選手と指導者は、宇宙人くらい別人。

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この前、とある人とこんな話をしました。

 

「海外に行くと色んな文化の違いに気づいて、自分たちの常識が凄い狭い範囲のものだったって気づけたりするよね。カルチャーショックだなぁって簡単に受け入れられるものだよね。でも、なぜか、隣にいる人とのカルチャーショックは受け入れられないことがあるよね。『それは違くない?』と思ってしまったり。隣にいる人も、もはや海外の人と同じくらい育ってきた環境や価値観とか性格は違うものだから、カルチャーショックがあって当たり前で、考え方が違って当たり前で、海外っていうくくりで考えずに隣にいる人とのカルチャーショックも『そんな考え方あるんだ』『へ~!』『面白いなぁ!』って思えたらいいよね。

これはある起業家の人が言っていたことだけど、『隣にいる人はもはや宇宙人だと思った方がいい。宇宙が違うくらい、考え方が違うのが当たり前だから、そう思えると違った考え方を『面白いな』と受け入れられる』って。確かに、そのくらい違うって思えると、もっと色んな人と仲良くできるよね。『この人とは一銀河分、離れている』って思ったら、そんな小さなぶつかり合いとかケンカなんてなくなるよね(笑)」

 

バスケの考え方も、いろいろあります。

 

普通に生活をしていても、

自分の考え方と合わないとか合うとか、

そういうのって、人と接していたらあると思います。

 

でも、違って当たり前で、

海外に旅行に行ったり、海外の人と話すと、

「え~~~!日本とぜんぜん違うね、面白いね!」

っていう発見がたくさんあるもので、

それと同じことが日常でも起きている。

 

・・・って考えると、もっとみんな世の中面白くなるはずですよね。

 

自分の考え方を持つのは大事だと思います。

 

新年みたいな、自分の譲れないものをもっていれば、

その軸に共感してくれる人が集まってくれて、仲間が増えます。

 

そういう軸がないと、

ぼんやりとして、何も生まれなかったり、

なにかの目標を達成するのは難しいもの。

 

 

でも、その

「自分の正しさ」

というのは、自分の中の正しさなだけで、

それの良し悪しを決めるのは、受け取る相手であって、

その正しさを誰かに押し付けると喧嘩が生まれてしまいます。

 

「正義」を作れば「悪」できるし、

「味方」を作れば「敵」ができるもの。

 

そんなことを思っていたら、

ふと、気づいたことがあります。

 

「味方」を作ることって、

自分の考えに共感してくれる人を集める上で大事だけど、

その逆の言葉を考えると、たぶん「敵」になると思います。

 

でも、

「仲間」

って言葉を考えると、

その逆に「敵」って思いつかないなぁと。

 

仲間は、みんな仲間みたいな。

 

まぁ単なる言葉遊びかもしれませんし、

あまり「仲間」なんて言葉はくさいから響かないかもしれませんけどね(笑)

 

ワンピース世代からしたら、

ルフィって、敵は敵で戦う時もあるけど、

その後に敵が仲間になることってよくありますよね。

 

「理念が一緒なら、みんな仲間だぁー!」

的な感じですよね、ルフィ君。

 

今の子たちは、『鬼滅の刃』世代なので、

あまりこういう「仲間意識」みたいな熱いものは響かなくても、

そういうキレイゴトみたいなものじゃない、もっと気軽な感じのノリからスタートして、

実は深い関係っていうのが響くというか、合っているのかなぁと思ったりもしますが、

 

何となくのイメージですが、

「味方」っていうのは、自分一人の野望みたいなものに賛同してくれる人たちのことだけど、

「仲間」っていうのは、自分一人の野望じゃなくて、みんなの理想を追い求める上で一緒に進んでいく人たちのこと、

っていう感じがします。僕の中では、っていう話なんですけどね。

 

だから、味方を作るっていうよりも、仲間を集める増やすっていうのがいいですよね。

 

そのうえで、まずは、

自分自身が柔軟な考え方をもって、

関わる人たちを(良い意味で)宇宙人だと思って、

カルチャーショックを楽しんで受け入れていく必要があります。

 

相手がケンカ腰なら、それは自分がケンカ腰だから。

相手が優しくて柔軟なら、それは自分が優しくて柔軟だから。

 

「相手は自分の写し鏡だ」

とよく言われますが、まさにその通り。

 

隣にいる人とのカルチャーショックを楽しんでいけるといいですよね!

