最近、知り合いから聞いた話をシェアします。
そのチームには、アフリカからの留学生がいて、
その留学生がとある練習試合の時にこう言っていたそうです。
「なんで、あの(相手の)コーチはあんなに怒っているの?
彼ら(相手の選手たち)はこんなに良いゲームをしているのに。おかしいよ」
と。
とある学生同士の練習試合で、どちらも全国大会を狙う強豪チーム。
お互いに好ゲームをしているのに、なんで?
純粋に、留学生の子は疑問に思ったみたいです。
一生懸命プレーすること、
気持ちを前面に出してプレーすることが
何よりもチームの勢いを与えるし、
そういう自分をプレーで表現していけるところがスポーツの良さだよなぁ
ってことを、僕はNBAファイナルの第六戦を見て思いました。
レブロンを筆頭に、レイカーズの選手たちの勢いがすごかった。
「この試合で優勝するんだ」
その気持ちがプレーに表れていました。
ディフェンスの激しさも、
オフェンスの切り替えや早さも、
全てが「気持ちが前面に出ている」と表現できるくらい
明らかに、レイカーズは勢いで圧倒していました。
ヒートが得点を入れた後も、すぐ切り替えて。
気持ちを前面に出すことって大事だな、
チームで戦うってこういうことなんだな。
そう思えた素晴らしいゲームでした。
今話したことは、
NBAという世界最高峰のリーグでの中の話ですが、
留学生が疑問に思っていることを、仮にNBAファイナル第六戦で当てはめるとしたら、
あの試合で、ヒートのコーチであるエリック・スポールストラが選手を罵倒しているようなものです。
スポールストラは試合後、泣いていました。
Erik Spoelstra wiping away tears for over 30 seconds before starting his first answer post-game. pic.twitter.com/japm0ctsht
— Will Manso (@WillManso) October 12, 2020
選手たちを誇りに思ってのことなのだと思います。
イースト首位のバックスを破り、
その後も、強豪のセルティックスに勝ち、
ファイナルでは怪我で主力の二人出れない状況の中(+バトラーも第一戦で捻挫しています)、
レイカーズから2勝を上げるという強さ。
本当に凄い試合でした。
細かいヒートの戦術とか守り方とかは、
Youtube上に多く上がっているので、
またその辺はまとめられたらなとは思っています。
僕がヒートの試合を見ていてすごく感じるのは、
ディフェンスのローテーションの速さですかね。
基本的に小さく守っているんですけど、
ドライブからのキックアウトに対してのよりが速く、
後手に回ることがないクローズアウトがとても素晴らしい印象でした。
身長差があるマッチアップもある中で、
それを感じさせないチームでのディフェンス。
素晴らしいファイナルだったと思います。
ちょっと話がそれましたが、
留学生の言葉を考えると、
なんか、お互いに「ナイスプレーだったね」って言い合えるような、
そんな関係で試合ができたらいいですよね。
もちろん、僕はその試合を見ていないので、
怒っていたコーチがなんで怒っていたのかわかりません。
もしかしたら、チームの約束事を破ったのかもしれない。
もしかしたら、コーチと選手の間には最高の信頼関係があるのかもしれない。
そこはわかりませんが、
ただ、選手も全力を出して守っても、
どうしても決められてしまう場面があるのがバスケで、
その時に、
「お前、何してんだ!」
言っても、選手は下に沈んでいくだけだし、
コーチはストレスが溜まっていくだけです。
何度も言いますが、
選手を鼓舞するという意味で、
本当に声を上げる必要がある場面はあります。
NBAと学生の試合では前提が違いすぎるのも当然です。
「そんなの比較できるわけない!」って声もあるかと思いますが、
ただ、コーチとしてスポールストラの姿勢は本当に素晴らしいと感じました。
どうしても人間って楽な方向に進んでしまうし、
相手に気持ちで負けてしまっている時もありますもんね。
ただ、お互いに気持ちよくバスケをして、
「力を出し切った選手たちを誇りに思う」
と言えるコーチが増えたらいいなぁと思いました。
そして、そういうチームが増えたらいいなぁと。
そんなことを思いながら、
より面白いバスケを広めていけるように、
これからも活動をしていきたいなと思います。
今、リニューアルという形で、
この情報発信でやってきたことをゼロから学び直せるように、
新しいグループを作っています。
現時点で150名の方が参加してくれています。
これまでの発信で共感するところが一つでもあれば、是非ご参加いただけたらなと思います!
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それではまたブログも更新していきます。
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