスケが変わること。
情報発信の質や幅が広がるということに確信はありました。
だからこそ、身に付けるしかないと思ったのです。
いや、というよりも、
「とにかく、もっと個人的な技術力を高めたい」
という気持ちが一番強かったです。
そして、僕の人生の新しい章が始まりました。
体験しなければ絶対にわからないこと
周りの人からは、
「え?なんで富山に行くの?」
「富山行って何するの?え?武術?なんで?」
と色々と言われました。
中には呆れていた人もいたかもしれません。
それくらい謎な行動に思われていましたが、
僕の中では、自分の人生を次のステージに進めるために
必ず必要なことだということを直感的に感じていました。
今までは半年に一度くらいの頻度で1対1をしたりしていましたが、
それからはできる限り時間をつくって富山に通うようにしたのです。
それが今から一年前の話です。
「富山に行けば、慎さんのようになれる」
「富山に行きさえすれば、自分が変われるはずだ」
「あのバスケができるようになれば、力にも対抗できるはずだ」
そんなことを思いながら、
一年間は修行だと思って本格的に武術を学ぼうという気持ちで、
空いている時間は慎さんと1対1をして武術を教わる日々が始まりました。
自分が求めていたバスケを体験できる環境は凄く楽しいもので、
慎さんとは1対1をするだけではなくて、
武術の深いところまで対人で教えてもらえて、
ウォータードライブの本質や武術とスポーツの違いなど、
文字だけでは学べないことをたくさん教わることができました。
とても順調で充実した日々
・・・かと思いきや、
ある日、慎さんと1対1をした時に、
僕はバスケを辞めたくなってしまったのです。
それは、プロ選手と対戦して感じた力の差とはまた少し違う、
力では到達できない武術の世界で感じた自分が崩壊する感覚でした。
これが通称「原田崩壊事件」です。
原田崩壊事件
富山での一回目の1対1は同点くらいでした。
でも、回を重ねるごとに、
自分ができることが減っていって、
どんどん慎さんとの差が開いていったんです。
前回抜けていたドライブが抜けなくなる。
でも、自分は毎回同じような抜かれ方をする。
その”からくり”を説明してもらうのですが、
頭では理解していても身体では反応できず、
毎回毎回、同じようにやられてしまうのです。
その頃の様子がこれです。
「ディフェンスやる気あるの?」
と言われても仕方がないくらい抜かれてます。
自分で動画を見返しても、
抜かれ方がおかしいって思えるくらい、
ディフェンスが下手すぎるって思えるくらい、
一歩も動けず抜かれたりしてますよね。
これはひどい・・・
と自分でも思うんですが、
毎回こういう状態になってしまうんです。
ちなみに、僕がオフェンスの時は、
ほぼ先読みされて打たされたシュートになります。
日々退化する毎日
全く守れないし、全く攻めれない。
これはプロ選手と1対1をした時に感じた差とは違いました。
なぜなら、慎さんは筋トレもバスケの練習もしていないからです。
パワーで押し込まれたならわかります。
「もっと筋トレをして身体を大きくしよう!」と思えるし、
慎さんがめちゃめちゃ練習をしていたら、
「もっと練習時間を増やそう!」と、モチベーションが上がります。
でも、慎さんは筋トレゼロでバスケの練習もゼロ。
やっているのは、武術の稽古です。
「礼に始まり礼に終わる」という文化が日本にはありますが、
武術で最も重要なものが礼で、慎さんもそれを体現していました。
そして、それをすることでバスケが日々進化していると言うのです。
(これは意味不明だと思いますが、実際に体験すると本当だとわかります)
慎さんが筋トレとバスケの練習をしないことは知ってはいました。
ただ、それは「知識」として知っていただけで、
自分の身体で体験して腑に落ちてはいなかったのです。
富山に来たことで慎さんと対戦する機会が増えましたが、
対戦するたびに、力の差が開いていくのを感じていました。
筋トレもバスケもしていないのに、差が開くばかり。
日に日に、自分が下手なっている気がしました。
