女子日本代表のバスケ、本当に素晴らしかったですね!
僕は過去に母校の女子大学生を教えていたことがあるんですが、
その時、実はあまり女子の試合を見ていませんでした。
今思えば見ておくべきでした…
なので、僕にとっては、
今回のオリンピックで初めて、
女子バスケをちゃんと見たことになります。
結果はもちろん、
内容も本当に素晴らしかった。
僕個人としては、男子よりも女子日本代表のバスケの方が好きでした。
特にオフェンス面で、
・カッティングが多い
・形にとらわれていない
というところがいいなと思っていて、
強いディナイ(スカウティング)に対応するうえで、
とても重要なコンセプトを実践していたと思います。
トムホーバスさんも試合中に、
「パス&カット」
という言葉を選手に言っていて、
チームで意識しているのがよく伝わります。
今回はツイートをまとめて載せておきます。
(映像元はこちらの公式サイトです)
それぞれテーマ別の解説は
別の記事で書いていこうと思います。
歴史的快挙!!!
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) August 6, 2021
全員得点で勝利した女子バスケ日本代表が初の決勝の舞台へ!
試合終了
日本🇯🇵 87-71 🇫🇷フランス
🏆 #Tokyo2020
🏀#バスケットボール 女子日本代表
🔥準決勝
次戦は8月8日(日)11:30~ 決勝vsアメリカ🇺🇸
📺テレビ朝日系列 生中継(予定)#AkatsukiFive pic.twitter.com/tlNde5t5fj
「男子も真似したらいいのにな。笑」とバスケ仲間が呟いていたけど、確かに見てみると素晴らしいオフェンス。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 6, 2021
5outにすることでカッティングやドライブのスペースを創っている。何よりも、セットに拘っていないから流れがあるし、相手のディフェンスに対応できてる。
みんな見習おう! pic.twitter.com/sgT0Q4fYOl
◆ミスマッチのアイソに固執しない
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 6, 2021
これも素晴らしいオフェンス。形はないけど、だからこそ相手に対応できているように感じる。
ピック→ミスマッチ→アイソ→周りはステイ→1対1→タフショット
になることがあるけど、これはアイソに固執していない。男子こそ見習うべきコンセプト。 pic.twitter.com/y2VzmLy9e6
「カッティング」
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 6, 2021
やっぱり強調しているみたいですね! pic.twitter.com/u6nTpRhYGi
町田選手、これはしびれる… pic.twitter.com/epfzJII00M
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 6, 2021
まじか…ジノビリ pic.twitter.com/rH3Qq4A8CU
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 6, 2021
いやー女子日本代表のバスケ、勉強になるところがたくさんあった。そしてそれ以上に、見ててしびれる場面がたくさんあった。。こんな感覚になったのはあまり経験ない。ワクワクとはまた違うぞくぞくする感じ。決勝どうなるか楽しみです!
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 6, 2021
女子日本代表の
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 6, 2021
「形に拘らないオフェンス」
は本当に大事なコンセプト。
この大切さを結果で示してくれた。
オフェンスの形は、相手を型にはめてチームでズレを創るためのもの。その形を遂行する(Flow)のと同時に、瞬間で生まれるズレをつく(Domino)必要がある。
全指導者に見てほしい。 pic.twitter.com/Kt9U1oIa1b
◆速攻でバックカット
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 7, 2021
サークルムーブをしながら背中を取り バックカット。常に相手の死角になる位置取りをするとオフェンスは有利になる。ノールックパスの使い時。
ブレイクでこのチャンスを狙えるかどうかは大きな差になるなぁ。素晴らしいプレー。#バックカットの体系化 pic.twitter.com/kcyIfOKF1R
決まったセットではなく、味方の動きと相手の対応によって柔軟にプレーを選んでいるように見える。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 7, 2021
最後のカッティングも素晴らしい。形がないオフェンスはコンセプトがないとごちゃごちゃになるけど、コンセプトとプレーメイクできる選手がいるとプレーを繋いでいける。見てて面白い。 pic.twitter.com/3Rz7Z4CA9G
タフショットにはなっているけど、チャンスがあればゴールにカッティングしている。形にこだわりすぎると生まれにくいプレー。#バックカットの体系化 pic.twitter.com/aPUK1CBo2x
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
◆ピックの最中でもカッティング
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
「ピック=周りはステイ」というのも大切だけど、こういう流れを作りながら攻めるのもありなんだなぁと思わされるプレー。
自分自身「良いスペーシングでボールムーブからのスリー」が正解と思っていた時があったけど、カッティングでスペースを壊すことも大事。 pic.twitter.com/aJTqgWlme0
これも是非見てほしい。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
ミスマッチを創るけど、そこに固執しすぎない。固執するのも大事だけど、「ステイしすぎず流れを作る」という逆の選択肢をもつことも大事。
攻めの形がないから相手は対応しにくい。5outだからこそ活きるカッティング。みんな見習うべきコンセプト。 pic.twitter.com/1q6eqbs5mN
女子日本代表
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
素晴らしいバックカット
ピックをしている時、周りの4人はステイしがちで「カッティングをしたら味方と被る」と思われがちだけど、カッティングがないと守る方は楽。これがあると守るのが大変。
抜群のタイミング。#バックカットの体系化 pic.twitter.com/d6Ig7PbaJV
決勝を見ていて。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
日本はカッティングのうち、フロントカットを表の選択肢にしているように見える。「バックカットで引いて守らせてからのフロント」と「最初からフロント」を狙うはかなり違うので実際どういう優先順位なんだろう。気になる。 https://t.co/F98sWOuIZA
女子日本代表、どんな練習してるんだろう?見る限りだと特定のセットを多用しているわけじゃないから、パスランからの対人とかなのかな?
