こんばんは、原田です。

先週の土日、長野県で中学生（U15）のチーム指導をしてきました。

今日はその活動報告をしたいと思います。

ここ最近、有難いことに指導の依頼を受けることが増えて、
関東や長野、四国の方でも指導をする機会をいただいています。

指導動画の一部はYoutubeでも公開していこうと思っています。
※全ての動画は「大和籠球オンラインコミュニティ」で公開しています

なぜ、僕がこういった指導動画を公開しているのか？

それは、多くの人に情報を届けたいから、

情報それ自体には価値はほとんどないと思っているからです。

僕が大和籠球を通じてしたいことは

「チームを成長させること」であって、

それをするのには時間がかるんですよね。

僕が行っている勉強会の２日とかでチームが創られることはなくて、

チームというのは、現場の指導者と選手が日頃の練習で創り上げていくものです。

もちろん、僕は勉強会の２日間に全力を注いでいます。

伝えらえれることは全て伝えて、

その２日間で「バスケの世界が変わった！」

と言ってもらえるような変化を提供することのが僕の仕事です。

ただ、どうしてもチームを作るのには時間がかかります。

僕ができるのはあくまで「サポート（支導）」であって、

試合に出ることもベンチに入ることもできないわけなので、

絶対に現場の指導者と選手を超えることはできません。

僕が勉強会で伝えられることは、

バックカットの感覚だったり練習ドリル、

練習の際の声掛け、チーム作りのマインドなど、

そういったプレーの感覚や指導の仕方を伝えることです。

いくら良い情報を知ったとしても、

それが試合での成果、選手の成長に繋がらなければ、

その知識に価値があるとは言えません。

そういう意味で、僕は「情報それ自体にはほとんど価値がない」と思っています。

特に今みたいに調べたら何でも出てくるような情報過多な時代においては、

「何を学ぶか」よりも「どう取り組むか」の方が大事だと常々思っています。

また、指導動画をYoutubeに公開することで

直接指導の際に、より濃密な時間を過ごせるようにするという意図もあります。

あらかじめ、僕の動画を見て、

大和籠球を現場で指導していただけたら、

僕が勉強会で直接指導をする際、より先のことを伝えられます。

大和籠球で伝えていることは、どのカテゴリーにも共通する「基礎」が多いです。

・ドリブル
・パス
・プレッシャーリリース
・ボール運び
・バックカット（Dribble at）
・サークルムーブ
・ダブルパンチ

など

全くはじめましてのチームに大和籠球を伝えるというのも有難い機会ですが、

できれば、僕のYoutubeとかこの大和籠球オンラインの教材をあらかじめ学んでいただきたくて、

そうすれば僕が直接チームを指導しに行った時、より先の部分を伝えることができます。

「先に予習しておいてください！」ということです。

そうすれば、２日間という短い時間だったとしても、

サークルムーブの先、バックカットの使い方、ダブルパンチの応用など、

”基礎の先（より深い大和籠球）”を直接伝えることができます。

そういう想いもあって、Youtubeに指導動画を公開しています。

嬉しいことに、ここ最近お会いする指導者の皆さんは、

僕の（長くてマニアックな）Youtubeの動画を見てくださっていて、

直接お会いして話す際、共通言語で話ができるのでより深い話ができて嬉しいです。

先週の土日に指導をした中学生チームは、指導者だけではなく、現場でACのようにお手伝いされている保護者の方も僕のYoutubeを見てくれていて、とても嬉しかったです。

