Jason Kiddからの助言~「ショットクロック14秒ルール」の落とし穴~

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最近、NBAのレジェンドであるJason Kiddがこんなことを言っていました


「スローダウンしろ」

「プレーに任せろ」



今の日本のバスケットボールの状況を見ていて、

そして、僕自身のバスケ人生を振り返ってみても、

この二つのアドバイスは本当に大事だなと思ったので記事を書いていこうと思います。



まずは、「スローダウンしろ」から。

キッドは若い頃、スピードが持ち味の選手でしたが、
あるときから「スローダウンしろ」というアドバイスを受けたそうです。

その当時のキッドは、その意味がわからず、
とにかくトップギアだけで勝負をしていたそうですが、
あるとき、その言葉の意味を痛感したそうです。


ゆっくり動くことで冷静にプレーできる


何かと、僕らの身体や脳みそというのは、
「やりきった感(手応え)」というのを求めます。


話を聞いてイメージができても、
やっぱり身体を通して体感した方がわかるし、
それの方がエネルギーも沸いてくるものです。


でも、それだけに囚われてしまうと、

とにかくキツイ練習をしたら上手くなれる
キツイ練習をしなかったら上手くなれない

みたいに思ってしまいます。


これは、あのキッドすらスローダウンする意味がわからなかったように、
おそらく、スポーツをしていたら誰でも一度は同じような経験があるはずです。



実際は、手応えがない練習、

たとえば、ゆっくり動きの確認をしたり、
じっくりとチームプレーを話し合ったり、
知識を学んで新しい視点を作ったり、
そういったことも上達に繋がります。

むしろ、それがないと、
ずっと同じ路線を進んでいるだけです。


「学ぶこと」と「実践すること」

このバランスを保ちながら、

両方を一緒に高めていくのが大事ですね。



で、もう一つのアドバイス。

「プレーに任せろ」


プレーに任せるってどういうこと?
と思うかもしれませんが、僕なりの解釈だと、

考えすぎずに感性に従ってプレーする


ということなんじゃないかなと思います。


その場の雰囲気に合わせてプレーしたり、
何かをやろう!とか思わずに、ただ目の前の勝負を楽しんだり。

そういった感覚なのかなと思います。


ただ、これには、
「型」というものがなかったら、
それは、ただの無法地帯と変わりません。

 

型があって初めて、
「プレーに任せる」ということができて、
練習ではスローダウンして丁寧に考えながらプレーして、
そして、試合ではそれを無意識でやっていく。


やってきたことは試合中に自然と出るだろう。

という気持ちで試合に臨むのが
一番、型を柔軟に活かせると感じています。


で、この「プレーに任せる」っていうのは、
選手だけではなくて、指導者にとってもキーワードですね。

選手に任せる。

選手が型の中で、相手との駆け引きの中で、
その場にあったプレーを自分の意思で選択していく。

それを指導者の方が信頼できると、
「なるほど~。そういう発想もあるね!」
と選手たちが試合中に成長するのを楽しめます。


安西先生が桜木に対して、

「道楽か…そうかもしれんね
 日一日と…成長がはっきり見てとれる
 この上もない楽しみだ」

と言っているシーンに共感しまくりになります。

型に囚われしまったら自由はなくなるけど、
型を守って、破って、離れることができたら、
型が本当の自由を作ってくれます。

それは、選手だけではなくて、指導者にとっても。


よく話していることですが、
今の時代は、知識をいくらでも学べるので、
「プレー中に考えることが多すぎる」
っていう問題もあると思います。

指導者の方だったら、選手のために知識を沢山学ばれると思いますが、
その知識を一つにまとめる共通理解のような大きな枠組みがなかったら、
その知識はバラバラなものとして選手に届き、
逆に、選手の自由を制限してしまう可能性もあります。


でも、型というものがある土台の上に

「守破離」という日本の考え方があれば、

型に囚われることなく自由にプレーをしていけます。

 

型が自由を奪うのではなくて、

型が自由を作り出してくれるのです。

 




そして、キッドの文章はこう締めくくられています。



「良いチームはスピードで相手を打ち負かす。
偉大なチームは、スペーシングとタイミングで勝つ」


日本だけOFリバウンドを取った後に「14秒ルール」が採用されていて、
そのことで、アップテンポな試合が増えている分、
戦略や緩急を使うプレーが減っていると僕は思います。


世界に追いつこう追いつこうと、

個人の技術力を上げようとした結果、

実は、世界との差は広がっているんじゃないか
自分たちの土俵で戦うという視点を見失っているんじゃないか

なんてことを思ったりもします。


あの制度のおかげで良くなったところももちろんあると思います。


でも、試合がアップテンポになっている分、

駆け引きというバスケの醍醐味が薄れているように感じます。



スローダウンして、相手を弱くし、
駆け引きを楽しみながら相手を出し抜く。

型から生まれるプレーや流れに身を任せる。

選手たちにプレーを任せて成長を楽しむ。


何でもかんでも急いで攻めるのではなく、

じっくりと戦略を練る楽しさや駆け引きをする楽しさを

感じられるバスケットマンが一人でも増えてほしいなと思っています。

 

型から自由を作り出す思考、

緩急を身につけて駆け引きを上達させる思考など、

今回の話に深く関わる視点を通信講座「賢者バスケ」では配信しています。

 

そして、この賢者の視点は、

Kiddが言っている「偉大なチーム」に近づくための視点です。

 

賢者バスケへの招待状

 

 

Jason Kiddからの有難いアドバイスでした!

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