そして、その差が埋まるとも思えず、
「武術の世界を学んでも、結局、自分は上達できないのか・・・」
という無力感のようなものを感じたのです。
「これが自分の求めていた世界だ!」
そんな確信を得て、本格的に学び始めた武術の世界。
でも、そこで待っていたのは、
プロ選手と対戦して感じたものと同じ、
どうやっても追いつけないという絶望でした。
バスケは1対1が全てではない、ということは、
NBA選手からも、賢者籠球の鶴からも教わっていたし、
僕の情報発信の原点は、そういうところにあるのですが、
それでも、自分の技術力が向上しないことに対して、
嫌気がさして、バスケのやる気がなくなってしまったのです。
この時は、本当にもうバスケをやりたくないと思えました。
死ぬときが一番強い
そんな僕に対して、慎さんは武術の世界についての話をしてくれました。
自分の無力さに絶望してバスケのやる気がなくなっていた僕にとっては、
慎さんから聞かされた武術の話は、希望の光のようなそんなものに思えました。
「武術の世界ってのは、指数関数的に進化してくから、まぁ師匠に追いつくってことは無理なんよ(笑)俺も武学の世界の師匠には一生追いつけないし、その師匠にも一生追いつけない師匠がいる。だから、弟子を作る必要がある。弟子は自分の立ち位置を教えてくれる存在で、弟子がいないと自分の立ち位置がわからなくなる。師匠と関わって自分を高めて、弟子と関わって自分にできることと足りないことを教えてもらう。それが武の世界なんよ。だからこそ、一生稽古する意味があるよな。」
「それに、武学っていうのは自分を進化させるツールでしかなくて、誰かと競うための道具ではない。武学を自分の個性と掛け合わせたら、それが進化。1対1だけがバスケじゃないし、武学と情報発信を掛け合わせるとか、そういう風に、自分独自の世界をつくっていけば、どんどん世界が広がるやん。面白いやんって。」
「武の世界は日々進化しかない。体力のようにやらなくなれば落ちるものではないから、死ぬときが一番強い。達人っていうのは、誰でもできることを誰もできないくらい続けた人のこと。俺がやっているのも、師匠がやっているのも、誰でもできること。正しい姿勢で礼と立つことを継続したら、こんだけ身体が変わるんだから、これを5年10年って続けたら、どんな風になってるか。もう楽しみでしかないでしょ。」
・・・
その話を聞いたとき、本当に救われる気持ちでした。
それくらい、この時の僕は、
どうしようもないくらいボコボコにされて、
バスケをする意味も、やる気も失っていたんです。
でも、それは慎さんと常に比較をしていて、
「自分自身の価値」を見失っていたからでした。
大学生との1対1で教えられたこと
慎さんと一年間バスケをしてきて、
自分がどのくらい成長しているのかを確かめるために、
母校の大学生と1対1をしました。
その時の様子がこれです。
初めて弟子と呼べるバスケ仲間ができて、
自分がこれまで学んできたことを試したところ、
自分が成長したところとまだまだなところが見えました。
1対1をしてくれた大学生に感想を書いてもらったので、是非目を通してみてください。
(彼はチームのキャプテンで、リーダシップもあり、とても真面目なバスケットマンです。)
まずOFとDF通じて、対したときにあまり強そうに見えないというのが第1印象でした。特にプレッシャーをかけてくるわけでもなく、スピードやパワーなどフィジカルに脅威があるわけでもない、なんか勝てそうかも、と思えるくらいでした。事前に見たことのある動画でも、特に目立ってすごいスキルとかがあるわけでもなかったので、勝てるだろうと思って1対1に臨みました。 まずは自分がDFをしていて、最初に何回か抜かれてしまったときは「今のは俺が集中してなかった。気を抜いてた。」と思っていましたが、その後しばらく続けていても同じように抜かれてしまいました。止めようと思っても、気づいたら抜かれているという感じです。これは気を抜いてるとかそういう話じゃなさそうだと薄々感じ始めました。