小学生みたいなシュートが実は効率的?

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今回はシュートについて。

今はカリーのおかげで「1モーションシュート」というのが流行っています。ジョーダンやコービーのように、ジャンプをしてセットをして打つ「ジャンプシュート(2モーションシュート)」よりも、少ない力で飛距離を伸ばせて速く打てるというのが1モーションシュートの特徴です。僕はそれを身に付けたいと思ってずっとシュート練習をしてきました。より少ない力で楽に打てるようになれば、無駄な力みがなくなって、シュートの確率がもっと上がるし、相手に読まれない速さが身に付くからです。

ただ、ずっと慎さんと1対1をしていても「(首をかしげながら)うーん、なんか遅いんだよなぁ。笑」と言われることが多くて、実際、慎さんにはブロックをかなりされてしまうんですけど、その原因の一つが「セットをする意識がある」というところにありました。以前、「シュートはパス」という記事を書きましたが、あの後も試行錯誤をしてやっていたところ、パスの意識が少しずつ薄れていたんです。

 

意識が薄れていたのはどうしてかなぁと考えたところ、パスの意識でシュートを打つのは確かに速いんだけど、なんとなく胸から打っている感じで「カッコ悪い」という意識がどこかにあったからでした。小学生のようなフォームになっちゃうっていうイメージがあったんですが、慎さんと話をしていたところ、「実際、ディップ(ボールをキャッチして下げる動作)の位置からパスをする感じでシュートを打つと、結局、シュートになると自然とアーチが高くなるから仮想のセットが頭ら辺にできる。そしたら、自分の実感としては小学生みたいなカッコ悪い胸からフォームに思えるかもしれないけど、スローで見たらそのイメージ通り頭のところをボールは通ってるよ」と言われて、打ってみると、確かに前よりも、楽に打てるし速い。スローで見てみると、自分がイメージしていたシュートに近く、無駄な動きも減っている。

「あ、なるほど。こんな感じでやっぱりいいのか」という感じになりました。「シュートはこういうもの」という概念が頭にあればあるほど、それに縛られてしまうなぁと思いました。結局、自分がどうしてフォームを変えたいかと言えば、無駄な動きをなくして相手に読まれないようにしたいというのが一番の目的なので、そう考えると、あんな感じで良いんだなと思えました。

力みがないものほど「打った感」がないので、実感としては「こんなんでいいのかな?」って思えてしまいます。でも、そう思えるということは、やった後に達成感がないということは、イコール「無駄な力を使わず、力を出し切れている(身体の中に力が残っていない、エネルギーが滞っていない、ボールにエネルギーが伝わっている)」ということでした。慎さんがいつも言っていることですが、実感すると「なるほど」となります。

 

そんな意識で打ったときの1対1がこれです。

前よりは少し速くなったかなという感じです。

一般的には「近くから丁寧に」だと思うんですが、この考え方は逆に「遠くから丁寧に」という感じで、まずは「届くんだ」「こんな感じでいいんだ」っていう感覚を先に身体に落とし込んで、そこから丁寧に動きの質を高めるというものです。これだと女子もワンハンドで打てるようになるし、飛距離で悩んでる選手も取り組みやすいです。

受験勉強とか何かを学ぶときとかも、教科書の最初の1ページから順番に進めていくよりも、まずは全体像を把握した方が理解のスピードは速いと脳科学的にも言われています。それは最初に感覚がわかるからというのもあるし、「これならスリーポイント打てるようになれる」っていう風に「できる」と最初から思えるからです。これを言葉にすると「未来の自分にコミットできる」と表現するんですが、できる未来に臨場感が湧くから、楽しいし、練習もどんどんやりたい!って思えます。

なので、遠くから感覚を身につけて、だんだんと調整できるように思考錯誤していくというアプローチもお勧めです。

 

そんな感じで、自分でも常に発信していることを実践しているのですが、映像を見返したら「膝曲げすぎ」というのがあるのでもっと動きの質を高めていきたいと思います。膝が曲がりすぎると、より大きな力が必要になって、シュートが遅くなるしジャンプもしすぎてしまうので、原因をちゃんと受け入れて直していきたいなと思います。

ちなみに、慎さんはディフェンス軽くやっている感じですが、まぁこれがやりにくいのです。ドリブルが無駄に多いのは、抜けるかの想定を頭の中でいろいろ考えているけど「んー、これも読まれるだろうな」という感じになっているからですたぶん。考えたら動きが遅く硬くなるので考えたら負けだとわかっているけど、考えさせられるという嫌なディフェンスです。笑

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