こんばんは、原田です。
今日も「指導者育成講座」についてのお話をします。
テーマは
「目的を明確に持つことは大事」
です。
シンプルに伝えたいことは、この一言になります。
皆さんは目的と目標の違いを人に伝えられますか?
また、今、指導者をしているのであれば、
「指導する目的」を明確に言葉にできますか?
・何のためにバスケットボールに関わっていますか?(何のために指導をしていますか?)
と聞かれて、明確に答えられますでしょうか?
この回答が「目的」になります。
最近、武学籠球の慎さんと「目的がいかに重要か?」ということを改めて考え直し、
僕自身、今、「指導する目的」「発信する目的」「バスケに関わる目的」を改めて言語化しています。
目的って言葉を聞くと、拒否反応が出る人もいるんじゃないかなと思います。
昔の僕はまさにそうでした。
仮に、高校生の頃の僕が
「あなたのバスケをプレーする目的は何ですか?」
と聞かれたら答えられなかったと思います。
むしろ、「そんな堅苦しい道徳みたいな話いらないから練習したい。上手くなる方法を知りたい」と思っていたことでしょう。
答えられたとしても、
「上手くなりたいから」「好きだから」
くらいの言葉しか出なかったと思います。
※これらは「目的」とは言いません
武学籠球の慎さんは、こういうツイートをしていました。
目標目標っていうけど
— シュートコーディネーターまこっちゃん/武学籠球 (@TTKRCJ) July 4, 2025
目標って目的があるからできるんだけど
なんで目標しか作らないんだ?
山頂での綺麗な景色を堪能したい
👆目的
だから
〇時に途中の山小屋で休憩する
という目標ができる
例えば
「県ベスト4に入る」
👆目標
いやいや、なんのため?って話
世の中「なんのため?」が抜けすぎ
「目的が大事〜」って言うと拒否反応が出る人が日本人には多い気がする
— シュートコーディネーターまこっちゃん/武学籠球 (@TTKRCJ) July 5, 2025
✅そもそも目的を考えたことがない
→学校でも部活でも目標しか考えたことがないから未知という認識。
→戦後の「夢を持て」教育によって洗脳。
✅目的=堅苦しい・義務と誤解
→楽しみなどと両立できると知らない。…
・・・これはまさに昔の僕です。
最初から目的を明確に持っている子どもはいないと思います。
いるかもしれませんが、かなり稀で、最初は「好きだから」「楽しいから」が自然です。
でも、成長の過程で「プレーする目的」を持っておきたいものです。
なぜなら、目的がないと、
「あれ、自分って何のためにこんなに頑張っているんだっけ・・・?」
という状態に陥りやすいからです。
これは「アイデンティティクライシス」と呼ばれたりする状態です。
つまり、自分を見失っている状態で、「迷子」と言えます。
目的がない状態で目標だけを追いかけていると、
その目標を達成できなかった時、達成したとしても、
どこか心の奥に「無価値観」「無気力感」が出てしまうものです。
これは有名な「金メダル症候群」と同じ状態。
※知らない場合は調べてみてください
選手が目的を持つためには、何が必要でしょうか?
・・・
それは、指導者が目的を明確に持つことです。
指導者が
・目的と目標の違い
・目的がないとヒトはどうなるか
・目的と目標を立てる方法
を知っておく必要があります。
そうでないと”指導(導く)”はできません。
目的がなくてもバスケはできます。
楽しく、上達することも出来るでしょう。
でも、どこかで限界が来るし、
無力感、無気力感を感じてしまいます。
よく起こりがちなのは「手段の目的化」です。
つまり、「勝つこと」「上達すること」といった本来は「目的を達成するための手段」を目的化のように勘違いしてしまうことです。
これはスポーツに限らず、
日常生活でもあるあるです。
バスケットボールのようにチームで行うものについては、
「航海」で例えると、目的の重要性が理解しやすくなります。
目的とは、目的地のこと。
そして、船とは「チーム」のことです。
船の目的地が決まっていない状態で海に出ても、どこに向かうか定まっていないので右往左往してしまいます。
そして、船に乗っている仲間たち(チームメイトたち)の目的地がバラバラだったら、
航海の途中で喧嘩が起きて、船は沈んでしまうでしょう。
「船」というチームで目的地に向かうためには、
・チームとしての目的地を決める
・一人ひとりが船に乗る目的を決める
・一人ひとりが自分の役割を遂行する
ということが大切になります。
僕らはこうやって、チームのために協力する精神を「チームシップ(teamship)」と呼んでいます。
「チームワーク」という言葉はありますが、
これは”work”という言葉のニュアンスから
「働く」はイメージできても「何のために」がイメージしにくいです。
対して、「チームシップ」は、
先ほど話したような航海のイメージで、
「船(ship)」で目的地に向かうという意味合いがあります。
大切なのは、チームとしての目的を決め、一人ひとりが目的を持つこと。
そして、チームシップで協力し合い、
チームとしての目標に向かって練習することです。
些細な言葉の違いかもしれませんが、大きく意味が変わってきます。
日常生活においても目的は最重要です。
ぜひ、日頃の行動に対する「何のために」を考えてみてください。
目的は既にあるもの(探すもの)ではなく、自分自身で創るものです。
・バスケットボールをする目的
・バスケットボールを指導する目的
ここを自分で決めるだけで、時間効率と成長速度が全く違うものになります。
是非この機会に考えてみてください。
こういった目的(志)を人生の喜びや挫折といった「あなた自身の経験」から創るワークも、
大和籠球の「指導者育成講座」では準備しています。
共に整え、共に進化していきましょう!
それでは今日もお読みいただき、ありがとうございます。
PS.
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