そして、いつもならもっと予測しながら足を動かしてDFできるのに、いつもならこれぐらいのスピードなら止められるのに、という気持ちがやりながら段々と強まっていきました。今まで強い人と1対1したときに味わうような、「抵抗しているのに全て跳ね返される、その上をいかれる」という感じとは全く違い、「抵抗するきっかけがつかめない、全力で止めようとしても全力を出す前に気づいたらやられている」というイメージです。 自分がOFの時も、いつものOFをしている気がしませんでした。というよりは段々とさせてもらえなくなりました。最初はドライブで抜いたり外からシュートを決めたりできたのですが、時間が経つにつれて全て読まれてる感じがして、何もできなくなってしまいました。1番やりづらかったのは、こちらがジャブステップやシュートなどのフェイクをしても、全然動かないというところです。自分の動きに対して1,2歩ちょこちょこっと動くだけ。かといっていきなりスピードでドライブしたりシュートを打ったりしても、そこに対してはこちらが動いた分だけしっかりとついてくる。これはもう全て動きが読まれているとしか思えない感じがして、最後の方は何をすればいいかわからなくなってしまうほどでした。この、「相手が動いた分だけ」というのが重要なのではないかと思います。必要以上に動かない、無駄がない、ということです。簡単な話ではないですが、そうすれば相手の動きに振り回されることもなく、最小の動きでDFできると思います。そのようなことに気づいた時、最初「あまり強そうじゃない」と思っていたのも、逆に全てを見透かしているような不気味さに変わりました。
今回の1対1で体験したことは、今までのバスケと全く違う感覚のもので、体感しないと絶対にわからなかったことだと思います。後で動画を見てみても、なんでこんな簡単に抜かれてるんだろう、なんでこんな簡単に押し込まれているのだろうということはわかりませんが、自分の中では体感したイメージが確かに残っているので、武術の不思議さや凄さにとても興味が湧きました。バスケをしている人にはできれば1度経験して味わってみてほしい体験だったなと思います。ありがとうございました。 |
この感想を読んだとき、
僕が慎さんとバスケをするときと同じ感覚だったので、
「わかるわかる(笑)」という感じでした。
そして、慎さんと比較していたら、
自分が日々下手になっているように思っていたし、
自分が何かを伝えていけるわけがないと思っていたのですが、
自分にも伝えられることがあるということを教えてもらいました。
なので、「こちらこそありがとう」と彼には言いました。
そして、僕は大学生と関わったことで、
自分自身の価値と自分が本当に求めていたこと
というものに気づけました。
自分が本当に求めていたこと
僕が武術の世界を学ぶきっかけは、
プロを目指す途中で力では勝てないと悟ったことです。
だから、プロ選手に勝てる武器を身に付けたいと思って、
慎さんから武術を学んできました。
でも、それは僕が本当に求めていることではなかったのです。
1対1の時に点数は数えていません。
例え、1対1で勝てたとしても、それがイコール、
「バスケットボールが上手い」といえるわけではないし、
バスケの上手さや価値は一人一人違うものを持っているので、
そこでの勝敗は僕にとって重要なものではないからです。
1対1の勝負に勝つことよりも、
自分が学んできたことで関わる人が上手く楽しくなること、
その成長を間近で見ることが何よりも楽しいと思えたし、
一緒に1対1をしたり、バスケを高めていける関係になれたことが
僕にとって何よりも嬉しかったです。
もちろん、勝ちを目指すのはスポーツの醍醐味です。
得点を競ってチームで勝ちを目指すのは僕も大好きです。
ただ、この時に感じたのは、
相手に勝つということよりも、
自分が学んできたことを伝えていけたこと、
バスケ仲間が増えたことだったの嬉しさでした。
これはもしかしたら単なる綺麗事に聞こえるかもしれません。
でも、プロを目指す中で挫折し、慎さんとの1対1で崩壊して、
バスケをする意味も、バスケをするやる気もなくなっていた僕にとって、
