KobeとNowitkiの笑顔から学ぶスポーツの本質

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こんばんは、原田です。

先日、レイカーズ対マブスの試合中にこんなシーンがありました。

NBAを長年引っ張ってきたコービーとノビツキーのマッチアップです。

このシーン、2002年からNBAを見てきて二人の全盛期を見てきた自分からしたら本当に感動ものでした。。。

あのコービーとノビツキーが試合の中盤で、こんな表情を見せることは今まで見たことがありませんでした。どちらもフランチャイズプレイヤーとしてチームを引っ張り、そしてNBAを引っ張ってきたスーパースターです。バスケットボールを純粋に楽しんでいると同時に、引退が近づいてきていることを感じますね…。お互いに上手く行かない時も、上手く行っている時も知っているからこその「笑顔」なのだと思います。

 

 

この動画は、僕も含めて、多くの方にとって

「バスケは、やっぱり楽しい!」

ということを再確認するキッカケになったと思います。

 

 

僕も同じことを思います。

スポーツとは、こうやって相手との駆け引きを楽しむものであって、誰かにやらされるものではないと思います。ノビツキーとコービーは、ただへらへらとふざけてプレーして「笑顔」になったのではなくて、真剣勝負をしている中で、相手との駆け引きに勝ち・負けたから”自然と笑顔になった”のだと思います。バスケの醍醐味は、「駆け引き」ですね。

 

 

バスケの醍醐味「駆け引き」

駆け引きとは、多くの選択肢の中から相手と読み合い・騙し合いをすることだと思います。

バスケではほとんどすべてのプレーの中に読み合いがあります。対人スポーツは相手がいるため、陸上のハンマー投げや走り高跳びなどのように個人の可能性を競うスポーツとは違い、多くの読み合いが存在しています。

 

駆け引きの選択権は選手にあり、相手の状況を読みながら、自由に選択していくものです。

そして、ノビツキーとコービーのように駆け引きをすれば、必ずどちらかが勝ち、どちらかが負けます。これは読み合いであり、OFとDFがいるわけなので、一つ一つの駆け引きには勝ち負けがあり、どちらかがずっと勝ち続けるということは難しいです。

バスケは基本的にOFが有利なスポーツ(同じ「ゴール型」と呼ばれるラグビーやサッカー、ハンドボールと比べて、明らかにDFの反則の数が多いため)なので、駆け引きにおいてはOFが優位になることが多いです。そのため、DFが駆け引きに勝つことはスーパープレーとも言えます。NBA選手は、この駆け引きが世界最高峰のレベルで行われているため、OFが様々なフェイクをして有利な状況を作り出しています。

 

NBA選手はどのプレーでも、様々な選択肢から相手を騙し、華麗なフェイクを見せてくれます。やっている選手本人はもちろん楽しいだろうし、見ているこっちも次のプレーが予測できないのでワクワクします。本当に世界最高峰のバスケットボールリーグだと感動します。

 

 

「気をゆるめる」ことは悪いことではない

「気をゆるめるな!」

という言葉がスポーツ指導では言われることがあります。

 

ヘラヘラしながらプレーすることは確かに良いことではありませんが、「気をゆるめる」とは本来、悪い意味だけではありません。一流の選手は、程度な脱力状態でプレーしています。「全部の力を出し切ってやる…!」とガチガチになっている人はいません。肩の力を抜いてプレーした方が冷静に状況判断ができたり、駆け引きをすることもでき、またシュートを打つときにも無駄な力が入りません。

 

 

こんな経験をしたことがありませんか?

「引退して一週間後にプレーした方が、現役の時よりも上手くプレーできる」

「試合中よりも、遊びでバスケしたときの方が上手くプレーできる」

 

これは、気持ちの面で、固くならずミスを恐れず、

「気をゆるめて」プレーできるようになったからできたことであるはずです。

 

気をゆるめることは、悪いことではありません。

「気をゆるめること」と「ヘラヘラとふざけてやること」は別のものです。駆け引きをしながらプレーすることは、スポーツの楽しさを引き出すだけではなくて、自分の力を発揮することにも繋がります。また、気をゆるめることは、「身体をゆるめること」とほぼイコールの関係です。

 

 

身体をゆるめてプレーするNBA選手

○Stephen Curry

今、全世界のバスケットボールファンを熱狂させているStephen Curry。

毎日あり得ないプレーを見せて、世界中を楽しませています。カリーのプレーを見ていると、「固さ」よりも「ゆるさ」を感じます。そんなカリーは、肩の力が常に抜けていて、気をゆるめながらプレーしているように見えます。

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○Micheal Jordan

バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンは舌を出しながらプレーすることで有名です。これは、父親譲りの「熱中している時に出る癖」だそうですが、舌を出しながらプレーしているということは、歯を食いしばって力んでいるのではなく、体をゆるめているということです。もしも、力んでプレーしていれば、舌を出しながらプレーすることは絶対にできません。

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『70%の気持ちでプレーする』

ノビツキーやコービーのように、自然と笑顔がこぼれるような駆け引きの楽しさ。チームで勝利すること、個人の技術を高めること、過去よりも成長することなどもスポーツの楽しみですが、「駆け引き」もスポーツの楽しさです。駆け引きをするためには、気をゆるめ、体をゆるめることが必要です。

このような駆け引きを楽しみながらプレーするのは、「70%の気持ちでプレーする」という気持ちも大切だと思います。これは、自分の持っている力を出し切らないとか、最後までボールを追ってはいけないとかそういった意味ではもちろんなく、気持ち的に余裕を持つことが大切ということです。実際(特にOFの場合は)、「全部の力を出し切ろう!!」と気合を入れすぎると、逆に冷静な判断ができずに、結果的に力を出し切れないということもあります。駆け引きを楽しみながら、自分の力を最大限発揮するためには、「70%くらいの気持ちでプレーする」という心掛けも大切かもしれません。

 

 

ノビツキーやコービーが残したもの

最後に…

コービーとノビツキーのやり取りは多くのファンにとって感動的なものだったはずです。お互いにフランチャイズプレイヤーとしてチームを引っ張ってきただけではなくて、2000年代を中心にNBAを盛り上げてきたスーパースターです。そして、あのシーンを見て、「この二人が試合中に、こんな表情を見せるなんて…!」と感動と同時に、驚いた人も多いはず。

引退が近づいていることは事実であり、お互いにしかわからない何かを感じて、シュートを決めた後にアイコンタクトをしています。これまでの真剣勝負で、オールスターを除いた試合の中盤で、相手に笑顔を見せるなんて一度も見たことがありませんでした。

 

でも、実はこれまでの試合中でも、心の中ではいつも笑っていたのかもしれません。

相手からシュートを入れた後、フェイクにひっかけた後、フェイクに引っかかった後…。テレビでしか見れない僕らにはわからない本人の心の中では、もしかしたら、駆け引きの楽しさやバスケットボールの楽しさを感じて、いつも笑顔になっていたのかもしれません。僕らがコービーやノビツキーから学ぶものは、シュートや1対1のような技術だけではないですね。

 

 

「バスケは楽しいスポーツだぞ!」

というメッセージをプレーを通して、

僕らに送ってくれているのかもしれません。

 

スポーツは遊び。

 

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