「お前が育った国や地域の『誇り』を語ってみろ」

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NBA選手のようなプレーに憧れているバスケットマンへ。

 

NBAという世界は、誰もが憧れる世界。

 

そんな世界最高峰のリーグに、

日本人で初めて挑戦した森下雄一郎さん。

前回は、森下さんの動画を紹介しました。

(※前回の記事が長くなったので2つに分けて記事にすることにしました)

 

 

森下さんは、バスケットボール選手以上に、

一人の人間として多くの人の人生に影響を与えている人です。

 

おそらく、あの当時、月バスで、

森下さんの投稿を読んでいた人はみんな、

僕と同じように何かしらの影響を受けたはずです。

 

それくらい森下さんの情熱や行動力は、

他人の人生を変えるだけのものがありました。

 

 

森下さんのエピソードで印象的なものがあります。

 

それは今の日本での活動にも繋がることなのですが、

アメリカで生活の場所を提供してくれた恩師の二人とのエピソード。

 

大学にスカウトしてくれたビル

プロ生活の時期に生活の場を与えてくれたビックパパ。

 

森下さんが「NBA」を目指していた頃、

アメリカ人のファッションなどを真似をして、

それがカッコいいと思っていたため、ある意味、

「日本人らしさ」というものをなくしていました。

(そのやんちゃさと勢いがまた森下さんの魅力の一つであることも事実)

 

そんなアメリカかぶれしている頃、

恩師の二人からこう言われたそうです。

 

 

 

「お前は何人だ?」

 

 

「日本人だ」

と答えると、こう返されたそうです。

 

 

 

「それであれば、お前が育った国や地域の『誇り』を俺たちに語ってみろ。」

 

 

 

この後のエピソードは森下さんの言葉をお読みください。

 当時、20歳前後の僕は、 全く、母国を「誇り」に感じたこともなく、

 勿論、勉強も、必要性も感じたこともなく、

 自分の国のことを、胸を張って語ることなんて できませんでした。

 2人の親父は、こう言いました。

 

「お前が自分のルーツを勉強し、俺たちに胸を張って、

 『誇り』を語れた時、初めて俺たちは家族と呼びあおう」

 と。

 

 そして、

 「人種や文化、宗教、全てが違う人と人が出逢い、分かりあえるのは、

 互いが『誇る』違いを認め合うことからが、全てのスタートだ」

 と。

 

 本気で悩み、考え、

 初めて、自分のルーツについて、

 そして、母国について、勉強をしました。

 世界に誇れる、日本の「誇り」 それは、探すまでもなく、

 そこに関心を持ち、振り返ると、先人の方々が、僕たちにたくさん残してくれていることにも気づきました。

 全ては気づきから始まる。

 その後、2人の親父とは、 街ぐるみで、仲間や家族が増え、

 いつまでも消えない、人と人としての関係を結ばせてもらえました。

 

 実は、今、僕が活動をさせて頂いている、

 「SENDto2050 PROJECT」のルーツの一つは、

 この2人の親父との出会いがすごく大きかったんだと思っています。

 

 

NBAに憧れて、アメリカ人に憧れる。

世界的に見たら身体能力が低い日本人に生まれて、

ストリートコートという文化がない日本に生まれて、

日本人として生まれたことが嫌だと思ってしまうほど、

「日本」という国について「誇り」をもったことなんてない。

 

 

 

・・・これは、僕自身がずっと思っていたことなのです。

 

僕は小学生や中学生の頃、

NBA選手に憧れていたので、本気で、

「ああ、日本人じゃなかったらジャンプ力とかあったかもしれないのになぁ」

っていう風に考えていました。

 

正直に言えば、

「アメリカでアメリカ人として生まれていればなぁ・・・」

と思ったことさえあります。

 

こうして文字にするのはあれですが、

あくまで中学生の考えなのでご了承ください。

 

 

でも、これってたぶん僕だけじゃないはずです。

 

森下さん自身もそうであったみたいですが、

僕らは日常から「日本」とか「日本人」ってことを

あまり意識することはないし、バスケをしていたらなおさらです。

(なぜかというと学校で習わないからです。)

 

「NBA」は世界最高峰のバスケットボールリーグです。

 

バスケをしていれば、誰でも見本にすべき、

参考にすべき世界最高峰のリーグであることは事実です。

 

 

でも、だからといって、

自分自身が生まれた国のルーツを知らず、

日本人であることに対して「誇り」を持たず、

ただただ他の国がカッコいいとかそういう理由で、

自分の過去や先人の知恵を捨ててしまうのはおかしな話。

 

