セルティックス対ナゲッツの試合終了間際、
絶好調だったナゲッツのマレーが勝敗が決まっている中、
ブザーと共にシュートを打ったことに対して、カイリーが怒りをぶつけました。
マレーの不必要な試合終了間際のシュートについてカイリーなどが無礼だと批判。これについてどう思いますか?プロだと暗黙の了解ですが、日本の学生バスケだと勝敗が決まっている試合終盤に最後までシュートを狙って勝っているチームのベンチが盛り上がるシーンがありますが、pic.twitter.com/yrg70JqZW3
— NBAで凄いのはダンクだけ⁉︎ (@nbanotdankudake) 2018年11月7日
NBAの暗黙のルールとして、
「勝敗が決まっている試合終了間際はシュートを打たない」
というのがあります。
これは対戦した相手へのリスペクトの意味が含まれているとされていて、
必要以上に点差をつけようとしないということで、プロとかでは見られるシーンです。
これに対して、どう思いますか?
プロ同士ではこういう場面ではほとんど打たないので、
カイリーのように怒りをぶつけることはたまにNBAで見ます。
じゃあ、日本の学生の場合はどうでしょうか?
Twitterでは色んな意見をもらいました。
状況は明らかに勝利が確定している15点差残り10秒。相手がディフェンスをする意思を示していないという設定で。
— NBAで凄いのはダンクだけ⁉︎ (@nbanotdankudake) 2018年11月7日
実際、状況次第なところはあるので実体験や何かご意見があればコメントしてください。
いちおう設定をこちらでしてみたんですが、これはこれでなかな難しいテーマですね。哲学的というか、答えは一つではないってやつですね。もちろん、状況に合わせて答えは変わるんでしょうけど、だからこそ、色々な考え方を知れると思います。ご意見を紹介していきます。
これが、スターになれるなれないの別れ目かも?
— ミツ (@mitunobu532) 2018年11月7日
コービーが得点にこだわっていた。ラスがトリプルダブル狙ってスタッツにこだわる。先日、ローズが50点あげてキャリアハイを更新した。
これらとは、全く、次元が違う話。
彼は、スーパースターになれる技量はあるが、器がまだないらしい
確かに、スタッツに固執することが悪いわけじゃないですね。NBAで50点を取るってそれだけの価値があると思いますし(マレーが50点を狙ったとして)、リッキーデイビス(昔いた選手)みたいにトリプルダブルをしたいからって勝ちが決まっている試合の最後に相手チームのゴールにシュートを打ってリバウンドを取る(あと1リバウンドでトリプルダブルだったため)とか、あんなにあからさまにスタッツだけを狙ってる感じじゃないですしね。ただ、「技量はあるが器がまだない」という見方も面白いですね。(マレーがそうという意味ではなく)いくら上手くても尊敬されないと意味がないし、「尊敬されるからボールが回ってくる」みたいに技量と器はセット販売なのかもしれないですね。技量と人間性というか。
やはり、点差の関係もあると思います
— れいちゃん(フグ) (@reiya14130) 2018年11月7日
今回のような状況なら暗黙の了解を守るのが良いと思います
もう少し点差が詰まっていればマレーの気持ちもわからなくは無いですが
ただ、カイリーにT-macの伝説の逆転劇のようなものを期待してしまう気持ちもあるのですが…
実際、これは微妙なところですね。ほんと微妙なところです。ただ、相手が戦おうとしているかどうかがポイントだと思います。もう最後にディフェンスをする意思を見せていないのにシュートを打って「ウェーイ!」って喜ぶのはどうかなと思います。これも一意見ですが、相手が攻める気を見せているならそれに向かっていくのが礼儀だと思います。
と思っていたら、的確なご意見が。
学生同士で手を抜くとレベルの差がありすぎて、レベルが低いから舐めてる。っていう問題になる。
— ぶた (@butabasuke) 2018年11月7日
プロだと、どちらもある程度のレベルまで極めたもの同士だから、決着がついたらお互いの力を出し切った結果として受け入れる、それが経緯になるっていう側面があると思う。
確かにこれもありそうですね。なるほど。ようするに、相手に対してリスペクトがあるかどうかが関係していそうですね。どんなに点差がついていても相手にリスペクトがあれば「切磋琢磨し合った」という感じで終われるんじゃないかなと思います。NBAでもそういう場面もありますよね。試合後にハグをしてリスペクトを示す場面。でも、学生バスケの場合は手を抜かずに必要以上に点差をつけるのも礼儀なのかなぁ。地区によっては200点差とかの試合ありますけど、そもそもチームの強さで一部二部とかそういう分け方がないことが問題という意見もありますよね。難しいところです。(だから部活はなくして地域リーグみたいにしたらいいみたい話がありますが、僕は部活は残すべきだと思います。)
スターターの選手がやった&マレー自体元々そんな態度でプレーしているからなのでは?と思います。
— printlabPink (@PrintlabPink) 2018年11月7日
これがセカンドユニットや渡邊雄太のような生き残りをかけたプレータイムならまだここまで怒らなかったのでは?
