こんばんは、原田です。
大和籠球について、
今日も文章を書いていきます。
前回のまとめはこちら↓
・今は大和籠球の活動をしている
・指導者オンラインコミュニティと直接指導
・指導者コミュニティ=「賢者は強者に優る」の体現を目指す場
・大和籠球=バックカットを軸にしたバスケットボールのモデル
・バックカットを深め続けた結果、バスケットボールの本質が見えてきた
それで、昨日紹介したのは
・60点差で負けていた強者と半年後に試合をしたら、
前半を同点で終え、明らかに大きな成長をしているチーム
でした。
このチームが取り入れているのが「大和籠球」です。
大和籠球には
・Princeton Offense
・バックカット
が含まれていますが、
プリンストン大学の形をなぞっているわけではなく、
あくまで、目の前の選手たちの個性を活かし、
一つひとつの課題を乗り越えています。
その課題の中には、
・プレッシャーリリース
・パスの精度
・シュートの精度
・ピボットやシールといった基礎
・とあるゾーンプレス
・戦略
などがあります。
大和籠球は、
「賢者は強者に優る」を体現するためのモデル
であって、どのようなバスケをするかは、
指導者の信念と選手の個性、取り組み方によって様々です。
そのチーム、本当にすごく成長していて、
60点差で前回負けた強者との試合の前は、
地区大会で3位になっていて、
その3位になった試合も凄かったんですよね。
思わず僕は映像を見て涙してしまうほどでした。
現地で試合を見て、泣けるほどの感動はあっても、
学生チームの映像を見て泣けるほど感動したのは初めてかもしれません。
その試合も、相手は今まで勝てていなかったチーム。
その相手に対して
・バックカット
・ボール運び「ぬりかべ」
・ダブルパンチ
・オールコートプレス
などで試合を優位に運び、
最後はスティールから逆転…!
劇的な試合でした。
僕はそのチームに直接指導をしていて、
今年の夏も3日間、指導をさせてもらったので
より一層、選手たちのことを応援していたし親近感がありました。
「インターネットを使って指導する」
っていうのは、難しいです。
解説動画があると言っても、
どうしても伝わらない部分はあるし、
文字や動画だけでは教えられない部分もあります。
でも、この2年間、
ずっとそのチームの指導者と関わり、
映像を共有してもらって、Zoomをして、
直接、チームに対して指導する時間も作っていただき、
ようやく今回の成果が出ました。
もちろん、この成果を出せたのは、
指導者の方の日頃の指導、選手の取り組み
のおかげであり、
僕はアドバイスをしただけです。
でも、僕もそのチームの一員のような感覚で、
チームの成長を見てきて、本当に嬉しかったです。
バックカットも凄くて、
・・・という話はまた今度にしますね。
で、ここからが本題です。
「賢者は強者に優る」を体現する上で、
とても重要なことが
・プレッシャーをリリースする
という事。
これは全チームの課題だと思います。
どんなに高いレベルでプレーしているチームでも、
やっぱり、より強いチームはディフェンスの圧が凄いです。
日本のトップ、日本代表であっても、
例えば、アメリカ代表と試合をしたとしたら、
ディフェンスのプレッシャーに苦しむと思います。
なので、
プレッシャーリリースは全てのチームが学ぶべき
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と僕は考えています。
それで、
大和籠球に取り組み高校生チームが
60点差で負けていた相手に前半同点で終えて、
明らかに差を埋めることができたのは、
・ボール運びでのミスがなくなったから
でした。
これは本当に重要で、
皆さんのチームはどうでしょうか?
ボール運びに対して、どのくらい準備していますか?
ガードが一人で運べるならもちろんOK。
でも、そうではない場合、
どのように運ぶように指導していますか?
どのような練習をしていますか?