綺麗事とか関係なく、心から嬉しい、楽しいと思える瞬間だったのです。
そして、自分が進むべき道を見つかりました。
というよりも、大学生の彼から教えてもらいました。
「とにかく体験してほしい・・・!」
大学生の感想にもある通り、
武術の世界というのは文字や動画で受け取っていても、
「そんなこと本当にあるの?」
「ディフェンスがザルなだけでしょ」
という風に思えてしまうものです。
「気づいたら横にいる」
なんて言葉は漫画でしか聞いたことがないと思いますが、
実際、僕も慎さんと対戦すると毎回そういう状況になります。
これは力勝負で押し切るドライブではなく、
相手の身体が固まっている瞬間を狙っているから
そういうような状態になっているからです。
これはもう体験しないと絶対にわからない感覚です。
僕自身、慎さんと1対1をすることで、
本物のウォータードライブを体験できて、
武術の世界を学んでいこうと思うようになったし、
ここ一年間、身近で武術を学んだことで、
ここでは書ききれない量の学びを得られました。
だからこそ、是非、武術の面白さを体験してみてほしいと思うのです。
武術の楽しさとは、人間の身体の不思議、バスケの面白さとイコールです。
その楽しさを伝えていくことは、
情報発信者として僕がやるべきことだと思っています。
なので、実際に体験してもらう機会を創っていこうと思います。
それがこれから始める新しい活動です。
武術×賢者×情報発信
僕は情報発信を始めて五年目になりますが、
今まではネットの講座で基本的に完結してきました。
それに、発信仲間の慎さんと鶴を紹介する立場だったので、
メルマガや動画を配信する時も、ブログでの記事を書くときも、
自分も参加者の一人という気持ちで学びながら運営してきました。
そうしていたのは、それくらい、
慎さんと鶴の視点が自分にはないもので、
二人と関われば関わるほど、自分がちっぽけに思えて、
自分が発信していけることはないんじゃないかと思っていたからです。
だから、慎さんや鶴のクリニックの時も、
僕は基本的にビデオ撮影とかをしていました。
そう思っていたのですが、
武学籠球の講座に参加している人と話をしていると、
「賢者バスケのメルマガを読んでます」という方がいたり、
賢者籠球の講座に参加している人と話をしていると、
「ウォータードライブって、どうやってやるんですか?」と聞かれたり、
武術と賢者の視点を両方学びたいという声をよく耳にしたのです。
僕自身も慎さんと鶴から学ぶたびに、
二人が語っているバスケは分野は違っていても、
どちらも深い部分では同じようなことを言っていて、
掛け合わせることでバスケが上達するし面白くなると感じていました。
もはや、これは、
「武術」「賢者」という枠組みや、
「身体動作」「戦術」という枠組みでは分けられないんじゃないか?
と思えるほど、深く繋がっています。
僕は運よく二人の視点を紹介する案内人として、
慎さんと鶴から直接学ばせてもらう立場にいれて、
いつの間にか、二つの視点が身に付いていました。
だから、武学のクリニックで賢者の視点を話すことも、
賢者のクリニックで武学の視点を話すこともできていたのです。
それまでは、二人には及ばないと思い、
中途半端な立ち位置で自分が伝えられることはない
と思っていたのですが、中途半端な立場だからこそ、
二つの視点を掛け合わせて伝える力が身に付きました。
それは僕にしかできないことで、
情報発信をしている立場からこそ、
僕がやらなければいけないことだと思っています。
第0回の勉強会を開催してきました。
そこで、まずは体験会という形で、
活動の雰囲気とか内容を知っていただけるように、
母校の大学生で興味がある学生向けに勉強会を開きました。
(まだ始まっていないので0回ということにします)
母校の大学生たちは、賢者籠球の視点は実践しているので、
今回は、武術をバスケに活かす考え方を実際に体験してもらいました。
慎さんから学んでいることを伝えながら、
賢者の視点、Princeton Offenseの中で武術をどう活かしていくか?
