こんばんは、原田です。
カイリー・アービングがオールスターのスターターとして出場しそうですね。昨シーズンのファイナルの第一戦で怪我をしたため、今シーズンはクリスマスゲームの前あたりから復帰をしました。なので試合数は少ないのですが、それでも人気投票の上位に入るのはさすがオールスター選手ですね。
そんなカイリーですが、最近の試合でヤバすぎる試合がありました。
ヤバすぎると言っても、カイリーとしては普通、カイリーらしいプレーではあるんですが、「ドリブルのリズム」が相変わらず理解できないリズムでヤバすぎるなと思いました。カイリーのハンドリング力は誰もが認めるところだと思いますが、独特のリズムもまたカイリーがNBAでトップクラスの分野だと思っています。以下の試合をご覧ください。
ドリブルのリズムと遊び
アメリカ人のドリブルのリズムは独特で、一定なテンポではなくて、様々なズレを作るためのリズムを持っていると言われることがあります。カイリーのドリブルを見ても、敢えて相手の前の前にボールを突き出したり、一定のリズムでドリブルをしていたと思ったら急にドリブルの高さや強さを変えたり…「型にハマらない動き」とはこのことですよね。
そんな「型にハマらない」スキル
を身に付けるには、「型にハメない練習」が必要です。
それを一言でいえば「遊び」が大切だ思っています。
遊びとは、Google先生に聞いてみると以下のように説明されました。
1.遊ぶこと。なぐさみをすること。
2.仕事がない、また仕事をしないこと。
スポーツなら、1の意味で使わるので、
「なぐさみ」ってなんだ?
ということで「なぐさみ」を検索。
慰むこと。
気晴らし。楽しみ。
もてあそび。
・・・
ということで、遊びの辞書的な定義は、
抽象的でわかりにくいことがわかりました。笑
こういうときは、
自分が子供時からやってきた遊び(カードゲームなど)
で考えてみると、遊びがどんなものかがわかります。
それを考えると、
- 失敗を恐れることない
- 正解不正解に囚われない
- 自分でプレーを選択する
- 相手との駆け引きを楽しむ
だと思います。
ストリートバスケ
アメリカには屋外でプレーできるストリートコートがあるのは有名な話です。物心がつく前から、地元のバスケ仲間や先輩とかと交じりってピックアップゲーム(寄せ集めでチームを作って行う試合のこと)を行うそうです。僕はアメリカに一人で旅行をしたことがありますが、その時もかなり沢山の時間、ストリートコートでバスケをしました。(もの凄いシビアな、面白い環境でした!)
ストリートバスケにはルールはありますが、
「こうやってプレーをしないといけない」
「こんなプレーはしてはいけない」
という縛りは一切ありませんでした。
常に自分のプレーを求められて、誰かと同じプレーをすることは全く求められていなかったし、むしろ自分のプレーを出すことに対して躊躇してしまっていると味方から怒鳴られたりします。実際、僕は「No hesitation!!!Play your game!!!(躊躇するな!自分のプレーを出せ!)と味方から怒鳴られました。あれは一生忘れることがないと思います…!
監督もいない。
正解不正解もない。
プレーの制限が一切ない。
ミスをすることを恐れることもない。
これがアメリカのストリートバスケにはありました。実際に自分の身体で体験をしたことであり、色んな個性を持ったプレイヤーがいて本当に楽しかったです。それと同時に、「遊び」の要素が詰まっていることを感じ、スポーツで大切なことを学びました。真剣勝負だけど、遊び心の要素があり、自由なバスケ。独特のリズムを持った選手がたくさんいました。
公式の試合ではルール違反になってしまうプレーもいくつかりますが、独特のリズムと発想でプレーしていることが良くわかります。中学生の時はこんなプレーを遊びでよく真似していましたが、カチッとした指導の中からは教わることができない「感覚」や「リズム」を身に付けることができたような気がしています。
リズムは誰かに教わるものではなくて、自然と身についていったり、誰かの真似をしていくうちに身につくものだと思います。カイリーのリズムが誰かに教わったとは思えないし、カイリーのドリブルリズムも細かく指導されて、形にこだわってやろうとしてできたものというよりも、”自然と生まれたもの”と考えた方が自然だと思います。細かい技術はあっても、その土台となる「遊び」がなければ、どんなに素晴らしいテクニックも活かされません。
アメリカでのストリートバスケは面白かったなぁ。
あの話もどこかでまた話せたらいいなと思っています。
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