これもありますね。どれもありますね(笑)たとえば、引退試合の最後に点差がついているときに最終学年のいつも出ていない選手が試合に出て、その選手がシュートを打って勝っているチームが大盛り上がり!なんてよく見る場面ですし、あれは見ている人たちも「いいなぁ」って思えますよね。相手からしたらそれも不必要な特典だとは思わないだろうし、でも、まぁこのNBAの視点でいうとベンチメンバーの選手たちもこういう場面は打たないですね。また試合があるっていう状況と最後の大会っていう状況でまた変わりそうです。(全部結局、ケースバイケースじゃんってなりそうですが、だんだんとまとめていこうと思います)
一個人の意見ですが、日本はスラムダンクなど影響で「最後まで諦めない」ことが美徳になり過ぎていると思います。
— JT (@JT_street53) 2018年11月7日
本来「諦めない」のは「勝つ」ための手段に過ぎないのに、いつしか目的と手段がすり替わって「勝つ」ことよりも「最後まで諦めなかった」ことに価値が生まれてしまっている気がします。
これに関しては色々話したいことがありますね。
最後まで諦めないことが美徳。
確かに、日本人にはそういうところがあるっていう意見はよくみますね。
それはそれで良い方向と悪い方向があって、
「勤勉だ」っていうときもあれば、
「根性論だ」っていうときもあります。
スラムダンクが良くないんじゃなくて、
どういう風に捉えるかという受け取り手の問題と
どういう風に活かすかという使い手の問題ですね。
今回のテーマでいえば、
たとえば、勝っているチームの中にはこういうチームもあります。
ただひたすら監督の指示通り、ボールを奪いまくってやらされたバスケで点差をめちゃくちゃつけて、対戦相手はバスケをする気力を失うし、勝っているチームの選手たちも「ただ勝っているだけ」だからバスケットボールの楽しさがないチーム。
そういうチームはどうなるかというと、
勝っても勝っても、「まだ足りないまだ足りない」と指導者が勝ちだけを追い求めていって、
厳しさだけが増していって、どこかで負けたら選手たちのことを否定するような発言をしてしまったり、
選手たちも部活を引退したら「もう部活はやりたくない」「もうバスケはいいや」ってなったりします。
これは実際に僕が見たことがある話です。
そういうチームにいると、
確かに、「諦めないことが美徳」が悪い意味になって、
練習は「手を抜かず厳しくすることが練習をする目的」みたいになったりします。
そうすると、いつまで経っても辛いだけだし、やらされているバスケは面白くないです。
で、だんだんと、
「バスケをしている目的」
を忘れて、バスケから離れてしまう。
燃え尽き症候群ってやつですね。
これはほんとあるあるパターンです。
めちゃくちゃ強いし点差もつけているけど、
選手たちは引退後にバスケから離れてしまう。
指導者は勝っても勝っても満足できず厳しさが増す。
じゃあ、何が良いのか?
