【インタビュー】「バックカットが表」とはどういうことか?

こんばんは、原田です。

 

今僕は色んな人にインタビューをしています。

 

テーマは

「あなたにとってのバックカットとは?」

です。

 

これがめちゃくちゃ面白いんですよね。

 

なぜバックカットなのか?

というと、賢者籠球というコミュニティで四年前から

Princeton Offenseというのを深めていて、そこで関わる皆さんの経験をコンテンツにしていきたいと思ったとき、

プリンストンのトレードマークである「バックカット」について聞いていったら面白いんじゃないか?と思ったからです。

 

スタートはバックカットなんですが、

バックカットはあくまできっかけであって、

関わる人の経験、バスケ人生をお聞きしています。

 

僕は今までも、

自分一人で発信するのではなく、

コミュニティのメンバーや発信仲間に助けられて、

関わる人の視点を共有しながら発信をしてきました。

 

なので、いろいろな人の視点を学べて僕自身とても楽しいし勉強になります。

 

僕は人生の中で、

「関わる人の経験や視点を引き出して、それを体系化させる」

というのを目標に過ごしています。

 

これをしているときが一番楽しい。

 

生きがいっていうやつですね。

 

 

インタビューのセンスがあるかというと、まだまだなんですが、

これからもっといい「聞き手」になっていきたいなと思います!

 

今まで何人にもしてきましたが、

最初は「いやー自分は大したこと言えないですよ(笑)」って言ってる人も、

インタビューが終わる頃には、今までのバスケ人生で学んできたことをたくさん話してくれます。

 

その話を聞くと「これはコンテンツにして伝えていかないと!」って思えるものばかりです。

 

みんな、伝えたらいいのにって思えることをたくさん持っているんですよね。

でもそれに価値がないと思って閉まってしまう。

 

それはとってももったいないことだなぁって思います。

 

伝えたら誰かにとっては価値があるもの、ってたくさんあるので、

僕はこれからもそういうものを聞き出して、形として残していきたいと思います。

 

 

さて、その第一弾は武学籠球の慎さんです。

 

これも非常に面白い話なのでぜひ聞いてみてください!

ラジオ感覚で移動中とか暇なときに聞き流してもらえたらなと!

※音声URLはこちら

 

 

慎さんって、皆さんご存じの通りバスケがめちゃくちゃうまいです。

 

でも昔からよく

「まぁおれはバスケは好きじゃないけどな。笑」

って言っていたんですよね。

 

僕はそれを冗談半分でいつも聞いていましたが、

なんだか話をしていくと、本当にそうみたいなんです。

 

いろいろと過去にあったみたいで、

バスケットボールが楽しいと思えるときはあまりない

というのが事実だというのを関わって3年目くらいでようやく知りました。

 

 

でも、ある時、

「初めてバスケが楽しいと思えた」

と言っていたんです。

 

それは年末にバスケ仲間たちとバスケをしたとき。

 

たぶん、その「楽しさ」は、

 

遠慮なくプレーできた

自分の個性を活かすことができた

チームとして共通理解をもってプレーできた

 

っていうことなのかなと、慎さんと話をしていて思いました。

 

 

その共通理解というのが、

「Princeton Offense」であり、

「バックカット」

でした。

 

バックカットは、パスを受ける人と出す人の意思が合わないと成功しないし、

バックカットのスペースをゴール下に作らないといけないし、

バックカットに対して合わせないといけません。

 

つまり、すべてがチームプレーにつながっているんです。

 

 

ドライブでも、ポストアップでも、同じことが言えると思いますが、

 

ただ、それらに比べて、

バックカットは「楽しさ」をみんなで共有できます。

なぜなら、そこには「パス」があるからで「駆け引き」があるからです。

 

そして、多くの人がバックカットを忘れています。

バックカットを深めた先にあるバスケの面白さを知りません。

 

だから僕はバックカットにこだわっています。

 

 

慎さんはインタビューの中でこう言っていました。

 

「賢者籠球で『バックカットは表』っていう言葉を聞いたときは、『表?なんで表(まず最初に狙う選択肢)なんだろう』と思っていたけど、

バスケットボールはリングにボールを入れるスポーツなわけだから、バックカット(カッティング)が表というのはよくよく考えたら当たり前のことだよな」

 

 

そう、よくよく考えたら自然なことなんですよね。バックカットが表。

 

