【大和籠球】勉強会@新潟「スピードの緩急を身に付ける」

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こんにちは、原田です。

 

長野での勉強会に引き続き、

新潟で高校生チームに大和籠球を伝えてきました。

 

今回は声をかけてくれた指導者の方の繋がりで、

他にも1校(男女)が参加してくれたので、27名の学生が参加してくれました。

今まで自分が開催してきた勉強会では一番多い人数で、多くの学生と出会えてとても良い時間でした。

 

内容は以下の通りです。

 

〇1日目AM

・お辞儀と禮(礼)

・正しい禮の形
・禮をする意味と禮の効果

・ディフェンスに活かせる禮のポイント

・「正眼」をバスケに活用する考え方

〇1日目PM

・相手を誘導するディフェンス

・ロンド

・バックカット

 

〇2日目

・ダブルパンチ

・Chin(Princeton Offense)

 

 

大和籠球では、参加申請をしてくれた方の「得たい成果」に合わせて内容を決めています。

学生たちから「その日の得たい成果」を聞いて、それに合わせたことを伝えることもしています。

 

今回も、前回と同様、

「禮(礼)について体験したい、学びたい」

という声があったので、禮を伝えてきました。

 

試合の始まりと終わり、授業の始まりと終わり、人と会った時など、

僕らは日常的に「お辞儀」をしていますが、その本当のやり方や意味を知りません。

 

でも、このお辞儀を

6400年前から伝わる武学の秘伝を活用して

7つのポイントを抑えると、ただのお辞儀がとてもパワフルなものになります。

 

身体の軸が整うし、精神的にも安定します。

 

なぜなら、精神とは身体のことだからです。

日本人はもともと「心身一如」という考え方をもっていました。

つまり、精神と身体は一緒ですよ、という考え方です。これは西洋にあるような「メンタル」という風に身体と分離させる考え方とは違います(西洋は英語という言語の特性から、そういう分類や分析が得意なのでそっちの方が合っているのかもしれませんが、心身一如というのはよくよく考えたら全人類共通の考え方です)。

日本語はとても面白いです。

 

「肩が上がる」という言葉を聞くと、

緊張している人を思い浮かべますよね。

 

「足が引っ張られる」とは、

前に進みにくい状態を指しています。

 

「前のめり」は落ち着きがない状態、

「後ろめたい」は重心が後ろで消極的な状態。

 

つまり、身体の状態が心の状態を表しているわけです。

 

それを昔の人は良くわかっていたんでしょうね。

(こういう表現を「身言葉」と呼びます)

 

 

きちんとした禮をすると、精神が整うのはそのためです。

 

「零(ゼロ)」=「元氣(元の氣)」な状態になるのです。

(禮=零=ゼロ)

 

 

・・・と、これも文字では伝わらないものなので、

これを聞くだけだったら「本当??」ってなるのですが、

 

実際に体験すると「ああ、そういうことか」ってわかります。

 

実際、この日も(いつもの流れですが)体験する前は疑心暗鬼だった学生たちも、

「体験ワーク」をしていくと、「あ、そうなんだ」と自身の身体が持つ可能性に氣付いていました。

 

何事も体験がすべてですね。

 

 

禮のワークをした後、

「このきちんとした禮をした後に練習するのと、テキトーな禮をした後に練習をするのだったら、どっちの方が良さそう?きちんとした禮をした後に練習をした方がいいと思う人ー?」

と聞くと、スッと、すぐに手が挙がりました。

 

仮に僕が口で「礼は大事だから礼をきちんとしなさい」と言うだけだったら、間違いなくこうはならなかったでしょう。

 

僕がそうさせたのではなく、

学生たちが自身の氣付きから

「そうした方がいい」と自分で思って、

主体的に手を挙げたという事です。

 

それくらい「実体験」というのは行動に影響します。

 

ただ、大事なのは「継続」と「活用」。

この日は体験しただけ(知っただけ)なので、

これだけで活用できるようになるわけではありません。

 

毎日、日常的に禮をする場面で丁寧にできるかどうか。

 

学生はとてもラッキーです。

毎日の授業の始まりと終わり、試合の始まりと終わりに、礼をするチャンスがあります。

一日に10回ちかく礼をする機会があるので、その10回を丁寧にしていけば、バスケも変わるし、人生も変わります。

 

「人生が変わる」なんて言うと大げさに聞こえますが、実際にそうなります。

 

禮を体験し、それを続けた人だけがわかる世界なのですが、

僕ら人間はコミュニケーションを取る際、93%は「非言語」でコミュニケーションを取っています。

(そういうデータが既に出ています)

 

つまり「雰囲氣」とか「第一印象」で、ほとんど判断しているという事です。

 

そうですよね、よく考えれば。

姿勢がだらしない人はどんなに良いことを言っても伝わってきません。

逆に、姿勢が良ければ、それだけで相手に対する印象は良くなるものです。

 

良い姿勢が、良い精神(心)をつくります。

 

 

そんなことを伝えた後、

午後からはバスケの実践へ。

 

午後は選手の得たい成果にあった

「禮でやった身体の使い方をディフェンスに活かしたい」

に合わせて、ディフェンスについて少し伝えました。

 

