LOS ANGELES, CA - MARCH 28: Isaiah Thomas #4 of the Boston Celtics handles the ball against the Los Angeles Clippers on March 28, 2016 at STAPLES Center in Los Angeles, California. NOTE TO USER: User expressly acknowledges and agrees that, by downloading and/or using this Photograph, user is consenting to the terms and conditions of the Getty Images License Agreement. Mandatory Copyright Notice: Copyright 2016 NBAE (Photo by Juan Ocampo/NBAE via Getty Images)

今日は、アイゼイア・トーマスのハイライトを紹介します。

Hesitation Dribble(緩急をつけたドリブル)が得意なトーマスは、独特なリズムから相手を振り切り、シュートを決めます。トーマスのプレーは、あらかじめ決められているのではなくて、その場に応じて、臨機応変にプレーを選択しています。最後の最後までDFの状況を読みながらプレーしているので、DFからしたら「いつ止まるんだ?」「いつシュートを打つんだ?」というように、次のプレーが予測できなくなっています。スポーツにおいて、このような読み合いが上手い選手を「駆け引きが上手い選手」と呼びます。

 

遊ぶ子どもvs.やらされる子ども

トーマスのプレーには、「遊び心」があります。遊び心とは、決められたプレーをロボットのように実行するのではなくて、その場に応じたプレーを人間らしく選択していく心の余裕のことです。これは、遊びながらバスケをすることで身につけることができるものです。教えられてできるものではなくて、遊びの中で自然と身に付くものです。逆に言えば、誰かにやらされてプレーしていては、身につけることができません。

小さい頃、遊びながら自分でバスケをプレーする楽しさを知れれば、大きくなってからもずっとバスケを楽しめます。ずーーーーっと、です。好きであれば、自ら新しい知識を学び、新しい体験を求めるので、自然とバスケは上達していきます。しかし、小さい頃に遊び心を知ることができず、誰かにやらされて、誰かに怒られないように、誰かのためにプレーしていては、大きくなってからバスケを楽しめなくなってしまうかもしれません。

「周りから応援されるプレイヤーになろう。」「指導してくれている方のために頑張ろう。」そういった言葉がいろいろなところで溢れていますが、それらは自然と芽生えてくる感情で、無理やり誰からから教わるものではありません。まずは、自分が楽しめなければ、周りの人を楽しませることはできません。スポーツを始めた時、誰かのためにプレーする人はいません。誰もが自分のためにバスケを始めて、自分が楽しむための練習します。それでいいと思うのです。その気持ちがあれば、将来的に、周りの人への感謝の気持ちが自然と芽生えることもあるかもしれません。

 

スポーツに関わる大人は、常に学び続けなければいけません。

学び続けるということは、「これは絶対にこうだ。」「~してはいけない。」「~しなければいけない。」という固定概念をなくしていくということであり、大人自身が子どものような遊び心を持ってスポーツを楽しむということでもあります。子どもは大人の背中を見て真似して育ちます。自分もそんな大人になれるように、日々成長していきたいと思います!

 

 

アイゼイア・トーマスの緩急、惚れ惚れします。

投稿者 原田毅

33歳。大学一年生の冬にNBA選手のスペーシングの凄さに気づいてから、NBAから戦術やバスケの本質を学ぶようになりました。その後、NBAの凄さを学ぶ中で「日本」について知らない自分がいることに気づき、武術の世界を学ぶようになり、今は武術をバスケに応用する考え方を学んでいます。現在もプレイヤーとしてプレーを続けながら、ネット上では通信講座などを運営しています。

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