僕が学生の時、よくこんな言葉を耳にしました。
「そんなに動けるのは学生の時だけだから、今のうちに動いときな。」「いいよなぁ学生は。オレも若い時は、あんなにバスケしてたなぁ。」そんな言葉を聞いたことがありました。確かに、学生の時間はとても貴重です。その時のメンバーとバスケができるのはそのときだけだし、時間もたくさんあるので好きなだけバスケができます。多くの人は、「もっと学生のときの時間を大切にしておけばよかったなぁ」と大人になったら思うはずです。それくらい、学生の時間の価値というのは大人になってこそ感じるものなのかもしれません。確かに、部活動を終えたら練習量が少なくなりますし、歳を取れば体力は衰えていくものです。
でも、学生を終えた今思うことは、
大人になってからこそ、新しいバスケが再スタートする
ということです。
大人になってからでも、スポーツは楽しめる
学生の時は確かに運動量が多いです。でも、それは「効率の良い動きを知らずに、我武者羅に頑張っていたから」とも言えるのでは無いでしょうか?僕自身がそうだったのです。僕は”練習の量”だけなら負けないと思っていました。でも、そこには”質を高める”という意識がなく、部活を引退した後は「もうあんなに練習できないんだから、バスケは上手くなれないのか…。」と絶望しました。ほんとに絶望という感じで、この先のバスケ人生の目標が何も見えませんでした。
でも、ある時、NBA選手のスゴさに気づきました。スペーシングという概念があれば、効率よくバスケをして、より少ない運動量で結果を出すことができることを知りました。NBA選手がやっているスクリーンプレーなどを真似できることを知りました。そして、脱力バスケのマコトさんに出会って新しい世界を知れました。
大人になると、学生の時にたくさんの失敗をしていたことに気づけます。「もっと早く知っておけば今頃…。」そう思えることはバスケに限らず、色々ありますよね。青春ってやつなのかもしれません。でも、その失敗は今必ず活かしていけます。タイムマシーンはないので過去の事実を変えることはできないですが、過去の事実の見方を変えて「再定義」することはできます。再定義をして「あの頃の失敗は、今を楽しむためのヒントを与えてくれているんだ。」と思えた時、バスケは次のステージに進んでいきます。ゲームの世界で、主人公がレベルアップして次のステージに進むように、新しいステージにはたくさんの宝物(そして敵)と出会うことができるのです。
自分史上最高を更新する
「上手い」「下手」という言葉に囚われてしまうと、他人との比較で劣等感を感じてしまい、バスケットボール本来の楽しみを見失ってしまいます。そしてバスケを止めてしまうのです。でも、そんなことよりも大切なことは、ただひたすら楽しむことだと思います。そのことを、漫画『バガボンド』に登場する伊藤一刀斎が言っています。的を得ている言葉ですね!
大人になってからこそ、新しい世界へ
僕は、もしも、あの時NBAのスペーシングの凄さに気づけていなかったら、走り回るバスケだけを信じて「走れないとバスケを楽しめない身体」になっていたかもしれません。もしも、あの時、マコトさんに連絡を取っていなかったら「練習量を増やさないとバスケは上手くなれない身体」になっていたかもしれません。
学生の頃に失敗したからこそ、遠回りをしたからこそ、今、近道が見えます。学生の頃に遠回りをしていなかったら、今の近道は見えていないと思います。そして、こうして発信することもできなかったです。学生時代には感謝しています。そして、新しい世界を知れるだけで、こんなにも世界が広がることを体感できている今にも感謝です。
最近、ブログに大人の方がコメントしてくれます。
「最近、ようやくNBAからバスケを学び始めました。」
「指導者として選手と共に、NBAを見ながら学び合っています。」
20代後半、30代後半の方でも、今からバスケを再スタートさせているのを報告もらうと、とても嬉しい気持ちになります。中には「今さら気づいたのですが。笑」と言ったり、「今、もう30代後半なんですけどね。笑」と言っている方もいますが、…素晴らしいことじゃないですか!僕も、そう思いながらも50歳まで元気に、49歳よりも上手くなる、人間的に成長することを目指して、バスケを楽しんでいきたいと思います。
大人が輝ける社会を。
大人になってからこそ本番。
子供に『勉強しなさい』『練習しなさい』『頑張りなさい』っていう大人が勉強も練習も頑張ってねえんじゃやるわけねえわ。。大人が子供より学んで鍛えて頑張って成長しまくってキラキラしてりゃ子供だってああなりたいって思うだろ。。頑張ってきた大人が下向いてんじゃ子供が頑張れるわけねえよな。。
— 武井壮 (@sosotakei) 2016年9月4日
世の中の人やお金や物事ってさ、大人にならなきゃ分からない事がたくさんだ。。だから若いうちに『やりたいことが見つからない』なんて当たり前。。だからこそ子供の頃からスポーツ漬けで成功できなきゃ夢はお終いなんて教育じゃダメなんだよ、大人になるほど夢が広がる様に育てないといけないよな。。
— 武井壮 (@sosotakei) 2015年9月20日
この世の中仕事や夢とか色んなことあるけど、人生の道を決める判断をする時期が早過ぎるわ。。高校や大学卒業するくらいの時期なんてまだなんにも分からねえ時期だもん。。就職しようが浪人しようが大人になってからの方が夢があるし人生を本当に決めるのは世の中を分かってからで全然いいと思うわ。。
— 武井壮 (@sosotakei) 2016年1月19日
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