「ゆっくり動く」ハーデンの上手さ

好きな選手は誰?と聞かれると、最近はHardenです。

そのHardenのプレーについてですが、Hardenはプレーが「ゆったり」していますよね。忙しなく動くというよりは、たら~~んとドリブルをつきながら、あたかも獲物をじっくりと狙うチーターかのようにチャンスをうかがっています。Hardenのドリブルやドライブをした後などは、100%で動いているというよりも、50~70%で動いているように見えます。この「ゆっくりと動く」ということは、バスケットボールではとても大切な考え方だと思います。

 

ゆっくり動くメリット

・DFの動きを遅くさせることができる

・DFの状況を冷静に観察することができる

まず、自分がゆっくり動けばDFもゆっくり動かざるを得ません。自分が歩けばDFも歩きます。自分が走ればDFも走ります。つまり、「自分=相手」ということで、自分の動き方次第で相手の動き方は決まってくるということです。動き回れば回るほど運動量や足の速さ、瞬発力の路線での戦いになるので、それらが高いチームや個人が有利な状況になります。そこであえて「ゆっくり動く」ことをすると、相手もゆっくり動かざるを得ないので、戦う路線を変えることができ、「駆け引き」という読み合いの路線に相手を引き込むことができます。

それだけゆっくり動いていれば、「速く動くこと」にエネルギーを注いでいた分、「周りを見ること」にエネルギーを使えるようになります。ドライブを120%ですれば、相手も120%でディフェンスをしてきます。また、全力でドライブをしているときほど顔が引きつり、目の周りの筋肉が固まり、視野が狭くなります。ゆっくり動くことで「冷静さ」を手に入れることができます。ゆっくりした状態から速く動き出せば、緩急で相手には「体感的な速さ」を感じさせることに繋がります。

https://www.youtube.com/watch?v=uZIhYpeuFG8

 

「Slow」の代名詞、Kyle Andersonも参考になります。

https://www.youtube.com/watch?v=4WXCc_2lWes

 

急がば回れ。



Comments

“「ゆっくり動く」ハーデンの上手さ” への1件のコメント

  1. […] これは前回の記事でハーデンのゆっくりさについて書いたんですけど、あれと同じ感じで慎さんの動きにこちらも同調してしまう感じで、脱力されてオフェンスをされるとディフェンスしているこちらも力が抜けてしまうのです。というか、そうしないと守れないんです。身体を固めたらウォーターとかでスルッと抜かれてしまうので。だから、ディフェンスができない、正確には「ディフェンスしていない(身体が緩んでいる)時に仕掛けられるから守れない」という感じになります。 […]

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