こんばんは、原田です。
僕は今まで様々な遠回りをしてきました。
それらを通して、その経験のおかげで、
色んなことが見えるようになったように思います。
その経験から、
「バスケに関わる大人が一度考えるべきこと」
ということをピックアップしてみました。
何か一つでも良い道に繋がるきっかけになればと思います!
- 他人と比べて劣等感を感じてしまっている
- 練習のための練習をして、駆け引きをしていない
- シュート練習をすることなく、ひたすらドリブル練習をしている
- 負けた原因を「走り負けた」「練習量が足りなかった」としか考えられていない
- オフボールの動きを学ぶことなく、闇雲に走り回りながらオフェンスを組み立てている
- 自分の身体について知らないのに、ウエイトトレーニングに頼ってしまっている
- 怪我をした原因を探ることなく、目の前の練習に向かっている
目次
・他人と比べて劣等感を感じてしまっている
スポーツは誰かと比べて人間としての優劣を競うものではありません。健全な優越感とは、過去の自分との比較で生まれるものです。健全な劣等感とは、未来の自分との比較で生まれるものです。決して誰かと比べて身体能力やバスケの上手さが勝っていても、劣っていても、スポーツの本質からしたら自分の価値とは関係ありません。「上手い」「下手」を他人と比べて判断していたら、常に環境に左右され、自分自身を見失ってしまいます。
スポーツは他の誰かと比べて人間の優劣を競うものでは決してないと思う。千人いれば皆違う身体や頭を使って選んだ山を精一杯登る遊びだ。金メダル取った選手より頑張った最下位も、苦しくて諦めた経験を知る者もいる。手に入るものはみんな違うけど地球人みんなで幸せになるための素敵な遊びなんだよ。
— 武井壮 (@sosotakei) 2015年5月24日
・練習のための練習をしていて、駆け引きをしていない
相手がいない状態での練習ばかりをしていても、試合で使えるプレーは身につきません。試合中の相手は、コーンのように止まっていないし、何も考えずに勝てるようなロボットではありません。そういった型の中で技術を高める練習も必要ですが、そればかりをするのではなくて、遊びの中で対人でプレーしていくことが大切です。
・シュート練習をすることなく、ひたすらドリブル練習をしている
バスケットボールの本質はシュートです。シュートが入らなければ、ドライブもパスも活きません。自分のシュートフォームを高めたり、シュート力を高めることをせずに、ひたすらドリブル練習をしたとしても、バスケットボールは上達しません。
ドリブル技術が上達しても、それを活かすのはシュート力です。
・負けた原因を「走り負けた」「練習量が足りなかった」としか考えられていない
負けた原因を「量」だけに求めるのはとても危険です。もしかしたら、そもそもの道が間違っているかもしれない。「DF練習が足りなかったから負けた」のではなくて、「OF練習が足りなかったから負けた」のかもしれません。動きの質に関しても同じで、シュートやドライブなども量だけを見ていると限界がきます。質を見直して、そもそも考えている道が間違っていないか?と疑ってみましょう。
・オフボールの動きを学ぶことなく、闇雲に走り回りながらオフェンスを組み立てている
試合に負けたのは、相手が強かったのではなくて、自分たちが弱かったからなのかもしれません。相手のDFが強く感じたのは、相手のDF力が高かったからではなくて、自分たちのOFが悪かったからかもしれません。多くの場合は、スペーシング(オフボールの動き)が悪いことが原因で、味方が味方の邪魔をしています。その結果、DFが強く”見えてしまっている”だけです。相手よりも先に自分たちを。オフボールも含めてバスケットボールです。
・自分の身体について知らないのに、ウエイトトレーニングに頼ってしまっている
そのウエイトトレーニングは必要でしょうか。シュートの飛距離が伸びないのは筋肉が足りないからでしょうか。多くの場合は、自分の身体の動きが悪く、効率悪い動きをしているから、良い結果が生まれていません。シュートは筋肉ではなくて、身体を上手く使えば飛ぶようになります。ウエイトトレーニングに頼り、自分の動きを知らないまま練習を繰り返せば、「下手のまま上手くなる」ということが起きてしまいます。それは表面だけ整い、中身はとても脆いものです。自分の動きを動画で見て、自分の身体と向き合いましょう。ウエイトトレーニングはそれからでも遅くありません。
・怪我をした原因を探ることなく、目の前の練習に向かっている
怪我には原因があります。魔法のように治る方法は脆く、一時的に最先端の治療で一部分を治したとしても、日常生活を含めた全体を正さなければ根本的な問題は解決しないことが多いです。原因を正しく突き止めずに一時的な解決策に頼ることは、汚れたモップでフロアを掃除していることと同じです。また、目先の勝利を目指しすぎるあまり、身体にとって無理な動きを繰り返して、選手生命を短くしてしまうことは非常にもったいないことです。スポーツは一生続けられる最高の遊びです。よく自分の身体と向き合いましょう。
…
今回は、過去の自分に対して書いてみました。
自分が沢山経験してきた遠回りだと思える経験をまとめてみました。
遠回りだと分かった時は、「何してたんだ…」と思っていたのに、
こうして振り返ると、あの経験がなかったら今がないと思えるので、
何だか不思議な気分です。
PS.
今回記事にした内容は、僕自身のバスケ人生を通して経験してきたことです。自己紹介として自分のバスケ人生を物語風にまとめているので、興味があればコチラから読んでみてください。
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