シュートミス本数で歴代一位になったコービーからのメッセージ

この記事は6分で読めます

今日、コービーが新しく記録を塗り替えました。

それは、「キャリアで失敗したシュート本数」で歴代一位になったこと。

 

今日の試合(vsグリズリーズ戦)で、FG10/24(28得点)と14本のシュートを外し、 シュートのミスの本数が、キャリア通算1万3418本目となりました。 (元ボストン・セルティックスのジョン・ハブリチェックを追い抜き歴代1位) コービーは、チームのエースであるため、毎試合多くのシュートを打ちます。

特に今シーズンは、チーム状況が悪く、ケガ人が多いため、コービーの1対1に頼るしかなくなっています。

 

 

『シュートミスの本数が歴代一位』という記録に対しては、完全に意見は2つに分かれると思ます。

  • シュートを打ちすぎていると批判的な意見
  • これだけチャレンジしているという肯定的な意見  
  •  

あなたはどう思いましたか?

 

コービーは、今日の試合のことを聞かれて、以下のように話しています。

 

“Nah, I don’t follow that stuff, man, “Well, I’m a shooting guard that’s played 19 years”
『そんな記録があったなんて知らなかったよ。』 『僕は、19年間プレーしているシューティングガードなんだ。』
“I don’t care about it, to be honest with you,”
“It is what it is. I remember when I was a kid and I watched Michael shoot 49 times in an NBA Finals game. Can you imagine if I did that and lost? Puts things in perspective.”
『正直、そのこと(シュートをミスした本数が歴代一位になったこと)について全く気にしていない。小さい頃に見た、ファイナルの試合で、マイケル・ジョーダンが49本のシュートを打った事を思い出したよ。僕が同じように、49本をシュートを打ったとして、チームが負けると思う?(多くのシュートを打つことに対して)冷静に考えてみる必要があるよ。』

  ※ジョーダンは、1993年1月16日のオーランド・マジック戦で、49本のシュートを打っています。 ( FG27/49 64得点6R1A 47分出場。試合は、OTでマジックが128対126で勝利)

※コービーは、「ファイナルの試合で」と言っていますが、ファイナルの試合で、49本打った試合は見つけられませんでした。こちらの情報が間違っていたら申し訳ないです。とにかく、コービーは、ジョーダンが49本シュートを打った試合を思い出したそうです。


 

“You’ve got to step up and play, man,You can’t worry about criticism. You can’t worry about failure. You really can’t worry about that stuff”
『積極的にプレーしなければいけない。批判や、失敗や、それらのことを気にしてはいけない。』
“You’ve got to go out and figure that out and play and do the best you can, and whatever happens, happens. You can’t be held captive by the fear of failure or the fear of what people may say.”

『何が起きても、批判や失敗を恐れずに、ベストを尽すべきだ。失敗することの不安や、周りの人が言うことに対する不安にとらわれてはいけない。』

(記事元は、こちらから)

 

コービーのメンタルが良くわかるコメントですね。

 

 

 

ルーキー時代 エアーボールを繰り返したコービー

コービーは、NBAに入団した時から、自分のプレーを信じていました。

ルーキーの年、初めて経験するプレーオフでも、「コービーらしさ」が見られました。

 

1997年NBAプレイオフのウェスタンカンファレンス・セミファイナル(vsジャズ)

レイカーズは、この試合の時点で1勝3敗なので、負ければ、シーズン終わってしまう大事な試合。

 

第4Q残り10秒で89対89の同点という場面で、コービーにボールが渡ります。

 

そこでシュートを打ったコービーは、…

 

 

 

エアーボールをしてしまいました。

 

OTでも、2本のシュートを打ち、またしてもエアーボール。

そして、3点ビハインドで迎えた残り6秒の場面でも、エアーボールをしてまいました。

 

【ルーキーのコービー 重要な試合場面で4連続エアーボール】

ルーキーであるため、普通に考えたら、これだけシュートをミスしていれば、シュートを打つことをためらってもおかしくないのに、全てのシュートを打っています。この時、コービーは先輩たちからの批判などを気にせず「最後にヒーローになること」だけを信じ、コービーらしく、常に自分を信じてプレーしていたことがわかります。このメンタルは、本当にスゴイです。絶対に下を向くことなく、常に「自分はできること」にコミットするコービー。

 

また、ネッツのデロン・ウィリアムスが、 2014年プレーオフ ヒートとの第2戦で、シュート成功数9本中0本というスタッツを残したとき、 コービーは、こんなコメントを残しています。