※しかも、その保護者の方が見てくれた動画が「バックカットの体系化」という２時間半の動画…！

僕みたいにチームの指導動画をYoutubeに公開している発信者って、日本だとほとんどいない印象です。

だからこそ、これは僕がやらないといけないことだと思っているし、

より多くの人に「予習」をしてもらって、大和籠球を現場で活用してもらえるように、

これからもYoutubeに勉強会（直接指導）の動画を公開していきたいと思います。

大和籠球オンラインで配布している「大和籠球コンテンツまとめ」のページは、

大和籠球の過去の動画を各カテゴリー別でまとめ、指導法を文字と画像でまとめているものです。

ぜひ現場でご活用ください。

さて、そんな大和籠球の勉強会について、

先週の土日に中学生（U15）を対象に行った内容を紹介します。

今回依頼をしてくれたのは、大和籠球のオンラインに参加している指導者の方。

毎回、勉強会では「得たい成果」を先に聞いて行うのですが、

今回は「ディフェンスの裏をとる動き（バックカットなど）を身につける」でした。

中学生カテゴリーは、今、とても難しい過渡期にあります。

・部活動か

・クラブチームか

クラブチーム化が進み、

部活動の在り方が変わっていて、

現場の指導者の難しさも今回感じました。

「クラブチームの子たちの個人技や良さを活かしたい」

「クラブチームに所属していない子たちに合わせた指導もしたい」

そんな葛藤があると感じました。

今回、そういったチーム状況も踏まえて、

全ての選手に必要な「基礎」を基に指導をしました。

内容は以下のようなことです。

・お辞儀のチカラ

・姿勢作り

・ボールハンドリング

・プレッシャーリリース

・ピボットを使った１対１

・１対１のスキル（スキップ）

・ボール運び「shadow」

・バックカットからの崩し（３対３）

・ダブルパンチ

僕は全カテゴリーに関わり、

地区大会～全国レベルまで様々なレベルのバスケを見ている立場ですが、

いつも思うことは「どのカテゴリー、レベルでも、大事になる基礎は変わらない」ということ。

そして、大学生でも全国を目指すチームでも、

プレッシャーリリースの基礎、パスの基礎などが

きちんと身についていない場合が多いです。

というよりも、正確に言えば、

「自分たちよりも強いチームに勝つためには、より高いレベルでの基礎力が求められている」

と言えます。

どのカテゴリーでも、どのレベルでも、

勝つためにはまず「プレッシャーリリース」が必要です。

そして、その先には「ミスをしない技術」が必要になります。

こういった基礎力の差が勝敗を分けるともいえると今僕は考えています。

「基礎力」の中でも

１．プレッシャーリリース

２．簡単にミスをしない技術

という２つを僕は今、最優先したいです。

その先に、バックカットの基礎（Dribble at）とかハーフコートオフェンスがあります。

また、今回の指導では、

・ボール運び「shadow」

もやりました。

ボール運びも、全チームがきちんと準備をしないといけないことです。

今回伝えた「shadow」というのも、

大和籠球のコンテンツで既にまとめています。

１人でボールを運べる技術やメンタリティも必要ですが、チームでも運べるに越したことはありません。

今回指導した中学生チームは来月にはもう大会があるという状況だったので、

チームオフェンスについては「ダブルパンチ」に焦点を当てて指導しました。

ダブルパンチと言っても、

細かいスクリーンの使い方を指導する時間もないし、

大会前に教えすぎても試合で使えるところまでいけないので、

今回は「バックカット＋背中への合わせ」というシンプルなものを伝えました。

「バックカットの背中に合わせる」

「バックカットと同時に動く」

「バックカットにパスが入らなくてもいい」

こういったコンセプトを伝え、３対３をひたすらやった後に５対５をしました。

いつもの大和籠球の流れだと、

「２人での崩し（Dribble at）」を伝えて、

バックカットへのパス、カットのタイミングを指導するのですが、

Dribble atを成功させるにはかなり時間がかかる（継続力が問われる）ので、

今回は、試合でより出てきやすい状況から「３人での崩し（ダブルパンチ）」をやりました。

ダブルパンチは、ローポストにパスが入った後、ハイポストに入った後に３人でチャンスを作れます。

２日目の最後にやった５対５の中では、

ローポストからダブルパンチが多くみられました。

選手たちもプレー中に、

「ローポスト」「ハイポスト」「ダブルパンチ」

というプレーを繋げていくことができていました。

今回も、元気いっぱいの学生に会えたこと、

指導者の方、保護者の方と直接お会いできて交流できたこと、

とても嬉しく有難かったです。

大和籠球は、日々進化しています。

関わる皆さんから僕も学ばせていただき、

現場で活用できる大和籠球を創っていきます。

それでは今日はこれで！

PS.

１日目の始めは「お辞儀のチカラ」の体験ワークショップを行いました。

姿勢、心の持ちようの大切さを対人検証法を使って体感する楽しい授業です。

PS.

今週は、武学籠球の慎さんと撮影があります。

それと今週末の土日（17、18日）は今のところ予定がなく、

関東辺りにいるので、もし勉強会（直接指導）に興味があればご連絡ください。

◆勉強会（申請フォーム）

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiE9ZvgZ0KZ1GC4qOcbaS49DCwEu2CxSPozfoVBBRoku4-Bg/viewform

※相談の場合はこのメールに対してご返信ください

武学籠球の慎さんとの活動もいろいろと進んでいます。

またこちらも報告していきます！