ミッチェル&マレーが大量得点ができる理由

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またまた、高校生とバスケをした時の話の続きを書いていきます。

前回までの記事も、時間があれば読み返してみてくださいね。

 

さて、今、プレーオフの真っ最中です。

 

毎年プレーオフは熱い戦いがありますが、

僕は熱狂する観客たちを見るのも好きなので、

それがない今年のプレーオフはちょっと寂しいです。

 

でも、観客がいないからこそ伝わる臨場感がありますし、

今年は今年なりの良さがあるはずですよね。

 

バブルになってから、観客がいないからか、

シュート確率がどのチームも高い印象があります。

アウェイのブーイングとかない分、打ちやすいのかな?と勝手に思っていますが、

ここ最近のNBAは高得点だらけでなんだかすごいですよね。

 

 

そんな大量得点の時代に、

プレーオフ史に残る戦いがありました。

 

ジャズのミッチェルvsマレー。

 

共に大学時代から対戦している同期生でエースです。

二人がこのシリーズで得点した475得点はプレーオフ記録であり、

決めたスリーポイントの本数も、ミッチェルがプレーオフ史上1位(33本)、マレーが2位(32本)です。

 

圧倒的な個の力があるのは言うまでもありませんね。

僕も試合を見ていましたが、身体中が痺れる感覚がありました。

 

ああいう感覚を、

マレーとミッチェルのゾーンに入った時、

今日の第七戦の試合終盤に感じられて、

やっぱ、NBA、プレーオフっていいなぁと改めて思いました。

 

 

 

・・・さて、ここからが本題です。

 

僕はこの情報発信のタイトルで

「NBA」という世界最高峰のリーグのことを入れているのですが、

あくまで、この情報発信は、

「自分たちの日常に活かせる視点をNBAから学び、深めていく」

ということを目指しています。

 

単なるNBA選手の動きや戦術の解説で終わることなく、

実際にそこから学べることを見つけて、実際にそれを自分でやってみて、

現実の、自分の日常のバスケをより良くしていくことが目標です。

 

 

そう思ったとき、

この前、高校生と試合をして感じたことと、

今回のミッチェルとマレーの点取り対決を見て思ったことが共通していたので、

それについて書いていきたいと思います。

 

結論はシンプルで、

「1対1の全ては、チームコンセプトの上にある」

ということです。

 

これも「ミッチェルとマレーの圧倒的個人技があってこそ生まれた大量得点」と言っているのと同じように、

誰でもわかる、当たり前のことなのかもしれません。

 

でも、僕はそのことを自分で体験しました。

 

 

この前、高校生と久々に試合をして感じた

「やっぱり、バスケってチームスポーツだな」

ってことは、

 

「1対1」という枠組みでも感じました。

 

どういうことかというと、

どんなに1対1の技術があったとしても、

・1対1をするスペースがあるか

・そもそも1対1をチームメイトから信頼されているか?

・チームとしてどういうオフェンスを目指しているのか?

といったことがなければ、発揮することはできないということです。

 

前の記事でも話した通り、

今の時代は、情報が溢れていて、

「スキル」に焦点が当たっています。

どちらかというと。

 

なので、

「1対1のスキル」

と検索したら、本当に沢山の方が発信をされているし、

元プロ選手とかもバスケットボールスクールを開いていたりいて、

「個人技術」を伸ばすことにフォーカスが当てられているように感じます。

(あくまで、広い視野で見た時に僕が感じること)

 

でも、そういったことも、

結局は、チームとしてのコンセプトがないと発揮できません。

 

僕自身、今年は大会がなくなったりしたので、

体育館が使えるときはバスケ仲間と1対1とかをしていたんですが、

そこでやっていたような1対1を試合で発揮しようと思ったとき、

絶対的に、「チームとしてのコンセプト」がないとできませんと感じました。

 

ただ単に遊びでやるピックアップゲームだと、いくらでも自由にできるかもしれませんが、

「チーム」として、部活動やクラブチーム、社会人チームとしてバスケをするとなると、

やっぱり、そこを抜かすことはできません。

 

あくまで、チームとしてどうするか。

 

そこがすべてだなと改めて思いました。

 

僕は、そういう風に、

「チームとしてバスケットボールをする」

という5対5のバスケが好きだし、

その楽しさや奥深さを深めていきたいので、

今後も、そこに焦点を当てていきたいと思います。

 

