大学の恩師が貫いている「戦術なしバスケ」

またまた高校生と試合をして感じたこと書きます。

 

やっぱり、こうやって実際にプレーしてみて、

日常で学べたことを書いていくのが自然ですね。

 

NBAの戦術とかスキルとかの動画もたくさんあるので、

それらを、自分なりの視点で紹介していくこともありだなぁと思っているので、

そちらもブログの方でやっていけたらなと思います。

 

こういう流れがいい時に書いていくのがいいと思うので、流れの乗っていきたいと思います!

 

ブログは、こういう日常の学びをテーマ別に分けて書いていったり、

「NBA」という枠組みでYoutubeの動画を解説してまとめていくとかをしていき、

 

より深く、より具体的な配信については、自分が実際にやっているプレーの解説とか練習方法を

メルマガを使ったコミュニティだったり、Facebookグループだったりで共有していこうと思います。

(今、12月以来、そっちのコミュニティは募集していないのですが、近々こちらもリニューアルさせて始めていきます)

 

 

 

さて、この前、高校生と試合をした時、

対戦相手の高校生チームを指導していたのは

僕の大学時代の恩師、コーチだったんですよね。

 

僕が一年生から四年生までの間、指導を受けていたコーチの方です。

今はご縁があって、その県内でも強い高校の指導者を任せられているそうなのですが、

コーチらしいバスケットボールを高校生たちはしていて、とても懐かしい気持ちで対戦しました。

 

そのコーチのことを紹介させていただくと、

大学の教授をされていて3年ほど前に定年退職をされている方で、

ずーーーっと長い間、僕の母校の大学でヘッドコーチをされていました。

 

家族の時間や自分の時間を割いて、地方の大学を40年間近くずっと指導されていたことは本当に骨の折れることだったと思います。

実際、僕の母校の大学はキャンパスが四地区に分かれていて、平日は個別で練習をして土日のみ全体練習(車移動片道1時間半)でやっているので、環境的にもなかなか大変です。

 

そんな部活に対して、毎週土日に来てくれて、

指導をしてくれていたというのは、今振り返ると、

本当に有り難いことで大変なことだなと感じています。

 

なのに、現役の時はそういうことにも気づけなかったりするものですよね。

現役の時にもっと感謝して、もっと良いバスケをしていけたら良かったなぁなんて今は思います。

 

そんなコーチは、若い時、アメリカに行き、アメリカのバスケに衝撃を受けたと言います。

なので、入部した時からコーチが学んできた「アメリカンなバスケ」というのを指導してもらったんですが、

それが、今の高校生たちを指導している時でも変わらずあったので、大学時代を思い出しましたね。

 

それがどういうバスケかと言うと、すごくシンプルです。

 

・とにかくディナイ

・とにかくリバウンド

・とにかくまずは1対1

・とにかくまずは速攻

・チーム内でとにかく競争する

です。

 

アメリカのバスケと聞くと、今だと色々な戦術やスキルがあるので、

もっと細かい技術とか戦術を教わるってイメージされるかもしれませんが、

コーチがアメリカに行ったときに感じたのは、こういう「当たり前の部分の大切さ」だったんだと思います。

 

これらのことって、ある意味、バスケとして当たり前のところですよね。

土台というか基礎というか、本質的な部分だと思います。

 

「そこが大事なのはわかるけど、」

って感じかなと思います。

 

学生時代の僕はそう思っていました。

 

なんなら、

「もっと具体的なことを教えてほしい」

「このコーチは何も教えてくれないな」

と思っていたほどです。

 

 

でも、それを徹底している、

コーチの信念を忠実に守っている高校生チームのバスケは、

とても「強さ」のあるバスケでした。

 

昔の僕なら、あのバスケを見たら、

「スペーシングがめちゃくちゃでオフェンスがめちゃくちゃだ」

「もっと駆け引きとかスクリーンプレーを学んで楽しくバスケしたらいいのに」

と思っていたでしょうけど、

 

今は、それを貫けるというのは素晴らしいことだなと思えます。

 

そして、そのコーチのバスケスタイルもまた正解の一つ。

それで実際にそのチームは強くなっているし、強いチームでした。

 

コーチが教えていることは、

僕が大学生の頃からおそらく変わっていなくて、

一つ二つのセットプレーも、僕が大学一年生の頃にやっていたのを高校生たちはやっていました。

 

ある意味、一つの形をとことん突き詰めているんだと思います。

 

 

今、戦術やスキルが多様化しています。

 

情報社会なので、情報が溢れていますよね。

 

そんな時代、僕らはどうしても

「新しいもの」を追いかけて、

戦術もスキルも複雑化していくものです。

 

それはそれで、これまでの時代の良いところでした。

 

じゃあ、これから先はどうなるのか?

 

これは、バスケットボールに限らないことですが、

次の時代に必要になることは、常に今と逆の視点であり、

・より情報量を減らしていくこと

が重要になっていくと思っています。

 

こういう形で、

「A」が流行ったら次の時代は、

Aとは真逆の「B」が流行るというのが

時代の基本的な流れと言われています。

 

でも、Bというのは、

Aを全否定したものではなく、

「Aの要素の良いところを残したもの」

であることが重要です。

 

そうでなければ、進化とは言えず、

ただ単に、倒しただけになってしまいます。

(この考え方を「弁証法」といいます)

 

 

より情報量を減らしていくとはどういうことか。

 

それは、

・情報を整理する

・数多くの情報を一つに集約させる

・自分に本当に合った情報を身に付ける

ということだと思います。

 

情報が溢れている今は、

「どの情報が大事なのかわからない」

「どれが自分に合った情報なのかわからない」

「学んだことが途切れ途切れになって繋がらない」

ということが起きてきます。

 

なんとなく、表の情報は受け取っているけど、

時間をかけた割には、自分の身になっていないなとか。

 

実際、あるあるなんじゃないかなと思います。

 

Youtubeとかも特にそうで、

これだけ有料級の情報もアップされていると、

情報それ自体には価値がなくて、

その情報をどうやって整理するか、

どうやって自分に合ったものを見つけるか、

どうやって自分のものとして身に付けるか、

に価値があります。

 

価値があるように、これから先なっていくはずです。

 

 

そう考えた時、

大学時代のコーチが変わらず教えていることは、

「バスケットボールの当たり前のこと」だけど、

今の時代は忘れがちな「バスケの本質的なこと」だと感じます。

 

新しいものを学び続けるのは大事だけど、

前にあったものの良さをちゃんと残していかないとですね。

 

温故知新ってやつですね。

 

 

新しいものを追いかけつつ、

昔の良さを引き継いでいくことが

本当の進化だと、昔の人が言っていました。

 

情報を整理し、

数多くの情報を一つに集約して、

自分に本当に合った情報を身に付けるための場

というのを、今後も作っていきたいと思います。

 

 

大切なことを改めて思い出させてくれたコーチ、ありがとう。

 

身体には気を付けてください!

 

 

 

PS.

トップ画の安西先生の台詞は、なんとなく、新しいものばかりを追いかけてしまいそうな僕に対してコーチから言われそうだなぁと、ふと頭に浮かんだものなので載せておきました。ちなみに、安西先生みたいな怖さはない優しいコーチです。笑


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