こんばんは、原田です。
ここ最近は個人技術を紹介しています。
主に、Youtubeで自分の1対1の映像をアップしていたり、
その中でコツとなる部分を文字で解説をしたりしています。
「大和籠球」という勉強会も、
今までに5回開催してきたのですが、
その中でも、主にドライブやシュート、ディフェンスを伝えてきました。
中には「賢者バスケ」の視点でチーム運営やチームプレーをお伝えしたりしています。
僕は二年前に「賢者バスケ」というコミュニティを始めました。
このコミュニティでは、
「Princeton Offense」という型を軸にして、
バックドアカット、スクリーンプレー、戦術、教育などを深めていて、
発信仲間の「鶴」と一緒に今でも運営しています。
(今は有料コミュニティ「賢者籠球」の第二章を運営していて、賢者バスケは活動を一旦停止しています)
なので、賢者バスケを開講してからは、
「チームプレー」をメインに発信していました。
これまでのブログも、どちらかというと、
スペーシングとかスクリーンプレーとか戦術とか、
そういうことがメインで、個人技術はあまりアップしていませんでした。
アップしていてもNBA選手の動画を紹介するという感じで、
自分自身のプレーを紹介するということはしてきませんでした。
でも、ここ最近、
特に発信仲間の武学籠球の慎さんと
一年半、富山でバスケを一緒にやったことで、
「自分にしか伝えられないバスケットボール」
というものに気づけたので、それを発信しています。
その自分にしかないものの一つが、
「ピボットを使ってフリーを創る」
という技術です。
技術と言えるのかわかりませんが、
最近アップしている1対1の動画を自分で見返しても、
この考え方はまだ他にはないものなんじゃないかなと思っています。
というか、そう言うものにしようと思ってやっています。
ピボットを使ってドライブチャンスを見つける。
これだけを聞くと、どこにでもありそうですが、
僕の場合は、そこに
・相手が反応できないタイミングを狙う
・ディフェンスも同時に上達する
・シュートも同時に上達する
・パスも同時に上達する
・ドリブルも同時に上達する
・戦術やバックドアについても学べる
…
というように、
様々な要素が加わってきます。
特に、「相手が反応できないタイミングを狙う」というのをやっていて、
普通にジャブステップをして相手を左右に揺さぶってスピードで抜くのではなくて、
力を使わず、複雑なスキルを使わずに、スパッと相手を抜くという動きを探っています。
世の中には、ドリブルのスキルはたくさんあります。
その一つ一つは素晴らしいもので、
アメリカから学んだ技術を広めている方がいるからこそ、
今の日本のバスケットボールの発展があるのは間違いありません。
そこに対して、僕は僕なりの視点で、
アメリカのドリブルスキルにはない視点で、
「ピボット」を「技」に変えていきたいと思います。
今、多くの人がドリブルを伝えているので、
ドリブルのスキルに関しては出尽くしているような気がしています。
これは最近、とあるコーチと話をしたら出てきた話題で、僕もそう感じていました。
これだけ情報が溢れている世の中ですからね。
いろいろな技術が広まるのは素晴らしいことなんですが、
そこには、一つの問題もあるんじゃないかなと思っています。
それは、
「発信者の個性がなくなっている」
ということです。
例えば、アメリカのコーチから「A」というドリブルスキルを学んだとします。
そうすると、
「Aってめちゃくちゃ使えるな!これはアメリカでも教えられている技術で、日本にはまだ広まっていないから広めていくべきだ」
という風に、Aというスキルを広めていった人がいるとします。
その時、その「A」というスキルを広めること自体は素晴らしいのですが、
その人がもともと持っていた技術や経験を全てゼロにして「A」という枠組みにハマってしまうと、
それは本当の意味で「バスケットボールが深まっている」とは言えないのだと僕は思います。
そして、その後、
同じように「A」というものを広める人がいて、
それを学んで、日本で広めていこう!という人がいたとしたときに、
既に最初にAを学んで広めている人と競争状態になることもあります。
それが今、起きていることだと感じています。
「Aを学んだけど、これってちょっと前にあの人が教えているんだよなぁ。だから、自分はあの人と比べたら価値が劣るし、自分はまだまだだから。」
という感じで、後からAを学んだ人が遠慮がちになってしまうのです。
周りと比較をして、
自分の価値を決めようとすると、
どんどん競争が起きて、
早く始めた人、実績がある人、実力がある人
にはかないません。
「それが競争社会で資本主義というものでしょう!」
という考え方もあると思うのですが、
僕はそれは面白くないなという気持ちがあります。
なぜなら、もともと誰もが自分だけの個性があって、
自分だけのバスケ経験があって、バスケを楽しんでいるわけです。
それなら、それをなくさずに、
それを自分の個性だとして全力で発信できたら、
全ての人が自分に価値を感じられて色々な価値が生まれます。
そこに競争はありませんし、あるのは個性だけです。
早く始めたのが偉いとか、
凄い実績が過去にあるから偉いとか、
僕はそういうのは必要ないと思っているし、
みんながみんな、自分の良さを100%出し切れるのが大事だと思います。
僕も慎さんから武術を学んで、それを自分なりに広めているわけで、
もしこれが慎さんと比べて劣等感を感じていたら、このブログすら存在していないかもしれません。
でも、僕は慎さんや鶴、
色々な方と関わる中で、
「自分にはできないみんなの凄いこと」もわかったし、
「自分にしかできないこと」もわかりました。
そういう風なバスケ、社会が良いですよね。
そんなわけで、ここ最近の1対1の映像から、
僕の中で体系的にまとまりつつある「ピボットでフリーを創る」
という視点を紹介したいと思います。
これ、実はディフェンスの練習にもなります。
あと、オフボールの動きの基本でもあります。
全てに繋がる感覚が今あって、
その繋がりを体系化させることと、
こういった個人技術を身に付けるための練習ドリルなどを
今は考えているところです。
これはなかなか壮大なものになりそうで、
僕自身、とても楽しみに考案しています。
また詳しくはブログなどで。
動画はこちらから。
これもまだ全体のほんの一部分です!
大和籠球(勉強会)の報告もまたしていきますね!
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