ロンゾ ボールが左側からシュートを打つ理由

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今回は、Lonzo Ballのシュートフォームについて。あえて今回は理論的に解説していきたいと思います。解説といっても動画を紹介する形になりますが、少し情報を加えながら解説していきたいと思います。

 

まず、Lonzo Ballといえば、「ちょっと変わったシュートフォーム」で有名です。教科書通りのシュートフォームをKlay Thompsonだとしたら、Lonzo Ballのシュートフォームは明らかに教科書通りではありません。学校だったら悪い見本とされているか、怒られているかもしれません。ってくらい、普通とは違うフォームです。教科書で書かれていることが「肘を開いてはいけない」「左手は添えるだけ」「真っ直ぐボールを上げる」だとしたら、その全てに反しているシュートフォームです。でも、これには理由があると考えられます。

 

 

◆利き目の影響

人は利き腕と同じように「利き目」があります。両目で焦点を合わせていると思いきや、実際は片方の目で物を見ているということです。これは簡単な方法でどちらが利き目かを判別することができます。もしやったことがなかったら、こちらのサイトを参考にしてみてください。10秒くらいで自分の利き目がどっちかがわかります。

 

◆ボールを利き目に合わせる

利き目で焦点を合わせているので、ボールを利き目の近くに置いた方が正確にシュートが飛ばせるということになります。これはダーツとかを考えてもわかります。それをバスケで当てはめると、うえの画像のようになります。要するに、ボールを利き目側にズラしているということです。また、Hardenのように正面に構えたほうが打ちやすいという人もいて、正面で構える場合は利き腕と利き目が逆のパターンの人が多いです(例「利き腕=右腕、利き目=左目」)。

 

 

最後に・・・

こういった動作分析というのは、とても面白いです。こういうことを調べることが世界には沢山いて、理論的で言語化されているので動きを変えるときや指導をするときにはとてもわかりやすいですよね。人間の身体って面白くて不思議だなぁ!と僕も思いますし、何よりもそういうのを調べる人がいて世の中には色んな人がいても面白いなぁと思います。

ただ、一つ注意しないといけないのは、これらが合っているかどうかを決めるのは頭ではないということです。つまり、自分の身体に合っているかどうかは、理屈よりも感覚を重視した方が良いということです。こういった理論とかにはまってしまうと、面白すぎてどんどん知識を学んでいってしまいますが、最終的な判断は自分の身体に聞いたほうが良いです。色々な動きを試してみて、自分の身体が一番楽な動きというのを探るのが大切です。そうしないと、「右利きで右目が利き目なら絶対にこれじゃないとダメだ!」みたいになってしまうと、知識があることが逆に自由をなくすことになってしまいます。これは現代あるあるの一つだと思うので、知識は使える知識にしていきたいですね。ちなみに、アメリカではこういった分析が得意で、国民性的にも合っていると考えられます。逆に日本人は、数字や理論よりも、全体とか感覚を重視した方が腑に落ちやすかったりします。その辺も人によって変わることですが、今の時代はアメリカからいくらでも知識や理論を学ぶことができるので、二つの視点をうまく調和させていくことが大切だと思います。

それと、Lonzo Ball自身が「自分は利き目が左だから左側から打とう!」と理論的に考えてこのフォームにしているわけでもないのだと思います。おそらく、ただ遊びの中で小さい頃から”自分の身体に合ったシュートフォーム”を探してきた結果、このフォームに行き着いたのだと思います。何かを学ぶことは大切ですが、時には「学ばず考えすぎず教えすぎず」という時も大切ですね。

 

動画はこちらから。

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PS.

「身体に聞くことの重要性」については、発信仲間の武学籠球の慎さんの記事を参考にしてみてください。

「身体に聞く」って何?

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