1対1はバスケットボールの基本。
そうは言うものの、ボールを持っていない時間の方が多いのがバスケットボール。単純計算すると、5人がコート上にいるので80%の時間はボールを持っていないことになります。ということは、その80%の時間をいかに効率よく動くかが重要で、それが結果として唯一シュートが打てるボールマンに自由を与えることに繋がります。最近、無双状態のハーデンの1対1から学べること。
リバースのカットに注目。
— NBAで凄いのはダンクだけ⁉︎ (@nbanotdankudake) 2019年1月24日
スペーシングとは止まることだけではない。止まることも時には有効だけど、自分が動くこと(スペースの破壊)で新しいスペースが生まれる(スペースの創造)。この繰り返し。
見方を変えればこれはドライブスペースを創り出す、早めのバックドア。
pic.twitter.com/EcxiTs6XeI
このカットは、自分が生きるためというよりも自分が囮になって、次のズレ、もしくはスペースを創り出すカットです。スペーシングということは、このブログでは一番最初に取り上げました。僕がスペーシングを知らずにバスケをしていて、NBA選手たちがスペーシングを考えて動いていることに衝撃を受けたからです。
基本的な合わせは「渦の理論」です。
味方がドライブをゴール方向にしたら、ボールマンから離れる(自分のディフェンスと逆方向に移動する、自分のディフェンスの背中側に移動する)ことで2対1の状況を作ります。これがバスケットボールで最も多い動きと言われるドライブに対して、オフボールマンが合わせる時の基礎です。
でも、「スペーシングが良い」というのは、単に止まっていることではありません。それはあくまで「ディフェンスが一人で二人を守れない位置+チームにとって最も良いシュートに繋がる位置」を考えた結果です。渦の理論も「誰かがドライブをしないと動けない」みたいになってしまうと流れが止まってしまうので、流れの中で誰かがドライブをしたり1対1をしたらディフェンスと駆け引きをして合わせることが重要です。
その時に、動画のリバースのように、あえてドライブが起きる前にバックドアなどをしていくことが効果的です。スペーシングには「破壊」と「創造」があります。破壊というのは、この動画みたいにカットをすること。創造とは、そのカットで生まれたスペースのこと。だから、破壊と創造は同時に起きているということです。
この空いたスペース(想像されたスペース)に対して、コーナーの選手が上がってきてボールを受けることもできるし、ハーデンの1対1が攻撃の軸となっているロケッツなら動画のようにハーデンがそのまま1対1をします。この時、リバースが同じ位置にいたらスペースが狭くてハーデンの1対1はできません。ハーデンは目でリバースに合図を送り、スペースを創っていますね。
それにしても、ハーデン無双が止まらない。。
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