アメリカという異国の地に渡った森下さんが

現地の人に最初に聞かれたのが「国の誇り」だったのだから、

それをまずは勉強して、違いを受け入れて、お互いの価値観を尊重する。

 

日本が最高で他の国は間違っている

とか、そういう話ではもちろんありませんよ。

あくまで、違いを知って、お互いの価値観を尊重する。

 

これが何よりも大事なことなんだと思います。

 

 

僕自身、全くそんなこと考えたことがなかったです。

さっきも言いましたが、本当に「日本」という国が嫌いでした。

 

「日本人」としてバスケをしていること、

それ自体が恥ずかしいことだと思っていたし、

「日本人らしいプレー」という言葉が嫌いだったし、

「NBA選手のようなプレー」が自分の正解だと思っていました。

 

 

この情報発信でもそれは変わりません。

 

僕は昔、情報発信を始めた頃、

「日本のバスケは無駄に走り回っていてダメだ」

「NBA選手のバスケが正しいんだから、NBAを全て真似したらいい」

と思っていました。

 

でも、そういう発信をしていた時、

大学の同期、同じゼミのサッカー部からこう言われたのです。

 

「確かに、NBAからバスケを学ぶのは大事だと思うけど、世界の真似をしているだけだったらいつまでも世界には追い付けないんじゃないの?バスケのことは詳しくないからわからないけど、日本独自の何かを創らないといけないんじゃないの?」

 

 

それから数年後。

 

僕はその言葉が引っ掛かりながらも、

ずっと「NBA」という枠組みでの発信をしていました。

 

そして、ここ一年くらいで、

言語学者の方から「日本語」を学んだり、

経営コンサルタントの方から「日本のルーツ」を学んだり、

そういったことを通して、

「日本人らしいバスケットボールとは何か?」

ということが少しずつ見えるようになってきました。

 

僕は今でもNBAを見るのが大好きです。

この発信もNBAの楽しさを伝えたいと思って始めたし、

これから先も「NBAの凄さ」という視点からスクリーンプレーとかスキルとか、

そういったことをブログでは発信していきたいと思っています。

 

でも、それだけではなくて、

それに追加する形で、日本という国、

「日本人らしいバスケットボールとは?」

というテーマの発信もしていきたいと思います。

 

 

部活動についての投稿もその一つです。

 

部活動って、今はどちらかというと、

「指導者は忙しいから専門家の指導が必要だ」

「学校の違いでチーム力に差があるから地域リーグにすべきだ」

とか、そういった部活動をなくす方向の議論があります。

 

でも、僕はそうではないと思うんです。

 

部活動って本当に素晴らしい制度で、

トライアウトがないからこそ、誰でも参加できて、

今の実力がどうであれ、一緒に成長していけます。

 

だからこそ、部活動をなくす方向ではなくて、

今の環境の中でできるだけ部活が楽しくなって、

バスケットボールが上手くチームが強くなれるように、

この情報発信から部活動を変えていきたいと思っています。

 

僕らが普段意識することがない、

「日本」とか「日本人」というルーツを学び、

「日本人の誇り」というものをまずは知ったうえで、

異なる価値観を受け入れて、お互いの違いを尊重できる。

 

そんなバスケットマン、教育者、人を育ててくことが

「NBA」という世界だけを見て「日本」という国を嫌っていた僕が

この情報発信を通してやっていかないといけないことなんだろうなと思っています。

 

 

渡邊雄太選手や日本代表が世界に日本のバスケットボールを発信している今、

僕の原点ともいえる森下雄一郎さんのことを思い出したのは何かのきっかけかなと感じています。

 

今、僕らは、

「日本人としての誇りをバスケットボールを通して再確認すること」

を求められているのではないかなと僕は思っています。

 

「日本」という国のルーツを答えられますか?

「日本人らしさ」がどんなことか答えられますか?

「日本人らしいバスケットボール」とは何だと思いますか?

 

 

今、僕らはそれを問われているのだと思います。

 

それを僕も勉強中ですし、

関わる人と一緒に学んでいきたいので、

これからも情報発信を通してそういう場を作ります。

 

NBA選手のようなプレーに憧れていた中学高校の頃の自分に今一番伝えたいこと、

「日本人らしいバスケットボールとは?」という問いに対する現時点での答えは、

こちらでまとめています。

 

僕の人生で一番最初に影響を受けた森下さん。

その想い引き継いで、自分の国や地域の誇りを

情報発信を通して関わる人と深めていきたいと思います。

 

これからも森下さんの活動を応援しています!

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