最近、知り合いから聞いた話をシェアします。
そのチームには、アフリカからの留学生がいて、
その留学生がとある練習試合の時にこう言っていたそうです。
「なんで、あの(相手の)コーチはあんなに怒っているの?
彼ら(相手の選手たち)はこんなに良いゲームをしているのに。おかしいよ」
と。
とある学生同士の練習試合で、どちらも全国大会を狙う強豪チーム。
お互いに好ゲームをしているのに、なんで?
純粋に、留学生の子は疑問に思ったみたいです。
一生懸命プレーすること、
気持ちを前面に出してプレーすることが
何よりもチームの勢いを与えるし、
そういう自分をプレーで表現していけるところがスポーツの良さだよなぁ
ってことを、僕はNBAファイナルの第六戦を見て思いました。
レブロンを筆頭に、レイカーズの選手たちの勢いがすごかった。
「この試合で優勝するんだ」
その気持ちがプレーに表れていました。
ディフェンスの激しさも、
オフェンスの切り替えや早さも、
全てが「気持ちが前面に出ている」と表現できるくらい
明らかに、レイカーズは勢いで圧倒していました。
ヒートが得点を入れた後も、すぐ切り替えて。
気持ちを前面に出すことって大事だな、
チームで戦うってこういうことなんだな。
そう思えた素晴らしいゲームでした。
今話したことは、
NBAという世界最高峰のリーグでの中の話ですが、
留学生が疑問に思っていることを、仮にNBAファイナル第六戦で当てはめるとしたら、
あの試合で、ヒートのコーチであるエリック・スポールストラが選手を罵倒しているようなものです。
スポールストラは試合後、泣いていました。
選手たちを誇りに思ってのことなのだと思います。
イースト首位のバックスを破り、
その後も、強豪のセルティックスに勝ち、
ファイナルでは怪我で主力の二人出れない状況の中(+バトラーも第一戦で捻挫しています)、
レイカーズから2勝を上げるという強さ。
本当に凄い試合でした。
細かいヒートの戦術とか守り方とかは、
Youtube上に多く上がっているので、
またその辺はまとめられたらなとは思っています。
僕がヒートの試合を見ていてすごく感じるのは、
ディフェンスのローテーションの速さですかね。
基本的に小さく守っているんですけど、
ドライブからのキックアウトに対してのよりが速く、
後手に回ることがないクローズアウトがとても素晴らしい印象でした。
身長差があるマッチアップもある中で、
それを感じさせないチームでのディフェンス。
素晴らしいファイナルだったと思います。
ちょっと話がそれましたが、
留学生の言葉を考えると、
なんか、お互いに「ナイスプレーだったね」って言い合えるような、
そんな関係で試合ができたらいいですよね。
もちろん、僕はその試合を見ていないので、
怒っていたコーチがなんで怒っていたのかわかりません。
もしかしたら、チームの約束事を破ったのかもしれない。
もしかしたら、コーチと選手の間には最高の信頼関係があるのかもしれない。
そこはわかりませんが、
ただ、選手も全力を出して守っても、
どうしても決められてしまう場面があるのがバスケで、
その時に、
「お前、何してんだ!」
言っても、選手は下に沈んでいくだけだし、
コーチはストレスが溜まっていくだけです。
何度も言いますが、
選手を鼓舞するという意味で、
本当に声を上げる必要がある場面はあります。
NBAと学生の試合では前提が違いすぎるのも当然です。
「そんなの比較できるわけない!」って声もあるかと思いますが、
ただ、コーチとしてスポールストラの姿勢は本当に素晴らしいと感じました。
どうしても人間って楽な方向に進んでしまうし、
相手に気持ちで負けてしまっている時もありますもんね。
ただ、お互いに気持ちよくバスケをして、
「力を出し切った選手たちを誇りに思う」
と言えるコーチが増えたらいいなぁと思いました。
そして、そういうチームが増えたらいいなぁと。
そんなことを思いながら、
より面白いバスケを広めていけるように、
これからも活動をしていきたいなと思います。
今、リニューアルという形で、
この情報発信でやってきたことをゼロから学び直せるように、
新しいグループを作っています。
現時点で150名の方が参加してくれています。
それではまたブログも更新していきます。