色々な視点を話してきましたが、
何が良い悪いの基準を分けるのか?
というと、
「終わり方」
なんじゃないかなと思います。
「諦めないことが美徳」だとしても、
そうやって試合をした後や引退後に、
「ああ、いいバスケだったな!またやりたいな」とか、
「いや~、めちゃくちゃきつかったからもう練習したくないけど(笑)、でも良い思い出だよな」とか、
そうやって思えているのなら、それは「良い」ってことなんじゃないかなと思います。
逆に、「諦めないことが美徳」だとしても、
「はぁ・・・なんだこのバスケ。楽しくないからもうやりたくない」とか、
「あああ、疲れた。もうバスケはいいや。練習なんて見たくもないわ」とか、
そういう風に思えるのなら、それは「良くない」ってことなんじゃないかなと。
じゃあ今回のマレーは良くなかったのか?
これはこれで良くなかったってことですね。
相手を怒らせてしまっているので。
でも、ここから、
マレーがこれを教訓にして変わるかもしれないし、
そうなったら、きっと良い終わり方ができるはずです。
まぁカイリーとライバル関係になったらなったで盛り上がるかもですが。笑
僕の個人的な意見としては、
日本の学生バスケで考えたとき、
相手が戦う意思を見せていないときは打つべきではないと思います。
不必要に点差をつけて「ウェーイ!」って盛り上がるのが良いと思うときもあったけど、
今だったら、静かに審判にボールを渡して、礼をして、相手チームの選手や指導者と話がしたいですね。
なんでこういう風に言うかというと、
実は僕自身が1対1をバスケ友達としていたとき、
相手のバスケをしたいと思う意思を奪ってしまったことがあるからです。
奪うつもりはもちろんなかったですけど、結果としてそうなっちゃいました。
この話はまた次回。
今回のテーマは、
・勝つことでどうなりたいか?
・勝つことで何を伝えたいか?
という部分に繋がってくると思います。
これは指導者の方はチームで考えるべきことです。
今回はNBAという世界の話でしたが、
学生として教育の一環としてスポーツをするのなら、
(まぁスポーツは遊びだから教育ではないとかいう意見もありますが)
この部分を考えるかどうかで、人間性が変わるくらいだと思っています。
結局最終的には、良い悪いを決めるのは自分の視点次第なので、
ケースバイケースということになるですが、このテーマは大事です。
またそれは次回の1対1の話で話しますね。
PS.
マレーはまだNBAの中ではスーパースターではないので、こういうギラギラした感じでのし上がっていくのもありなのかなぁなんて思います。この後、マレーが急成長してオールスターに選ばれて、試合後にこういうプレーをもうしなくなっていて、カイリーと「あの頃は俺が子供だった。カイリー、君のおかげで自分を見つめられたよ。あの時はありがとう。今の俺があるのは君が観客席にボールを投げてくれたからだ」ってハグしてたらいいですよね(笑)何事も終わり方で意味合いは変わりますね。そういえば、大学のゼミの先生には「また会いたいと思われる人になりなさい」ってよく言われてました。別れ方や終わり方って大事ですね。
PS.
その他の意見も載せておきます。
ご意見ありがとうございました!
日本の学生バスケで、点差離れて負け確定してたらDF放棄するチームってあるんですか🤔?少なくとも高校バスケでは見たことが無い気が…相手が最後まで向かってくるのなら、真っ向から受けるのが学生プロ関係なく礼儀だと思います。
うん、これ、難しい問題。。。
勝負は明らかなのにボールを追い続けないといけないのは辛い。
でも、最後まで手を抜かない方が相手をナメてないことにもなるのかな。。
高校中学とかだと、点差離れてないと出れない子もいるから、そういう子にプレーさせてあげないといけない感もある。。。
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