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
これだけ合わせられるのは練習の成果なのか、日本女子バスケの育成のおかげなのか。
トムホーバスさん「世界一の練習量」と言えるくらい、厳しい練習をしているらしい。走力は大事。ただ、育成年代の指導者がこの言葉を間違えて受け取って、ただ厳しく練習させるだけにならないことを祈る。自分も女子チームを指導していた経験がありますが、ただ厳しく走るだけみたいなのもあったので。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
日本代表女子、負けてるけど最後までベンチが良い雰囲気。笑顔もあるけど、ふざけた笑顔じゃなくて純粋な笑顔。この場に立てることの価値をみんなわかってるからこそですね。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
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— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) August 8, 2021
#バスケットボール
女子日本代表
✨🇯🇵銀メダル獲得🇯🇵✨
/ // \\ \#がんばれニッポン#Tokyo2020#TEAMJAPAN#オリンピック pic.twitter.com/KHK4Qe3oNz
🏀#バスケットボール 女子日本代表 🏀
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) August 8, 2021
🥈🇯🇵銀メダル獲得🇯🇵🥈
日本バスケ史上初のメダル獲得!!
日本一丸となって戦う全員バスケで世界を驚かせた#AkatsukiFive!
本当にお疲れ様でした!
試合結果
アメリカ🇺🇸 90-75 🇯🇵日本#Tokyo2020 pic.twitter.com/4gTlSbc1P4
/
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) August 8, 2021
NICE SHOT📸#バスケットボール 女子 表彰式
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日本バスケットボール史に新たな歴史を刻んだ
#銀メダル を手に、喜びが溢れる選手たち🥳#がんばれニッポン#Tokyo2020 #TEAMJAPAN#オリンピック pic.twitter.com/rNAxEUaynT
アメリカの高さに圧倒され、準優勝に終わった日本。それでも、史上初の銀メダルを獲得し、『小さくても勝てる』ことを証明した女子日本代表にはありがとうとしか言えませんね。笑顔と涙が混じる選手たちを誇りに思います!#AkatsukiFive#Tokyo2020https://t.co/C0WScTJfie
— バスケット・カウント (@basket_count) August 8, 2021
アメリカは半端ない相手でしたが、敗れても全員が「やりきった」と言えるのは素晴らしいこと。『なりたい自分になる』の道はまだまだ続きますが、髙田キャプテンを筆頭に今回のメンバーがどんな歩みを進めていくか、終わった瞬間からもう楽しみ!#AkatsukiFive#Tokyo2020https://t.co/kvT6HpC6ak
— バスケット・カウント (@basket_count) August 8, 2021
完敗を認めつつも「合わせを徹底していけたら違う形で崩せた」、「まだまだ自分たちはできそう」と頼もしい言葉を発した町田選手。今後も司令塔として日本を引っ張っていただきたい。女子バスケを広めてくれたことに関しても、感謝しかありません!#AkatsukiFive#Tokyo2020https://t.co/N9OB2TigMf
— バスケット・カウント (@basket_count) August 8, 2021
右膝前十字靭帯損傷の大ケガから復帰して、東京オリンピックで銀メダル獲得を果たした本橋選手。「メダル以上に、この仲間と戦えて本当に良かったなと思います」という言葉がすべてを物語っていますね。本当にたくさんの感動をありがとう&おめでとうございます!#Tokyo2020 https://t.co/fbHiflxvyl
— バスケット・カウント (@basket_count) August 8, 2021
負けても笑顔、試合後は相手チームと一緒に写真撮影。当然、悔しさはあるはずだけど、「このチームでバスケができたこと」「この舞台でプレーできたこと」の価値をみんなが感じているからこそですよね。そして、相手へのリスペクトがあるからこそ。素敵な写真だなぁ。 pic.twitter.com/OGwvioGvTR
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
◆ダブルパンチ
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
・中と外の攻撃を”同時に”起こす
・2人が集まることでDFのコミュニケーションミスを誘う
カッティングは自分にパスが入らなくてもDFを2人引きつけることができたら成功。チームへの貢献に繋がる。バックカットの成貢。#バックカットの体系化 pic.twitter.com/exfUlNRCcQ
日本のクリスポール pic.twitter.com/yBGRDtA6bP
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
◆スイッチの瞬間に生まれるズレ
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 8, 2021
ロンドマーク、見えますか?