という話に繋げたり、僕のバスケの視点を掛け合わせたりしました。
その時の様子を動画でまとめたので、是非ご覧ください。
(※母校の学生に対してだったので言葉使いはご了承ください)
学生からの感想も紹介します。
みんなとても素直で真面目な選手たちで、
僕自身、とても楽しい時間を過ごせました。
自分の動きやすいスタンスの状態を探すところから始まりましたが、今まで目線や胸骨、腰、足の開き具合、と1つずつチェックしたことはなかったし、そのような調べ方があるというのも知らなかったので、今日はじめて自分の動きやすい状態がどんなものか指標のようなものがわかったと思います。調べてる時に少しの目線や腰の角度の違いで、力の入り方に大きな差が生まれてしまうということを実感でき、ステイローだけがディフェンスの1番いい形というわけではないというのが経験できた瞬間だったと思います。また、のちに教わったディフェンスもオフェンスのポストプレイも全てこの姿勢が繋がっているということもわかりました。 1日ありがとうございました! |
今日の練習では、体験してみないと分からないことを学ぶことができました。いくら動画を見たり、言葉で説明されても全く伝わらないことが練習を通じて少し分かったような気がします。それが顕著に現れたのが毅さんと1対1をした時で、動画で見た時は本当にこんなに簡単に抜かれてしまうのか、と思いましたが、いざ自分がディフェンスをしてみると、気づいたら横にいる、気づいたら抜かれているといった感じでした。身動きも取れないままシュートを決められてしまい、なんだか不思議な気持ちでした。これは実際に体験してみないとわからないし、動画を見ただけではただディフェンスが下手だと思われても仕方がないと思いました。でも実際に毅さんがやっていたことはとても単純なことで、僕でも真似できることだったり、考え方、身体の使い方でディフェンスを簡単に破ることができて、オフェンスをしていてすごい気持ち良かったです。 |
ブログなどを読んで武学のことは少しだけ知っていたけれど最初の印象は、信じられないという感じでした。しかし、前回の山岸さんとの1on1を生で見たときに、いつも練習中に勝てなくてチーム内でもトップレベルの人がとても簡単にやられているのを見てとても衝撃的でした。 そして、今日武術とバスケについて教えてもらいました。DFについては最初にDFの姿勢から教わりました。高校の頃に教えてもらっていた腰を落として膝を曲げる姿勢とは全然違い、自分の身体に一番あっている姿勢を見つけました。この姿勢は普通の人が考える姿勢よりも高くなるので周りから見るとやる気のないように見えると思います。しかし、友達と1on1をしたときにいつもより足が出た気がしました。また、相手のフェイクに引っかからないで無駄なく必要最低限の動きをするということを教わりました。自分がOFをしているときにDFがフェイクにかからない、しかしドリブルで抜こうとするとついてこられるという体験をすると、とても不気味な感じがしました。 OFについては、最初に踏ん張らないドライブを教わりました。説明された時は「え、それだけ?」と思いました。実際に練習しているときもよくわかりませんでした。しかし、その後に1on1をやると簡単に抜けました。自分がDFの時も気づいたら相手が横にいるという感じで最初は自分がしっかりDFをしていないだけと思いましたが何回も抜かれるうちに自分がどうこうとかそーゆー感じじゃないことはわかりました。ポストプレーにも同じことが言えて、周りから見てもDFが手を抜いているようにしか見えないのに自分がやると同じように簡単に押し込まれてしまいました。 今回の武術とバスケの体験は実際に体験しないとわからないと改めて感じました。とても不思議な体験を何回もするけれどそれを言葉にしようとすると難しく、この感想も読みにくいと思います。だからこそ、バスケをやってるたくさんの人にこの体験をしてもらいたいと思いました。また、武術や、身体は奥が深いと感じました。知らないこともまだまだたくさんあると思うので今後も教えてもらえると嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。 |
お疲れ様です。
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今日はありがとうございました。感想です。 |
