令和×NBAの凄さ

新しい元号が決まりましたね。

「令和」

 

この言葉を聞いたとき、どんなイメージをしましたか?

 

言葉を聞いたときにイメージすることって、

人によって全然違うと思うし、そこに、

「その人が普段どんな情報を受け取っていて、どんな価値観で生きているか?」

ってことが表れているんじゃないかなと思います。

 

そんなことを今回思いました。

 

 

なので、今回の記事では、

僕はこの言葉を聞いたときにどう思ったのか?

ということを書いていきたいと思います。

 

 

「令和」という言葉を聞いて僕はすぐに、

 

「あ、これからはやっぱり日本を見つめ直す時代になるし、日本の良さが広がっていく世の中になるのかな」

 

ということでした。

 

あとは、自分が情報発信者であるということから、

「礼のことや日本のことをバスケと教育と繋げて、もっと発信を広げていこう」

ということを改めて思いました。

 

 

世の中では三年前に元号を当てていたという物凄い人がいて話題になっていましたが、

この元号を予測できていたわけでは決してないけど、これまで自分が情報発信をしてきたこと、

この発信のタイトル「NBAで凄いのはダンクだけ!?」ということと「令和」が僕の中で繋がりました。

 

どういうことかというと、

まずは「令和」の言葉についてですね。

 

 

この言葉は、万葉集からの引用ということで、

師の老の宅に萃まりて、宴会を申く。時に、初春の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かおら)す”

この文章を元に考えられたそうですね。

 

 

「和」という言葉は、すぐにイメージが付きました。

 

「和」といえば、「日本」を表していますよね。

「和の精神」というのは学校の歴史の授業で出てくる言葉。

 

ただ、この「和の精神」というのを

僕はずっと勘違いして考えていました。

 

中学高校くらいの時は、

「日本人は集団行動が得意だけど、周りに合わせて個性がない」とか、

「日本人は周りのことを気にして、自分の意見をはっきり言えない」とか、

そういうことを聞いたことがあったので、

 

「和の精神」というのは「みんなに合わせること」だと思っていました。

 

だから、イメージ的に、

「個性がなくなる」と思っていたので、

この言葉に対して、あまり良いイメージがありませんでした。

 

 

でも、これは本来の意味ではなかったんですよね。

それに気づいたのは、情報発信を通して日本について学んでから。

 

和の精神というのは、

「異なったものを調和していける精神性」

のことです。

 

これが日本の価値観で、大和魂とかに使われる「大和」というのも、その一つ。

 

例えば、「食」を考えてみても、

日本はカレーやラーメンなどを海外から輸入して、

日本独自の形に発展させていたりと、

様々なものを取り込んで調和させていく

ということが得意です。

 

これには島国であることとか日本語とかが関係していると言われていますが、

その辺りはマニアックなので、ここではあまり深堀はせずに話を進めていきたいと思います。

 

 

とりあえず、

学校でも習う「和の精神」というのは、

決して悪い意味ではなくて、良い意味だということ。

 

普通、「A」と「B」という異なる意見があったら、

どちらかの価値観になるように議論をしたりしますが、

 

そこに対して、

「C」というAとBを含んだ一段高い案

を創っていけるのが和の精神ということです。

 

 

一言で言えば、「良いとこ取りができる」ということです。

 

どちらの意見の良いところも見えるし、

どちらの意見も否定せずに、更に良い案を思いつける

っていうのが日本人の根底にあるから、

「日本人は結論をあいまいにする」なんて言われるわけです。

 

もちろん、ディベート(議論)をして、自分の意見を持つことも大切。

 

「海外がダメで日本が良い」という話でもありません。

そうなったら、和の精神とか語れるわけもありませんからね。

 

 

そう考えると、

これからの時代は、より「日本」について考える機会が増えて、

それぞれの個性を発揮して、それを一つに調和していく時代になるんじゃないかな

と思ったし、そんな時代になるような情報発信をしていきたいと思います。

 

 

 

そして、「令」について。

 

この漢字自体は馴染みがなかったのですが、

僕がすぐにこの字を見て思い出したのが「礼」です。

 

これも日本の文化の一つですね。

 

「礼に始まり、礼に終わる」

 

これは武術の世界での礼儀作法で、

学校の授業でも、スポーツの場でも当てはまります。

 

スポーツは海外で生まれたもので、武術は日本で生まれたものです。

 

漢字は違うのですが、僕が「令」を見て、

一番最初に思い出したのは「礼」だったのは、

僕が24歳にして初めて「礼」の本当の意味や重要性を知ったからです。

 

そして、あれから3年ほど経った今、その意味が腑に落ちてきたからです。

 

 

「令」という言葉は、万葉集の「令月」から生まれているそうなので、

令月について調べてみると「何事をするにも良い月。めでたい月」という意味があるそうです。

 

これもまた良い言葉ですね。

 

で、日本の価値観には「言霊(ことだま)」というのがあります。

 

簡単に言うと「言葉には魂がある」という考え方で、

映画『千と千尋の神隠し』の中で油屋に身体を清めに来る大根とかヒヨコの姿をした神様が来ますが、

あの神様のことをユバーバは「八百万の神々」という風に読んでいます。

 

八百万の神々というのは、日本の考え方で、

「あらゆるものに神が宿っている」と考える視点です。

 

神様が実在するかとかそういう話が重要なんじゃなくて、

古来の日本人は、そういう風に、自然、物、人、場所、言葉を捉えていた

ということです。

 

その価値観の元、あの映画も創られているし、

その他の漫画とかも創られているので、僕らは生活する中で、

無意識にそういう日本的な価値観が身に付くようになっています。

 

それで、言葉も神様が宿るという意味で、

「言霊」という考え方が日本人にはあるわけです。

 

 