「形の中で生まれる一瞬のズレ」をつけるかどうか。今はスイッチで守るチームが多いからこそ大事。チャンスは一瞬しかない。 pic.twitter.com/L3XWg3i6tW
スイッチの瞬間 pic.twitter.com/dWflwCggum
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
◆ポストのシールを回避する
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
この場面、皆さんならどうしますか?僕はポストアップされそうになったら、相手に接触しないようにします。体格差のある相手に接触するとシールされてボールを簡単に受けられてしまうから。
※この解説動画は撮ったので編集したらYouTubeにアップします。 pic.twitter.com/bVNTXe6IXN
◆ポストのシールをどう守るか
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
・とにかくフィジカルを鍛える
・ボールマンプレッシャー
・フルフロントで裏からカバー
など色々な方法があるけど、それに加えて
・まずマークマンがシールさせない
というのがあると、更に守りやすくなると思う(実体験を踏まえて)。接触をどうコントロールするか。 pic.twitter.com/nfYtWoKKaI
◆フロントカットを表にすると
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
・パスが入ればシュートが打ちやすい
・相手が前に入ってくるので裏(バックカット)が効果的になる
という良さがある一方で
・バンプされやすい
・一人のディフェンスで守れる
という面もある。
特に体格差があると。
表裏一体
#バックカットの体系化 pic.twitter.com/Cs5ojWClrZ
◆アメリカ代表の策
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
町田選手のドライブに対してヘルプによらないアメリカ代表。予選と決勝の大きな違いのひとつはこれだと感じました。これぞ「戦略(戦いを略す)」ですね。 pic.twitter.com/CWhmiO4LZm
◆カールか、バックか
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
ここの林選手、シューターだからチェイスで守られていてカールを選んでいるけど、バックカットを選択したら面白いことが起きていたんじゃないかと思う。インラインとゴール下が空いている。ダブルパンチが起きる。#バックカットの体系化 pic.twitter.com/jjN5QdzfEp
◆ベルギー戦のバックカット
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
「コーナーを使う」というのは今だと当たり前になってるけど、コーナーステイだけになると守りやすくなってしまう。相手の予測を裏切ってカットをすることが大事。町田選手のノールックパス、すばらしい。。#バックカットの体系化 pic.twitter.com/TMu0PRqNGw
女子日本代表、プリンストンやってる…
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
プリンストン大学がやっていた
・ターンしたらバックドア
・逆サイドはDFをカバーに寄らせないようにスクリーンのフリをして囮になる
ベルギー戦の最後にもこれを使っていた。203cmの相手にバックカットで得点を取る。素晴らしい連携…#バックカットの体系化 pic.twitter.com/PqVyY1ffba
バックカットがいかにシンプルで強力かを示している5秒間。町田選手のパスがすばらしい。
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 12, 2021
・ただリングに走るだけ
・ゴール下でシュートが打てる
・身体能力や体格がなくてもできる
これからもこういうシーンを集めて、分析して、分類して、体系化させていきたい。#バックカットの体系化 pic.twitter.com/n2886CTDCr
女子日本代表、
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) August 15, 2021
「セットは200個以上ある。覚えるのが大変。試合で使うのは3つくらい」
とジャンクスポーツで言っていたらしいですね(発信仲間からの共有)。興味深い話。確かに試合を見ると、複雑なセットはあまりしてない。ピックでミスマッチを作り、あとはカッティングと合わせ。 pic.twitter.com/59QWTWLJkk
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