あなたは「指導する目的」を明確に持っていますか?

こんばんは、原田です。

今日も「指導者育成講座」についてのお話をします。

 

テーマは
「目的を明確に持つことは大事」
です。

シンプルに伝えたいことは、この一言になります。


皆さんは目的と目標の違いを人に伝えられますか?

また、今、指導者をしているのであれば、
「指導する目的」を明確に言葉にできますか?

・何のためにバスケットボールに関わっていますか?(何のために指導をしていますか?)

と聞かれて、明確に答えられますでしょうか?

 
この回答が「目的」になります。

 
最近、武学籠球の慎さんと「目的がいかに重要か?」ということを改めて考え直し、
僕自身、今、「指導する目的」「発信する目的」「バスケに関わる目的」を改めて言語化しています。

 
目的って言葉を聞くと、拒否反応が出る人もいるんじゃないかなと思います。

昔の僕はまさにそうでした。

 
仮に、高校生の頃の僕が

「あなたのバスケをプレーする目的は何ですか?」

と聞かれたら答えられなかったと思います。

 
むしろ、「そんな堅苦しい道徳みたいな話いらないから練習したい。上手くなる方法を知りたい」と思っていたことでしょう。

 
答えられたとしても、
「上手くなりたいから」「好きだから」
くらいの言葉しか出なかったと思います。

※これらは「目的」とは言いません


武学籠球の慎さんは、こういうツイートをしていました。

  
・・・これはまさに昔の僕です。

最初から目的を明確に持っている子どもはいないと思います。
いるかもしれませんが、かなり稀で、最初は「好きだから」「楽しいから」が自然です。

でも、成長の過程で「プレーする目的」を持っておきたいものです。

なぜなら、目的がないと、
「あれ、自分って何のためにこんなに頑張っているんだっけ・・・?」
という状態に陥りやすいからです。

これは「アイデンティティクライシス」と呼ばれたりする状態です。

つまり、自分を見失っている状態で、「迷子」と言えます。

目的がない状態で目標だけを追いかけていると、
その目標を達成できなかった時、達成したとしても、
どこか心の奥に「無価値観」「無気力感」が出てしまうものです。

これは有名な「金メダル症候群」と同じ状態。
※知らない場合は調べてみてください

 
選手が目的を持つためには、何が必要でしょうか?

 

・・・

それは、指導者が目的を明確に持つことです。

 

指導者が
・目的と目標の違い
・目的がないとヒトはどうなるか
・目的と目標を立てる方法
を知っておく必要があります。

そうでないと”指導(導く)”はできません。

 
目的がなくてもバスケはできます。

楽しく、上達することも出来るでしょう。


でも、どこかで限界が来るし、
無力感、無気力感を感じてしまいます。

 
よく起こりがちなのは「手段の目的化」です。

つまり、「勝つこと」「上達すること」といった本来は「目的を達成するための手段」を目的化のように勘違いしてしまうことです。

これはスポーツに限らず、
日常生活でもあるあるです。

 

バスケットボールのようにチームで行うものについては、
「航海」で例えると、目的の重要性が理解しやすくなります。

 
目的とは、目的地のこと。

そして、船とは「チーム」のことです。


船の目的地が決まっていない状態で海に出ても、どこに向かうか定まっていないので右往左往してしまいます。

そして、船に乗っている仲間たち(チームメイトたち)の目的地がバラバラだったら、
航海の途中で喧嘩が起きて、船は沈んでしまうでしょう。


「船」というチームで目的地に向かうためには、
・チームとしての目的地を決める
・一人ひとりが船に乗る目的を決める
・一人ひとりが自分の役割を遂行する
ということが大切になります。

僕らはこうやって、チームのために協力する精神を「チームシップ(teamship)」と呼んでいます。

「チームワーク」という言葉はありますが、
これは”work”という言葉のニュアンスから
「働く」はイメージできても「何のために」がイメージしにくいです。

対して、「チームシップ」は、
先ほど話したような航海のイメージで、
「船(ship)」で目的地に向かうという意味合いがあります。


大切なのは、チームとしての目的を決め、一人ひとりが目的を持つこと。

そして、チームシップで協力し合い、
チームとしての目標に向かって練習することです。


些細な言葉の違いかもしれませんが、大きく意味が変わってきます。


日常生活においても目的は最重要です。

ぜひ、日頃の行動に対する「何のために」を考えてみてください。


目的は既にあるもの(探すもの)ではなく、自分自身で創るものです。


・バスケットボールをする目的
・バスケットボールを指導する目的

ここを自分で決めるだけで、時間効率と成長速度が全く違うものになります。


是非この機会に考えてみてください。

こういった目的(志)を人生の喜びや挫折といった「あなた自身の経験」から創るワークも、
大和籠球の「指導者育成講座」では準備しています。


共に整え、共に進化していきましょう!

それでは今日もお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

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