こんばんは、バスケのヨシです。
Twitterで以前、以下のような質問をしました。
【リバウンド】 リバウンドを取るとき、スクリーンアウト、落下点の予測などで、どんなことを意識していますか?また、どのような練習をしていますか? 自分なりの視点を是非教えてください! pic.twitter.com/vlyTgNctuy
— バスケの学校:NBAフィルター学部 (@nbanotdankudake) 2015, 7月 12
それでは、皆さんのご意見をまとめてます。
リバウンドに必要なスキル
目次
・ボールへの執着心
・スクリーンアウトのスキル
・予測
リバウンドに必要なのは、大きく分けて、ボールへの執着心、スクリーンアウトのスキル、どこにボールが落ちるか次のプレーがどうなるのかという予測の3つだと思います。それぞれの要素のバランスを取って、リングからはねたボールを取る必要があります。では、それぞれの要素のポイントを皆さんからのご意見を参考にしながら考えてみたいと思います。
○ボールへの執念
「リバウンドを取るかどうかは、リバウンドに行く意識があるかどうか」ということが言われることがありますが、最終的には、大きい選手でも、小さい選手でもリバウンドに行かなければ取れません。当たり前ですが、この部分がなければどうしようもありません。リバウンドを取ることができれば、様々なメリットが生まれ、チームに勢いが生まれるのは、スラムダンクの桜木が教えてくれるバスケの常識ですよね。
DFリバウンドを取れるメリット
・速攻が出やすくなる
・相手の失点を減らせる
OFリバウンドを取れるメリット
・シュート本数が増える
・思い切りの良いシュートが打てるようになる
リバウンドのメリットは、もう言うまでもありませんが、リバウンドを制する者は、ゲームを制せることです。ただ、例外として、Big3を形成していた1年前のマイアミ・ヒートは、リバウンドスタッツでリーグの下位成績であったにもかかわらず、優勝を達成したチームでした。圧倒的なシュート力と激しいダブルチームを中心としたスティールを誘うDFで、少ないリバウンド数で勝ち星を重ねました)。
最終的には、気持ちの面が大切になります。
@nbanotdankudake 常に取るという意識だと思います!単純にシュートを打ったらスクリーンアウト、リバウンドと考える事!大きい相手からも取ろうという姿勢!もちろんパワーやジャンプ力など身体能力も必要ですが、そういう所でリバウンドは小さい人でもとれるからいいですよね^o^
— 地球平和 (@tikyuu_heiwa_1) 2015, 7月 15
@nbanotdankudake 一番気にかけてたのはタイミングと取れなそうならできるだけ指をかけて弾いてセカンドチャンスを狙うことですね ジャンプ力は必須です — Moto (@moto_luce) 2015, 7月 16
○スクリーンアウト
シュートが打たれたら、すぐにボールを追うのではなく、まずはスクリーンアウトをするために、自分のマークマンを見るというのが基本です。ボールが落ちてからリバウンドを取るというのは、スラムダンクの河田が行っていましたよね。
@nbanotdankudake フォロー外から失礼します! 自分は空中でボールを掴むのではなく、コートに落ちるまでスクリーンアウトすることを心掛けています! また、自分の後ろに飛んだボールも取れるように練習しています!
— 竹田K佑 (@takedanitann1) 2015, 7月 12
@nbanotdankudake ディフェンス時のことですが、シュートを打たれてもすぐにボールを見るのではなく、まずマークマンのボックスアウトをしなさい、と言います。相手より飛ぶことよりまず相手を飛ばせない、取るのはその後でいい。河田の弁の通りだと思ってます。
— さむ兄さん@コーチング勉強中 (@samniisan) 2015, 7月 12
これがスクリーンアウトの基本です。
ただ、これは注意しなければいけないことがあります。 スクリーンアウトの基本は、相手を見て、相手の動きを止めて押し出すことですが、リバウンドの本質は、スクリーンアウトをすることではなくて、「ボールを取ること」です。本質的な部分をおそろかにしないようにしないと意味がありません。スクリーンアウトをいくら綺麗にできたとしても、リバウンドの目的は、リバウンドを取ることであって、スクリーンアウトをすることではなりません。スクリーンアウトはリバウンドを取るための手段であることを忘れないようにしないと、本末転倒です。
@nbanotdankudake 「ボールを見るよりまずボックスアウト」というのが一般的ですが、私は落下点の予測を最優先します。その上で、必要であれば(相手も予測した落下点に動いていれば)ボックスアウト、そうでなければボックスアウトより、ボールを取りに行くことを優先します。
— 鍼灸師&トレーナー 佐々木 浩之 (@acp_maro) 2015, 7月 14
@nbanotdankudake ボックスアウトが大切なのはわかります。ただ、ボックスアウトが強調されすぎて、ボールにジャンプするタイミングが遅い場面をよく見かけます。特にバスケットを始めたばかりの小中学生には多い印象です。ボックスアウトは手段であり、目的はボール確保のはずです — 鍼灸師&トレーナー 佐々木 浩之 (@acp_maro) 2015, 7月 14
「スクリーンアウトは、リバウンドを取るための手段」 リバウンドを取るためには、スクリーンアウトは必要な手段ですが、目的を誤らないようにしないといけませんね。そのためには、「予測をすること」「リバウンドを取ること」のバランスを取る必要があります。そのバランスを上手くするためのキーワードは、「半身」です。
@nbanotdankudake 私が個人のボックスアウトにおいて重視するのは、相手を押し出す前段階です。背中を向ける前に、まずは半身の状態でコンタクトし、相手の動きに対応しつつボールの軌道を目で追います。 — ファンダメンタルおじさん (@TheHOOPsFriend) 2015, 7月 14
@nbanotdankudake 基本は半身でスクリーンアウトですが、それが出来なくても1度体を当ててから飛んでました。 身長差や位置が厳しいときは、飛ぶタイミングをわざと遅らせ、相手がボールを取り落ちてくるところで、ボールに対して下からつつくように言われてました。 — (ry・o・ya) (@BKryoya0202) 2015, 7月 16
半身の状態になることで、相手とボールの両方を見ることができ、スクリーンアウトと予測をバランスよく行えます。また、相手との間隔をあけることで、自分が動きやすくすることも大切なことだと思います。
○予測
最後の要素は、予測です。リバウンドを取るためには、不可欠な要素で、予測が上手い選手ほどたくさんリバウンドを取れることがあります。見方のシュートが短いか長いか、ということがわかるだけでもかなりリバウンドには有利になります。スクリーンアウトをいくらしていても、落下地点の予測をしなければ、形だけ綺麗で結果、取れないという本末転倒なことが起きてしまいます。
@nbanotdankudake 自分は身長あまり高くないのですが、落下点予測で結構取れます!基本的にシュート打たれた方と逆のサイドにポジションをとっていると近くに落ちてきてタイミングよくジャンプして片手キャッチみたいな感じです!