バックカットじゃなくても、

フロントカットでもいいから「ゴールに向かう」ということ、

リングに近づくというのはより確率の高いシュートを狙うオフェンスの目的としては当たり前のことですよね。

まずゴール下のシュートを狙う。そのためにはゴールに近づく。じゃあ、バックカットが表になるんじゃないか、と。

 

バックカットが表になってから、いろいろな試合を見ていると、

とても違和感を感じるシーンがあります。

 

それは

「相手がディナイをしているのに、ゴールへの道が開いているのに、

なんとかしてボールをもらおうとボールマンに近づいて、ピック&ロールや1対1でズレを作ろうとする。

ショットクロックをたくさん使って、最終的にはタフショットになる」

という場面。

 

バックカットが表じゃなかった頃はこれを見ても何も思いませんでした。

「うわー、ディフェンス強いなぁ」とか「ピックでどういう技術を使っているんだろう」とか、そういうところを見ていました。

 

でも、今は、

「え、なんでわざわざゴールから離れるんだろう??」

という気持ちになります。

 

そんな疑問が出てきます。

 

だって、ゴールに向かえばもっと簡単に2点が取れるのに。

たとえパスが入らなくてもディフェンスを崩すことができるのに。

 

もちろん、ボールを受けた方がいい場面もあるでしょう。

エースの選手ならバックカットをするよりも、高い位置でボールをもらって1対1をした方がいいかもしれない。

確かにバックカットへのパスはリスクがあるから、毎回のオフェンスで狙いすぎてもターンオーバーが増えてしまうかもしれない。

 

でも、それはバックカットを見せた後でもいいんじゃないか?と今は思います。

 

バックカットを最初に見せると、

「バックカットバックカット!!」

という声がベンチから、コートから必ず出てきます。

 

不思議なことですが、誰がカットしてもそういう声が大体出てきます。

 

それくらい、

「ゴール下にカットをされる」

というのはディフェンスからしたらやられたくないプレーだといえます。

本能的に、バックカットを止めたくなってしまうものなんです。

 

そういう「圧」を相手に与えることができると、

多くの選手は、バックカットを警戒して引いて守ってきます。

 

そうなって初めて、

「ピック&ロールをする」

「ハンドオフでボールをもらいにいく」

「高い位置でもらって1対1をする」

「ウィングでもらってチームのオフェンスの形に入る」

というプレーに移行していっても遅くはない。

 

今はそう思います。

 

 

僕もそうでしたが、

多くの選手はバックカットの選択肢を忘れてしまっているので、

プレーを選択するときに、駆け引きがうまくできません。

 

自分よりも弱い相手なら少ない手札でも勝負はできると思うけど、

相手が自分よりも強くなった時、手札が少ないとなかなか優位性を作れません。

 

僕はこの状態を

「ジャンケンで、グー、を制限されている状態」

っていう風に表現しています。

バックカットを深めている今と忘れていた過去を比べると、

それくらいの違いがあるなぁって思います。

 

 

でも、これは体験してこそわかるもの。

 

頭で考えるバックカットと、

実際に体験するバックカットは、

当たり前ですが全くの別物です。

 

バックカットをそこまで深めていない人は「ああ、バックカットね」くらいかもしれませんが、

バックカットを表にして深めた人は「バックカットでバスケの世界が全く変わった」ということを言います。

 

だから僕は、単なる知識を発信するだけではなく、

「実際に経験した人の声」を集めてシェアしていきたいと思って、

このバックカットインタビューというのを始めました。

 

慎さんも言っていますが、ぜひこれは体験してみてほしい。

 

そのためには僕も体験できる場を作る(勉強会)という活動も、

ネット上の発信と合わせてやっていかないといけないということなので、

もっと多くの人にバックカットから始まるバスケの面白さを伝えていけるように活動をしていきたいと思います。

 

 

慎さんは最後にこう言っています。

 

「面白さと楽しさに優るものはない」

 

 

もう何も返す言葉がない最高の締めですね!

インタビューが最高に楽しい。

 

 

PS.

現在「賢者籠球」というコミュニティで、バックカット(Princeton Offense)を深めています。

プリンストン大学のHCをしていたPete Carrilさんの信念「賢者は強者に優る」という理念に共感した全国のバスケ仲間と一緒に、賢者籠球というバスケットボールのモデルを創っています。

バックカットに少しでも興味があれば、まずは無料のコミュニティ「賢者バスケ」にご参加ください。参加と同時に、Princeton Offenseの解説動画をプレゼントしています。

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