 

 

さて、この前、高校生徒を試合をして、

今話してきたことにちょっとつながることを感じました。

 

選手と指導者が見ている世界は、全く別物。

 

という話。

 

 

これも当たり前なんですけど、

でも、実際に体験してみるとよくわかります。

 

指導者が、外からゲームを見ていて、

「そこチャンスがある!」「そこはこうしたらいい!」

という感覚と、

選手が実際にコート上でプレーしていて感じることは全く違います。

 

僕は指導者の立場でも、プレイヤーの立場でもバスケに関わっているので、

実際に自分がプレーしてみると、指導の時に伝えていることができない時があると気づけます。

 

「あ、あの時、こうやって選手たちに言っていたけど、

実際、自分がプレーしてみると、こんな風にはプレーしてないな」とか、

「相手がこうきたら、こうやってボール運んでいけばいいよ」みたいに言っていても、

実際にプレーしてみると、なかなかそういう風にはできなかったり。

 

それこそ、他人は宇宙人理論で考えると、ほんと全く違う感覚があると改めて思いました。

 

だからこそ、僕は自分がプレーしながら感じたことを発信していきたいなと思います。

実際にプレーして感じたことを話すのと、外から見ていて指示を出す、作戦ボード上で指示を出すのは全くの別物です。

 

指導者の方は、この視点をもって、

選手たちが今何を感じ取っているかを見て、聞いて、

自分の感覚と選手たちの感覚が違う前提でアドバイスをしてほしいなと思います。

 

もちろん、これも「僕の考え方」なだけで正解なわけではありません。

 

中には、バスケのプレイヤー経験がないけど、

めちゃくちゃ勉強して、知識をたくさん身に付けて、

実際に、それを子供たちに何度も指導をして子供たちを楽しませている

というコーチを僕は知っています。

 

そのコーチが言うのは、

「おれは、見本を見せられないことが多い。でも、だから、常に初心者の気持ちがわかる。子供たちが、この練習をした時に楽しいと思えるかどうか、どういうところに疑問を持つかとか、そういったことを子供の視点でわかる。プレイヤーの経験がないからこそ、子供の視点で学べて、子供と同じように一から練習をしていける」

ということです。

 

これを聞いたとき、「なるほど」と思いました。

盲点でしたねこれは。

 

僕は、

「指導者は自分で見本を見せられないといけない」

というのを思っていて、それを大事にしていますが、

それも一つの見方で、絶対的なものではないんだなと。

 

自分と違う考え方を知れば、確実に視野は広がります。

 

特に、自分と真逆にいるなと思える視点、

自分の考えと離れていればいるほど、

その考え方を取り入れた時は、ものすごく視野が広がります。

 

遠く離れたものほど、くっつけた時に、

その距離の分だけエネルギー量が増すものです。

 

だから、

「お前の考え方は理解できないわ!!」

って喧嘩したくなるようなくらい価値観が違う人ほど、

深く話してみれば、共通点が見つかって成長できたりします。

 

まぁ僕はそんな風に喧嘩することはありませんけどね。笑

 

 

カルチャーショックって、すごく面白いですよね。

 

僕は海外に行ったことが数回しかないですが、

でも、その数回でも毎日が発見だらけで面白かったです。

 

そういうカルチャーショックって、

普通に生活をしていても毎日あるものです。

 

隣にいる人と、いつも一緒にバスケをしている人と。

 

そのたびに、海外に行った感覚で、

「そんなことあるんですね!面白いなぁ」

って思えたらいいですよね。

 

毎日海外に行っているようなもんです。

 

海外に行くのもいいけど、

海外に行かなくても毎日カルチャーショックを体験できます。

できるというか、毎日してます僕らは。

 

みんながそういう気持ちになれば、

もっと世の中面白くなるだろうなと!

 

 

そんなわけで、今日もカルチャーショックを体験しましょう。

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