まず僕が今日の練習で教えてもらいたかった相手を抜くときのテクニックを、1対1をしてもらいながら教えていただき、少し掴めたきがしました。また、武術関係の姿勢のことだったり、ディフェンスの今までとは違う守り方があるということを知ることができ本当に面白かったです。今までよりバスケが楽しくなる気がしていて、今はもっと練習したい気持ちで溢れています。今日の練習前よりバスケって面白いな〜と思てて、早く他の人に試してみたくてすごく楽しみです。長くなって、何書いてるかよく分からなくなってしまったのですが、ほんとに今日の練習はおもしろかったな〜っておもえて、ありがとうございました。機会があったらまた1対1やってください。 |
午前中はディフェンスのスタンスを中心に教えて頂き、自分の身体に合ったスタンスを再確認することが出来ました。やはり、人によって力を最大限に発揮できる姿勢というのは違うものなんだなと思い、人間の身体は面白いなと感じました。 午後は、踏ん張らない(溜めを作らない)ドライブやポストの押し込み方を学び、男子相手でも何度か手応えを感じられたことが大きな収穫でした。 午前午後で教わったことを生かしながら1on1をしていると、OFのときは「相手が正中を合わせようとしてくること・正中をズラそうとしてくること」が分かるので駆け引きをする。DFのときは「相手をどこに行かせるか」「フェイクなのかドライブなのか」などを駆け引きする。というように、いつもとは違う次元の1on1をしているような気がしました。 そして何よりも、今日その場にいた選手達がキラキラした顔で新しい知識を学び、それを自分のものにしていく姿が印象的でした。年齢性別関係なく、「すげー!」「やられたー!」「上手いな!」などと言い合いながら、バスケットボールが出来たことがとても幸せでした。 |
なかなか言語化することが難しいものだと思うのですが、
とても丁寧に書いてくれたので、少しでも面白さが伝わればなと思います。
本当にバスケや人間の身体は「面白い」の一言です。
バスケコートで会いましょう!
これからは体育館でバスケをしながら、
僕が学んできた武術や賢者の視点を伝えていき、
参加者のみんなでバスケを深めていく活動をしていきます。
これまでインターネットでは1000人以上の方と関わって来て、
沢山の返信をいただき、バスケについて深めることができました。
(Twitterのフォロワーさんはいつの間にか3万人を超えていました)
とても有難いという気持ちと同時に、
「実際に会って話をしたりバスケを一緒にしたい」
という気持ちがここ最近とても強くあります。
それは体験しなければわからないこと、
会って話さないと伝わらないものがあるからです。
僕は情報発信をしてきた五年間で、
実際に、お会いしたことがあるフォロワーさんは、
30人もいません。
このままネット上だけで活動をしていたら、せっかく発信に興味をもってもらえて、
たまたまバスケで知り合えたのに、一生会えない人がたくさんいることになってしまいます。
その間に、バスケを辞めてしまうかもしれない。
バスケをもっともっと面白いものに変えていけるのに、
その楽しさを知る前にバスケを引退してしまうかもしれない。
実際に会えばもっと伝えられることがあるし、
もっとバスケが上手くなって楽しめるかもしれない。
・・・そう思うと、
このままではいけないんじゃないか。
もっと自分ができることがあるんじゃないか。
勝手な思い込かもしれませんが、
そういう気持ちが自然と湧き上がってきました。
だから、僕は伝道師として全国を回る活動をしたいと思っています。
各地で勉強会を開催していき、
僕が学んできたことを僕なりの視点でお伝えして、
その場で質問に答えたり、みんなでバスケを語ることで
もっともっとバスケを面白いものに変えていきたいです。
この活動がどのくらい広まるのか、
どのくらいの人に応援してもらえるのかは、
今の僕にはまだわかりません。
ただ、今の自分ができることを全力でお伝えしようと思っています。
本当にバスケは面白いと心から思えているので!
※既に、長野県、福井県、富山県、山口県での開催が決定しました!!
ネットでの活動も引き続き、
ブログやSNSの発信から始まり、
通信講座の運営などもしていきます。
ネットの講座は、知識を体系化させたり共有する場として、
実際に体育館で行う勉強会は体験してみんなで深める場として、
今後は活動の幅を広げていきたいと思います。
それでは、長い手紙になりましたが、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します!
※「大和籠球(勉強会)」の詳細は以下の案内文をお読みください。