— 京野モーラン (@kyovolmor6) 2015, 7月 15
@nbanotdankudake 自分はボールの跳ね方を予測した後 リバウンドに参加する であろう人を確認します。 誰もいないなら自分で 味方がいて、敵もいる(一対二)なら相殺 相手と一対一で場所取られたなら 相手が取った後どこにボールをやるかを 予測してます。 — KOBukE:ルドルフ (@shoya2324) 2015, 7月 15
@nbanotdankudake リングのどこにぶつかるか予測したボックスアウトしますね。スリーとかのリバウンドは遠くにはねやすいのでボックスアウトしないときもありますね。 — ぐりーんもんすたー(BOS) (@Celtics340220) 2015, 7月 13
「予測」は、スポーツならどんな場面でも大切になりますが、リバウンドは特にいえることだと思います。
では、その予測を正確なものにするためには、どのようにしたら良いのか?というと、多くの方から教えていただきましたが、普段の練習中から味方のシュートをよく見て、ボールの球筋やリリースなどを見るようにするということが有効なようです。そして、このことは、NBAのリバウンド王で有名なロッドマンが実践していたと言われていることです。
ロッドマンは、普段の練習中から、味方のシュートのボール拾いをしていて、シュートフォームを見て落下地点がだいたいわかるくらいまでになっていたという話を聞いたことがあります。
@nbanotdankudake デニスロッドマンが試合前でもシュートせずに味方のシュートの癖だったり回転だったりを研究することでリバウンド王を何度もとったように、味方のシュートの癖とかを見るということは大事かもしれません。その上でボックスアウトだったり感覚だったりと思いますね
— 桶谷 宙生 (@221kd35) 2015, 7月 15
そのような観察力が、あのリバウンド力(91-92シーズンの平均リバウンド数18.7、7年連続リバウンド王)を作り出したはずです。201㎝は、NBAのリバウンドを争う選手の中では決して高いとは言えませんが、ロッドマンはリバウンドを取り続けました。もちろん、高い運動能力があったことは確かですが、努力で予測を身に付けたというのは学べる部分があると思います。
@nbanotdankudake バスケを上達するにはいろいろな試合を見ることも一つだと思います。天性なんてありませんよ。ロッドマンもそういう陰で努力してますし。バスケは身長じゃないですよね。そういうところもバスケは奥深いです。
— 桶谷 宙生 (@221kd35) 2015, 7月 15
@221kd35 @nbanotdankudake でも身長は天性ですよ。伸ばそうと努力することはできますが、伸びない場合もある。身長が高い方が有利なスポーツだし、もともと遺伝的に白筋が多い、運動神経が優れているなどは天性ですから。天性のある努力家がnba選手だと思いますよ。 — バスケやらしてくれよ (@leamoalindo) 2015, 7月 15
「天性のある努力家がNBA選手」
この言葉は、とてもグサッとくる言葉です。
天性の部分ではどうしようもないくらいの差を認めるしかありません。それは、NBA選手ではなくても、バスケが上手い選手、プロになる選手、バスケセンスがある選手などでも同様です。でも、「才能」という言葉に逃げるのではなくて、努力の部分なら学べる部分があるはず。
ロッドマンは、味方のシュートのボールの回転を観察して、その回転の違いにより、どのようにリングからはねるか、というところまで観察をしていたそうです。…想像を超えるくらいの細かい観察力のおかげで、世界最高峰のバスケリーグでリバウンドを取り続けていたようです…!
「ロッドマンはそのレベルまでリバウンドを追求したんだ。完全に別次元だよ。ボールはサイドスピンしているのか?その場合、どのようにボールがバウンスするのか?どれほどの頻度で左右のどちらに弾かれるのか…?そういった具合に、奴はチームメイト全員のシュートボール回転癖を把握してたんだ。」
「ロッドマンは科学的な領域までリバウンドを突き詰めた。あそこまでリバウンドやディフェンスについて事細かに分析できる選手をみたことがない。バスケットボールIQなら、奴は天才レベルだ。」
– アイザイア・トーマス
(TunaDramaさんの記事『歴代NBAのレジェンドすぎる記録とかスタッツとか』から)
細かく分析を行って、味方のことやバスケットボールのことを知り尽くしていたことがよくわかります。ただの破天荒なリバウンドマシーンではなく、バスケのリバウンドのために知恵を振り絞っていたバスケットマンですね。自分は高い身長や高い身体能力はないですが、色々なことを学びながら、バスケが楽しく、上手くなるように何かしらの変化を起こしていきたいなと思います!
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