以前から大和籠球のYoutubeチャンネルや投稿を見てくださっていた指導者の方から依頼をいただき、U15男子チームに大和籠球を伝えてきました。

指導するにあたって、毎回、チーム状況を把握するために試合映像を共有していただき、事前に指導者の方とミーティングをしています。

今回、指導者の方と話している中で、男子中学生たちの
「1対1がしたい」
「パスよりも得点が取りたい」
「上手くいかないと切り替えが遅くなってしまう」
という気持ちに寄り添って、大和籠球を伝えることが大切だと感じました。

というのも、

僕自身、中学・高校と「1対1」「得点を取ること」にしか興味がなかったと言えるくらいのプレイヤーだったので、
中学生たちのプレーを見た時、過去の自分を見ているような気持ちになりました。 

だからこそ、この子たちの気持ちを否定せず、
「あの時の僕だったら、どう言われたら『パス』『スペーシング』の大切さと面白さに気づいて、仲間とプレーする楽しさに気づけるだろうか?」
という問いを自分自身に投げかけ、指導内容を考えました。
 
 
そういった流れで考えたのが、
・1対1とドライブを中心にした大和籠球オフェンス
です。

大和籠球とは、Princeton Offenseが元になっているバスケットボールですが、年代によっては「スクリーンプレー」を使うPrinceton Offenseそのものが必要ないことが多いです。 

ただ、”コンセプト”は「プリンストン」です。


「大和籠球って、どんなバスケ?」という質問に対して、
最近は一番わかりやすいコンセプトとして、以下のように伝えています。
 
・水のようなバスケットボール

もっと噛み砕くと、
・水のように止まらないオフェンス
・水のように滑らかなオフェンス
・水のように柔軟なオフェンス
です。

水は岩と岩の間をすり抜けて流れていきます。

それと同じように、オフェンスにおいてディフェンス(岩)に止められたとしても、自分の流れを止めず、流れ続ける。 

勢いを止めず、相手とぶつかることなく、むしろ、相手を利用して滑らかに流れ続ける。


そんなオフェンスを目指して、チームの課題に合わせて指導をしています。


具体的なプレーで言えば、「バックカット」です。

バックカットは、強固なディフェンスをされたとしても、
相手の「意識・重心・目線」の隙を見て動けばフリーを作れる技術です。 

その相手を出し抜く動きは岩と岩の間をすり抜けていく水のような感覚。 

その「バックカット」での崩しを中心としたオフェンス構築を大和籠球では伝えているのですが、今回のテーマは「1対1(ドライブ)」からスタートさせる、というもの。

その中に「バックカット」を組み入れました。
 
 
一番最初に中学生たちに伝えた1日のテーマは「河村勇輝選手になろう」でした。

NBAで活躍する172cmの河村勇輝選手。日本でバスケットボールをプレーしたことがある人なら、あの身長で、NBAという世界で戦っていることがどれだけ凄いかを誰もがわかります。

そんな河村勇輝選手の凄さとして、
・サークルムーブ(オフボールの合わせ)
・ドライブ後のストップとパス
について見本を見せた後に練習開始。

※ブログで特別に動画を公開します

指導したのは、河村選手が所属していたMemphis Grizzliesがやっていたオフェンスシステム。
元はSaint Joseph’s College of Maineという大学がやっていたもので、現在はNBA選手の多くがこのシステムの一部を取り入れ、日本代表もその流れに従ってPick&Rollの際に取り入れています。
 
ただ、やっていることは中学生のうちに身につけておいた方がいい「基礎」であり、河村勇輝選手はその基礎に忠実なプレーをしています。
 
中学生たちには、
「1対1はもちろんしてもいい。最終的にバスケは1対1でフィニッシュをすることになるし、1対1は5対5の基礎。
でも、1対1をする”タイミング”がある。それと、一番重要なのは”1対1をした味方に対して合わせること”。それができないと、1対1が1対3や1対5になってします。 その状況を僕は『バスケットボールになっていない』と表現している。 なぜなら5対5ではないから。
だから、まずは1対1のタイミングを練習した後、その味方に合わせられるようにしよう」
 
・・・という流れで練習しました。
  
 
◯指導内容「Cutting Offense」

・河村勇輝選手のスキル
・ドライブに対する合わせ
・Playmaker spotの活用と1対1
・ダブルカット(Post cut)
・Dribble at(バックカット)
・2ガードエントリーとshadow


 今回は半日の指導でしたが、その数時間で選手たちが「バスケットボールが上手くなる」瞬間に立ち会えました。

バスケは1対1も大事だけど、オフボールやパスを知れば、もっともっと楽しくなる。

これからも「バスケットボール」という競技の楽しさを、学生たちの気持ちに寄り添いながら伝えていきます。

指導者の足立さん、今回は本当にお世話になりました。有難うございます。

学生のみんな、これからの成長を応援しています!

 

 

PS.

今回の内容は、ハレルヤさんと進めている【攻守の理】の初級編として今後は公開していく予定です。

詳細は決まり次第ご連絡します。

 

 

PS.