相手に対応するディフェンスではなく、

相手を誘導するディフェンス

 

そのためにまずは

・自分に合ったディフェンススタンス

を二人一組で見つけました。

その後、相手を誘導するディフェンスの創り方を実践。

 

「間合い」や「立ち位置」、「手の使い方」で相手を誘導するディフェンス。

誘導するディフェンスはとても面白いし、実際にとても効果的です。

それを学生たちも感じて楽しんでいて、見ているこちらも楽しくなりました。

 

 

 

その後は賢者籠球を。

 

まずは基礎や駆け引きの技術を身に付ける「ロンド」をやりました。

(今回は新しいバージョンも加えて様々なロンドをやりました)

これは1日や2日で成果が目に見えてわかるものではありませんが、

継続してやっていくこと、本氣でやっていくことで、バスケがとても上達します。

 

「教えられない技術」が身に付きます。

 

この日も、学生たちは難しさを感じながらも楽しんでいて、

やればやるほど上手くなるという面白い練習になりました。

 

ロンドの詳細は「賢者籠球」コミュニティで深めています。

※今は活動を停止していますが、またリニューアルして再開します

 

 

その後はバックカットの基礎と崩し方について。

 

バックカットは、

誰でもできる基礎ですが、

1対0を創るための武器になります。

こうやってバックカットを伝える機会が増えてきましたが、

毎回、勉強会をするたびに自分が伝えるバックカットは変化しています。

 

それは日々、関わる方から新しい視点を学んでいるからです。

 

誰でも知っている簡単な技術を

もっと価値ある技術に変えていき、

全国、世界に伝えていきたいと思います。

 

 

また、今回の勉強会のメインは「ダブルパンチ」でした。

 

NBAのウォリアーズが得意とする

「ポストスプリット(split cut)」を丁寧に伝えました。

ローポストは、どのチームも使うポジション。

得点を取るうえで重要なポジションとも言えます。

 

そこからの攻めとして

・スプリットカット(split cut)

はとても有効です。

 

ただ単純にスクリーンをかけるのではなく、

そこに「ダブルパンチ」というコンセプトを入れると、

無限に駆け引きができるようになります。

 

バックカットは「ウィングのディナイに対して有効」というのは間違いないですが、

それだけではなく、スクリーンプレーでも活用できます。

 

今回はこのダブルパンチで

・スピードの緩急を使って攻める

というのを伝えました。

 

「スピードの制限」を加えた状態で練習をした後に、「スピードの開放」を行ったのですが、

それまでスクリーンを待てずにバタバタしていた選手たちが、明らかに緩急を使えるようになりました。

 

これは見ていて非常に面白く楽しかったです。

 

 

その後は、Princeton OffenseのChinを伝えました。

 

Chinはシンプルなのですが、

確実に得点に繋がる流れがあるので、

プリンストンの導入としてお勧めです。

 

今回は合わせから始まり、

基本のオプションまで丁寧にやりました。

 

時間が限られているので、

伝えられるオプションは多くなかったですが、

 

それでも選手から

「場面が見えるようになってきた」

という声を聞けました。

 

「自分たちの知っている場面(崩しのパターン)を繋げていく」

というのが、プリンストンです。

 

 

実際、最後にやった5対5の中でも、

 

Chinのカットからの得点や、

バックカットからの得点が何本か出て、

選手たちの成長を見るのが楽しかったです。

 

 

 

禮も、プリンストンも、

1日や2日で完全に身につくことはないですが、

 

それでも、今回伝えたこと、

今回できるようになった経験を大切に、

継続して取り組んでいくとバスケが変わります。

 

 

声をかけてくださった指導者の方におもてなしで、

1日目の夜は地元の居酒屋に行ったのですが、そこで話をして盛り上がっていたら、

指導者仲間がたまたま隣の席にきて、大和籠球についてのお話をさせていただきました。

 

中学生や高校生のカテゴリーで指導をされている方や保護者の方から、

その場で、「第2回を開催しましょう」という有難いお声がけをいただいました。

 

今年度中にまた読んでいただけるように、日々成長します。

 

 

今後は、全国各地で

・世界に通じるバスケットボールの雛形を体系化させる

という大和籠球の目標に共に向かっていく同志を集め、

各地域で勉強会を開催していきます。

 

今はまだ始まったばかりの活動ですが、

僕は自分の人生を通して「大和籠球」を創ることをやり続けるので、

一人でも多くの人に伝え、共に志に向かう同志と活動していきたいと思います。

 

 

勉強会で学生や指導者の方にお会いできることは、人生において最も価値ある出会いの一つだと感じます。

 

今回、声をかけてくださった岩崎さん、

参加してくれた指導者の皆さん、一緒にバスケをした学生のみんな、

ありがとうございます。

 

これからも共により面白く強く上手くなるようなバスケを、

そして、それが人生に通じるような、人格の向上に繋がるようなものを創っていきましょう!

 

 

 

PS.

勉強会の詳細と参加申請は、以下の案内文から↓

勉強会 案内文

 

今回撮影した動画に関しては、コミュニティ内で公開していくことを考えています。

また、一部はYoutubeでも公開させていただくかもしれませんが、その辺りも話し合って決めていきます。

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