Kobe Bryant, Deron Williams

‘I would go 0-30 before I would go 0-9. 0-9 means you beat yourself, you psyched yourself out of the game, because Deron Williams can get more shots in the game. The only reason is because you’ve just now lost confidence in yourself.’
『9本中0本で終わるくらいなら、俺ならば30本中0本までやる。9本中0本で終わったということは、自分自身に負けたということ。自分からゲームを逃げ出してしまったということだ。デロン・ウィリアムスほどの選手なら、もっとシュートを打てるはずだろう。そうしなかった唯一の理由は、自分に自信を無くしてしまったからだ。』

コービーが、どのようにしてゲームに臨んでいるかがよくわかりますね。

 

 

 

マイケル・ジョーダンの「シュートの関する発言」

また、バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンは、シュートに関して多くの言葉を残しています。 hi-res-75293719-michael-jordan-of-the-chicago-bulls-shoots-a-jump-shot_crop_exact

“Never looked at the consequences of missing a big shot… when you think about the consequences you always think of a negative result.”
『私は大事なショットを外した後のことなんて考えたことがない。もし考えたならいつも悪い結果を思ってしまうからだ。』
“I’ve missed over 9,000 shots in my career. I’ve lost almost 300 games. 26 times I’ve been trusted to take the game-winning shot and missed. I’ve failed over and over and over again in my life. And that is why I succeed.”
『私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功したんだ。
『10本連続でシュートを外しても僕はためらわない。次の1本が成功すれば、それは100本連続で成功する最初の1本目かもしれないだろう。

 

シュートは奥が深い。

 

 

 

PS

今回のコービーの発言を聞いて、

「そうか!コービーみたいにシュートを打ち続ければいいのか!」

と考えるのは少し危険です。

 

コービーは、僕らとは全く違う過去(シュートを決めてきた回数、環境、考え方)があり、現実(世界最高峰のリーグのスーパースターであること、チームメイトや監督から絶対的な信頼を得ていること)があるということを踏まえなければいけません。ただ単純にコービーの言葉を鵜呑みにするのは、危険だと思います。

そして、実績だけではなく、コービーはNBAの中でも屈指の努力家です。世界中の最高にバスケが上手い選手が集まるNBAで、現役トップの実力・実績があり、NBAの中でも、トップの練習量をこなしているのがコービーです。(オフシーズンには、一日1000本のシュート練習をするという情報を聞いたこともあります)

それがあるからこそ、今日紹介したような発言が生まれるんだと思います。

 

 

PS

シュートには、良いセレクションと悪いセレクションがあるのも事実です。また、シュートを打たなかったことをコービーから批判的に言われたデロン・ウィリアムズは、後日以下のように話しています。

bil-kobe-deron

“I’m a point guard, If I’m 0-for-f******-9, I’m not shooting 20 more shots. Not going to happen. I’m a point guard. I’m going to find somebody else. Kobe Bryant, that’s what he’s supposed to do. He’s got that mentality. That works for him, I got my mentality, it works for me.”
『俺は、ポイントガードだ。だから、シュートが一本も決まらない状態で20本以上のシュートは打たない。ポイントガードであるから、そういった状態が起きたら、他の選手にパスを出す。コービーは、「自分ならこうする」ということを話しただけ。それは、コービーの考え方で、コービーには合っているもの。俺は、自分に合った考え方でプレーするよ。

(記事元はこちらから)

 

シュート打ち続けることがいいかどうかは、ポジションやチームの役割でも変わりそうです。

 

また、ジョーダンは、こんな言葉を残しています。

“To be successful you have to be selfish, or else you never achieve. And once you get to your highest level, then you have to be unselfish. Stay reachable. Stay in touch. Don’t isolate.”
『成功したいと思うなら自己中心的でなければいけない。だがもし最高のレベルに達したなら、自己中心的であってはいけない。他人とうまく付き合い、一人になってはならない。』

…NBA選手の言葉は、本当に奥が深いですね。

 

 

PS

NBA情報を発信している「TunaDramaさん」の発信でも、コービーやNBAに関する面白い記事がたくさんあります。「どこからこんな情報を見つけたんだろう?」 と思えるような面白いNBAのエピソードなどが、とてもわかりやすく発信されています。 是非、ご覧ください。

 

『TuneDramaさん』

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    • りょーへー
    • 2014年 11月13日

    初コメントです。
    コービーのようなスーパースターについて自分たちが見聞きする情報は大抵が偉大な記録ばかりで、こういったネガティヴな情報はあまり聞かないですよね。
    こういう話を聞くとコービーの心の強さと練習量からくる自信に驚くのは当然ですが、コービーも超人ではなく自分と同じようにミスをする1人の人間であって、自分ももっと努力しようと考えさせられます。

      • バスケのヨシ
      • 2014年 11月13日

      コメントありがとうございます。
      コービーも人間なんだなと考えさせられますね。全てを成功することができないので、僕らと同じ人間です。コービー自身は「失敗」をどのようにして、定義しているかとても気になります。実際、コービー自身は、失敗という考えがないのかもしれませんね。

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