そういったチームコンセプトの上にある「1対1」について、

実際に自分でプレーしながら伝えていくのが自分のやるべきことだと思うので。

 

 

そういう意味で、

ミッチェルとマレーの大量得点も、

当然ですが、ただ単に1対1をしているだけではなく、

 

その前には、

・スクリーンプレーでミスマッチを作る

・ブレイクでアウトナンバーを作る

といったチームオフェンスがあってこそ、得点に繋がっているし、

 

ミッチェルもマレーも、

・オープンな味方にパスを出せる

という前提もあります。

 

 

僕も元々は、

「NBA選手のカッコいい1対1」

だけを真似していた少年でした。

 

もうほんと、何回も何回もウェイドのクロスオーバーをビデオで巻き戻して真似して、

試合中は「どうやって相手をクロスオーバーで抜くか?」だけを考えていたと言っても過言ではないくらい。

 

そのくらい、真っすぐに1対1が好きになって、

NBA選手に憧れて、ひたすら練習をするのも大事だと思っています。

そういう子供を惹きつける魅力があるのがNBAという最高のリーグですもんね。

 

でも、実際に、

自分がプレーするチームで、

部活やクラブチームのようなチームで、

バスケットボールをするということを考えると、

「チームコンセプトの中で、どうやって自分の個性を出すか?」

ということを考えないといけません。

 

そうじゃないと、やっぱり、バスケットボールの深みには辿り着けないと思います。

僕にとってのバスケットボールの楽しさはそういうところにあるので、そこを深めていきたいと思います。

 

NBAは、1試合を通してみていくと、本当に面白いです。

忙しくてハイライトしか見れないという方もいると思うんですが、

ぜひ、楽天さんにお世話になって一試合を通して見てみてほしいなと思います。

 

もう、全てのプレーに駆け引きがあって学びがあるので、

全部のプレーを見ながら皆さんと話し合って体育館で実践したいくらい。

 

そういう場もこれから作っていきたいなと思います。

 

今後、この情報発信はリニューアルさせて、

より本格的に、僕自身この情報発信を仕事として向き合い、

人生かけてやっていくつもりで準備をしているところです。

 

1対1も僕は好きだし、

「最終的に、1対1に辿り着く」

っていう風にも考えています。

 

でも、それもこれも、全ては

「チーム」としてバスケをする」

という土台の上にあるものなので、

自分でもそこを探りながらプレーしていきたいと思います。

 

 

ミッチェルとマレー、

ジャズとナゲッツ、

最高のシリーズをありがとう!

 

 

 

PS.

発信仲間の賢者籠球の鶴と武学籠球の慎さんも、このシリーズは見ていて、ナゲッツの試合を数年間全試合Fullで見ているという(とても忙しい中でも)鶴はナゲッツのことにすごく詳しいのですが、こんな風に言っていました。

 

ただ、これも

いつものナゲッツそしてジャズ(スタイルとかシステムとか)があってこそ

っていうのも理解できますね。

こうじゃないと、カッティングバスケをされる、という恐怖。
こうじゃないと、ボールムーブバスケをされる、という恐怖。

それを踏まえて決めてくる、マレーとミッチェル。

 

それに対して、慎さんの返信。

システムやコンセプト?があるからマレーもミッチェルも遠慮なくやるべきことに集中できるんやろなと。

孫武曰く
兵は人に求めず、勢に求めよ

勢とは雰囲気
勢とはシステムによって創られる

武学(孫子の兵法を作った孫武がつくったもの)を学んでいる慎さんらしく、孫武の言葉を引用して話してくれました。「兵は人に求めず、勢に求めよ」…これは一回じゃ理解できない深い言葉ですね。これを実際にチームとしてのバスケットボールでどう体現していくか。そこを深めていきたいなと思いますね。

 

 

 

PS.

シリーズに敗れてフロアに倒れ込んでいたミッチェルのもとに駆け寄ったマレーが印象的でしたね。

マレーは以前、試合終了間際で勝ちが確定している中で失礼とされることをしたりと、ちょっと「礼儀がなっていない選手」みたいなところがあった分、多くの人にとって「スポーツのいいシーンだなぁ」って思えたんじゃないかなと思います。マレーの態度についての記事は以前書いていたので、興味があれば以下からどうぞ。

勝ちが確定している試合終了間際にシュートを打つべきか?

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