この日のハイライトも紹介します。

数時間の指導だったので、「身につける」という段階に至るまでには反復練習が必要であり、チームオフェンスを作るのには時間がかかりますが、この数時間だけでも選手たちは素直に受け取ったことを実践していたので良いプレーが生まれました。U15でドライブや1対1がしたい子たちにとって、この大和籠球のモデル(Saint Joseph’s College of Maineを元にした)はとてもお勧めです。

 

PS.

学生たちの感想はこちら。


【面白かったところ】

・対人です。動きが面白かったです。

・皆でパスを繋いでゴールまで行けた所

・バックカットへのパスが楽しかった

・パスの練習。

・プレイメーカースポットへパスを落としてそこから、シュートまで繋ぐ動き

・いつもとは違うオフェンスがあったところ ・水をテーマにした、パス回しをしたこと

・判断をしながらのパス練習 有名な選手の動きと自分達の動きを比較できた事

・普段の部活とか練習でも簡単に取り入れられるメニューが多かった事。

・「面白い」では無いですが、最初上下に身体を揺らした事で不思議とリラックス出来た事にびっくりした

・バックカットのやり方や、ボールの回し方 ・プレイメイカースポットを使って攻めるのが面白かった

 

【成長したところ】

・動きです。仲間に合わせた動きが出来るようになったからです。

・周りを活かしてフリーのスリーを量産できたこと

・前よりみんなとコミニケーションをすることができた

・パスの回し方。判断力。 ・サークルムーブなどの動き方ができるようになった

・パスを回せるようになった ・パスミスが減り、オフェンスの動き方が少し良くなったと思う。

・判断するタイミングが速くなった 攻めのスペースを上手く使える様になった

・まだ慣れてないけど頭では動きを理解出来たこと。少しは形になった感じがする。

・パスの回し方やスペースの取り方など、チームでの動きが身についた

・ボールのパススピード ・バックカットができるようになった

 

【もし「大和籠球」を人に伝えるとしたら、どのようなバスケットボールだと伝えますか?】

・バスケットIQを高める事のできる場だと伝えます。

・三間をしっかり活用して良いバスケットが出来る籠球

・みんながボールを触れる楽しいバスケット

・人の流れを大切にするバスケットボール

・今のチームに必要なことをわかりやすく教えてくれるバスケ

・水のように流れが止まらないようなバスケットボール

・オフェンスの動きが良くなる ・パスを上手く利用したチーム全体で勝つバスケ

・プレーヤー全体で連携して一人攻めが少ないパスが多いバスケット。

・コミュニケーションを大切にするバスケット

・水のように流れるオフェンスができ、短時間でも身につくことが多いバスケットボールと伝えます

・水のようなバスッケトボール

 

【本日の指導を受けての感想、今までのバスケとの違い、原田へのメッセージを自由にどうぞ!】

・とても楽しい時間でした。今まで教らなかった事をたくさん学ぶことが出来ました。これからのバスケットボールに活かしていきたいです。ありがとうございました!

・教え方が上手でミスしても声がけをしてくれてとてもやりがいがあって楽しいバスケットをさせてくれたのがとてもよかったです!これからも頑張ってください😊

・今まではボールハンドリングばっかり練習してたけどパスももっと磨こうと思いました!

・練習の時にも何を意識すれば良いのか考えて臨む事が出来た。楽しかったです!!!

・自分たちのチームの課題について教えてくれてありがとうございました。教えてくれたことを意識してこれからも頑張ります。

・分かりやすく教えてくださりありがとうございました

・今までは、1人で攻めることを考えていたり、スペースが狭くてやりにくさを感じていたけど、原田さんの指導で動きやすくなって、オフェンスのプレーがチームとしてやりやすくなりました。 ありがとうございました!

・普段の練習と違い細かい動きなどを詳しく知る事が出来て良かった 教えていただ事が実際にプレイの中でやっている事が実感できた

・今までは1on1が上手い選手が攻めることが多かったからこれで一人攻めが少なくなってボールムーブが多くなるといいと思う。 これからも島根でクリニックをしてほしいです。

・原田さんに、「基礎がしっかりなってるね」と褒めていただいてとても嬉しかったです。 キャプテンとして、もっと皆んなに声を掛けていけるようにがんばります。

・今まではバスケットボールはパス回しは大事だと思っていたが、それがどのようにやれば上手く出来るかがわからなかったが、大和籠球が教えてくださりパスの展開などがわかりました。 これからも大和籠球を全国に広めて行くのを頑張ってください!

・オフェンスのバリエーションがふえた 教えてくださりありがとうございました

 

 

PS.

指導者の足立さんには、指導前の午前中に出雲大社に連れていっていただきました。

快晴の素晴らしい天気の中、参拝できたことに感謝です。自分の志を再確認することができました。

ご縁をもっと広げていけるように、行動し続けます。

足立さん、本当にお世話になりました。有難うございます!今後ともよろしくお願いいたします。

 

投稿者 原田毅

大学一年生の冬にNBA選手のスペーシングの凄さに気づいてから、NBAから戦術やバスケの本質を学ぶようになりました。その後、NBAの凄さを学ぶ中で「日本」について知らない自分がいることに気づき、武術の世界を学ぶようになり、今は武術をバスケに応用する考え方を学んでいます。現在もプレイヤーとしてプレーを続けながら、ネット上では通信講座などを運営しています。

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