プレッシャーは意識が創り出している

プレッシャーリリースするために重要なことは「姿勢」や「身体の強さ(安定した姿勢)」など技術的なことやフィジカル的なこともあります。ただ、それだけではなく「意識」もとても重要との事。それを動画内で話してもらっています。

 

 

目の前の相手に意識を向けすぎると、相手が強くなる

プレッシャーをかけてきた目の前の相手のことばかり見ていると、その先までエネルギーが出ないので視野が狭くなってしまいます。また、目の前の選手に意識を向けると相手から闘争心を引き出し、相手もプレッシャーを必要以上にかけようと(無意識に)してきます。

 

奥を見る(遠眼)

武術の目の使い方の一つに「遠眼」というものがあります。

これは文字通り、遠くを見る目のことです。ボール運びにおいて、目の前のディフェンスだけを意識するのではなく、その奥を見て「ボールを運んでいる」という終着点の意識をもって視野を広く保ちながらボールを運ぶと、目の前のディフェンスも必要以上にプレッシャーをかけにくくなります。また、奥を見ることで空いている空間に意識が行くので、ドリブルのコースやパスコースが見えるようになります。

 

 

態勢(姿勢)も重要

プレッシャーリリースをする上で、ボールを守る態勢(姿勢)をとることも重要です。

参考:ピボットによるプレッシャーリリース

 

 

シールも重要

ボールを受ける際、相手をきちんと押さえることも大切です。片手で相手を抑えて、片手ずつでボールをキャッチする。この基礎技術もとても重要です。

参考:シール

 

 

重要「練習の強度を上げる」

慎さんは最後に「練習強度」についても話しています。これは技術論の前に重要な「取り組み方」の部分で、試合でプレッシャーを受けてしまうチームの多くは、練習強度が低いことが多いです。「試合以上の強度で練習する」ことで、試合の時に落ち着いてプレーできるようになります。プレッシャーリリースで大切なのは「慣れ」です。

 

例えば、高校バスケの名門福岡第一高校(福岡)は「試合よりも練習の方がきつい」というのは有名な話です。練習の方が試合よりもきついので、試合で体力が切れることがなく、むしろ、選手たちは試合の方が(体力的に)楽に感じていることでしょう。そのことが「余裕」や「良い判断」に繋がります。

 

ただ、実際にチーム練習で練習強度を高めようと思っても、チームの人数が少なかったり、チーム内で技術力の差があったりして難しい場合もあると思います。そういう場合でも、練習強度を高めた練習ができるような工夫(例えば、「オールコート1対2」や「ドリブルなし5対6」といったディフェンスの人数を増やす練習や、ファールの基準を緩めてプレッシャーディフェンスの圧を高めるなど)したり、プレッシャーディフェンスを武器にしたチームと練習試合を組むなどをしていく必要があります。

 

そういった取り組み方を前提に、プレー中は「正眼・遠眼」を意識しながら、シールやピボットなどの基礎技術を身に付けていくことが大切です。上記で紹介している動画内で慎さんが解説している「意識」についての話は、あまり知られていないとても大切なことなので是非ご覧ください。