で、そうやって考えると、

言霊というのは、一つの言葉の中に、

同じ音の言葉も情報として含んでいると考えられています。

 

長々と話してきましたが、

要するに、「令」は「礼」の情報も含んでいる

と考えることができるという話です。

 

これはあくまで僕が今ちょうど学んでいて、

ちょうど最近、その意味と重要性が腑に落ちてきた「礼」のことを

「レイ和」という音を聞いて思い出したということです。

 

 

そんな「礼」なんですが、

 

「礼に始まり、礼に終わる」という言葉は知っていても、

どうして、最初に礼をして、最後に礼で終わるのかまでは教わりません。

 

だから、僕も24年間そのことを知らずに生きていました。

 

 

この意味については、ここでは話しきれないので、

今、武学(武術よりも更に大きな武の世界)の発信をしている慎さんから学んできたことを

この発信の視点を通して、お伝えしていく場を創っていきたいなと思っています。

 

 

何はともあれ、「令和」という言葉、僕は凄く良い響きだなと思いました。

 

「礼に始まり礼に終わるなんて、武術の話で、スポーツには関係ないでしょ」

という風に、昔の僕は思っていただろうし、

礼の重要性を知ってからも、その意味が実際に自分で腑に落ちるまで長い時間がかかったので、

今の時点でこの話を聞いても「ふーん」という感じにしか受け取れないかもしれませんが、

 

この発信を通して、礼についてもお伝えしていきたいと思っています。

 

僕は「NBAで凄いのはダンクだけ!?」という言葉に、

「NBAの凄さに気づくと、日本の凄さにも気づける」

という意味合いも含んでいます。

 

 

なぜなら、僕自身がNBAに憧れていて、

日本という国について知らなかったからです。

 

大学の頃、同じ研究室のサッカー部の友達から、

「NBAの真似をすることは大事だと思うけど、世界の真似をしているだけだと、いつまでも世界には追いつけないんじゃないの?やっぱり、日本独自の何かを創っていかないと。おれ、バスケのこと詳しくないからわからないけどさ!笑」

という風に言われました。

 

僕はその時、

「いや、NBAは世界最高峰だから土台としてまずはそこを学ぶべきだと思う!」

と答えました。

 

世界ありきの日本だったのですが、

今は、その逆の順番で考えています。

 

「日本のことを先に学んで、世界の良さを取り入れる」

 

日本とか世界とか話していくと、

話が大きくなってしまうのですが、

「礼」とかそういう日本の文化や価値観を知ると、

そこを最初に学んでおくことがバスケの上達に近づいていくし、

その土台があって海外の良さを取れると、進化のスピードが全然違うなと思います。

 

これは実感しないと重要性とかわからないと思うのですが、

最近ようやく、そのことを体感しているので、今はそんな感じです。

 

 

ただ、結局は、どっちが先でもなんでもいいとも思います。

 

僕も元々はNBA選手のプレーに憧れて、

それから日本のことを学ぶようになって今があるので、

順番なんてどっちでもいいし、絶対に学ぶべきでもありません。

 

ただ、この発信としてはそれを軸にしていきたいということです。

 

 

NBAの凄さを知ることは、日本の凄さを知ること。

日本の凄さを知ることは、自分を知り、学ぶ楽しさを知ること。

 

これがこの発信での理念です。

 

NBAは凄いし、NBAは最高に楽しいです。

その楽しさに加えて、日本のことも発信していきます。

 

 

「令和」という時代。

 

様々な業界で、世界から学ぼうという流れがあったからこそ、

これからの時代は逆に「日本を学ぼう」という時代になると思います。

 

というか、そういう風な流れをこの発信から創っていきます!

 

今のバスケットボール業界は、

海外から技術や考え方を取り入れて、

それを日本で広めようと活動している方が沢山います。

 

僕はそういった方と比べたら知識も技術も圧倒的に足りません。

 

そのことを考えて、

僕ができることは何だろう?と考えると、

・礼や日本的な考え方をバスケに応用すること

・教育や情報発信などの分野をスポーツを通して学べる場を創ること

だと思っています。

 

これまで情報発信を通して、本当に様々な分野を学んできました。

時には15ヶ国語を操る言語学者の英語講座とか、経営コンサルタントの古神道の講座とか、

一見、バスケットボールと全く関係の内容な講座を学んできたのですが、

 

それらは「日本」「教育」という視点でバスケと繋がっていることに後から気づきました。

 

それをバスケにも活きるような形で、

バスケをきっかけに発信していきます。

 

 

 

4月というのも、元号が変わる瞬間も、

何かを始めるにはいいきっかけになりますよね。

 

そして、時代が変わっていく転換期だとも思います。

 

今はスマホの登場から始まり、

本当にいろいろなことが変化しています。

その変化が見えやすい時代と言えるのかもしれません。

 

 

日本のバスケットボールも明らかに転換期です。

 

渡邊選手と八村選手の活躍、

日本代表の世界大会とオリンピックへの出場、

部活動での暴言と暴力に関するルール変更など、

様々な面で変化の時なんだろうなと思います。

 

 

この発信も、その変化の流れの一部として、

この発信らしい形で小さな流れを創っていけるように、

一日一日を元号が変わった瞬間のように、変化のきっかけにして、

情報発信をしていきたいなと思います。

 

そして、元号が変わるタイミングで何か新しい活動もしていきたいなと計画中です。

 

 

そんなことで、良い「令和」にしていきましょう!!

 

 

 

PS.

という風に、「令和」という言葉を僕は捉えたんですが、

ちょっとツイッターのトレンドを覗いてみると、「命令の令に和してみんな従うって…」

みたいに言っている人もいて、人の価値観とか教育でこんなにも見え方が変わるのかぁと思った元号発表の4月1日でした。


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