ここが曖昧だと、
「ほとんどハーフコートに入れず試合が終わる」
「ハーフコートに入っても自分たちのしたいことができない」
という辛い試合になってしまいます。
僕自身、こういう試合を経験してきたし、
こう試合をこれまでたくさん見てきました。
とても辛いなと思うからこそ、
ここについて、
ずっと勉強&検証をしてきました。
プレッシャーに負けないチームが増えれば、
もっとバスケットボールのレベルは上がっていくし、
その先にある「駆け引き」がもっと面白くなる。
プレッシャーリリースの壁を乗り越えられないと、
バスケットボールとしてのレベルは
「プレッシャーが強いチームvs.プレッシャーに負けるチーム」
の構図から次のステージに行くことができず、
バスケットボールとしての面白みに辿り着けません。
もちろん、福岡第一高校みたいに、
「プレッシャーディフェンスを徹底する」
っていうのも、素晴らしいバスケットボールです。
素晴らしい指導であり、素晴らしい戦い方です。
それもバスケの一部なのは理解しています。
でも、
個人&チームを次の段階に引き上げるために、
バスケットボール全体のレベルアップのためにも、
プレッシャーリリースは、とても重要なテーマだと思っています。
そのボール運びについて、
いくつかポイントがあり、
お勧めのセットプレーもありますし、
そのための練習ドリル(これが一番大事)もありますが、
今日は一つ、ご紹介します。
それが
ボール運び「shadow(ぬりかべ」
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と呼ばれるプレーです。
shadow、影のような形で
ボールマンは走る味方の背中を使って
ボールを運ぶという方法です。
僕は「ぬりかべ」と呼んでいましたが、名前は何でもいいです。
一般的には「shadow」と呼ばれるそうです。
このボール運びは、どの年代でも有効で、
世界レベルのバスケを見ても使われています。
シンプルなのですが、安全にボールを運べます。
ボールマンが走っているセンターを使ってボールを運ぶ
ただ、それだけです。
文字にすると本当にシンプルで、
練習する必要もないと思われそうですが、
これを”きちんと”するためには、
・成功させるためのポイント
・ミスパターン
を知る必要があります。
この2年間、様々な方法でボール運びの方法を考えてきました。
僕自身が関わるチーム、
大和籠球に参加している指導者のチームで
実践してきて、ミスパターンと成功パターンが見えてきました。
今、紹介している高校生チームも
shadowを使うようになったですが、
“きちんと”練習したからこそ、
ほとんどミスなく運べるようになりました。
やっていることは本当にシンプルなので、
「それを紹介するために、こんなに長い文章を書いたの?」
と言われてしまいそうですが(笑)、
自然と長くなってしまうくらい、
「プレッシャーリリース」「ボール運び」
について準備しておくことは大事だということです!
今日はその解説動画を紹介します。
本当にシンプルです。
でも、この「ポイント」をきちんと理解し、
ボールマンとスクリナーが協力する必要があります。
◆shadowのポイント
・あくまで走っている味方を使う
・スクリナーの選手はあくまで”走る”
・DFの状態や位置によってはドライブで抜く
・低い位置でスクリーンをかけない
〇解説動画
〇プレー解説
これは直接指導をした時の映像の一部です。
※今話をしている成長したチームがモデルではありません
ボール運びはこれだけでも大きく変わります。
その他にも、
・ボール運びの簡単なセット
・ボール出しを確実に行う方法
・ボール運びでよくあるミスパターン
・shadowからハーフコートオフェンスに繋げる方法
なども大和籠球ではまとめています。
その辺りはまたの機会に。
それでは今日はこの辺で!
お読みいただき、ありがとうございます。
PS.
ブログをお読みの皆さんへ
久しぶりのブログ記事をお読みいただき、ありがとうございます。
なかなかYoutubeも更新も、
ブログの更新もできていませんでしたが、
僕は毎日バスケに関わり、大和籠球を創っています。
この夏もたくさんの学生と指導者の方とお会いできて、
「昔からブログを読んでます」
「賢者バスケのメルマガ全部読んでました!」
「Twitter、書記の頃からフォローしてました」
といった声を聞けて、本当に嬉しく思います。
情報発信、辞めずに続けてきて良かったなぁと心から思える瞬間です。
皆さんは、今、どう過ごしていますか?
指導者をされているのであれば、
チームの現状、悩んでいることなど
気軽に返信で教えていただけたら嬉しいです。
バスケは人生のほんの一部かもしれませんが、
短い人生を充実させるうえで
素晴らしいツールだと最近とても思います。
感情を(良い意味で)解放できて、
チームのみんなと感情を共有できて、
成長する選手たちを見ることができる。
スポーツは素晴らしいなぁと思います。
皆さんにとって、
僕が発信しているバスケットボールが
少しでも人生を輝かせるものになっていくことを願っています。
僕はこれからも情報発信し続けます!
大和籠球のオンラインコミュニティと直接指導
この2つを軸に今後は活動していきます。
皆さんとも直接お会いできる日を楽しみにしています!
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