もっとも過小評価されている技術の一つ、ピボットの練習ドリルを紹介します。ピボットはPete Carrilさんも言っているように「こんな練習をする必要があるのか?」と選手が思うような地味な練習ですが、ミスを減らすためにも1対1でチャンスを創るためにもとても大切な技術です。

 

習慣にする

まず、ピボットを身に付ける上で大切なのは「習慣にする」という事です。ピボットは日頃の練習ドリルの中に組み入れて、日々取り組まなければなかなか身に付きません。当然それはどの技術にも言えることなのですが、ピボットは地味で選手が取り組みたいと思えるものではないからこそ、他の技術よりも意識的にドリルの中に組み入れることが大切だと僕は考えています。

ただ単に、その場でピボット踏む練習というのも良いですが、それよりも、例えば「ドリブル練習の中にピボットの練習も入れる」とか「パス練習の中にピボットの練習を入れる」といった形で、他の技術を練習している中に「ピボットをする習慣」を組み入れて、ピボットを意識する回数を練習の中で増やしていくといいと思います。その具体的な方法をいくつか紹介します。

 

「RONDO」をする中でも意識すればピボットの技術は身に付きます

 

 

練習ドリル

ピボットの基礎

まず始めに、ピボットの基礎が全くない段階の選手を指導する場合、ボールを持ってその場でピボットを踏む練習を行います。一つの例として「7つのパターン」を創って、それをドリル化してみたので参考にしてみてください。

 

バスケットボールスタンスの作り方(態勢)

バスケットボールの基本的な態勢を創るための練習ドリルです。

ピボットを踏む際、ただステップを踏むだけで「態勢」が悪く「意識」が弱いと、強いディフェンスに負けてしまいます。プレッシャーディフェンスに負けない態勢(身体)を創るためには、動画で紹介しているような「パートナーに強めに押してもらう」ということが大切です。

この時、「試合以上の圧で押す(ファールを氣にせず押す)」というのがポイントです。こちらのページでも解説しているように、プレッシャーリリースで大切なのは「意識」と「練習強度」です。この練習をする時はパートナーが(怪我はさせない強さで)遠慮なく押すことで、試合でプレッシャーに負けない態勢をとれるようになります。

 

シェービングドリル

ピボットとパスの基礎を身に付ける練習ドリルです。とても地味ですが、ピボットだけではなく、ドリブルやストップの基礎も含まれているのでお勧めです。ディフェンスなしで行えるようになったらディフェンスありで行います。ピボットのパターンは身に付けさせたい動きを取り入れてみてください。

 

練習のポイント

・低い姿勢をキープする

・パスのタイミングに合わせてミートする

・ピボットに合わせてボールを動かす

・リングを見ながらドライブする

・ストップの後はリングを見る

・バウンドパスを出す(重心を落とすため)

・ワンハンドでパスを出す

 

ピボットとパス

対面パスの中にピボットを組み入れた練習ドリルです。

基本的なパス練習ですが、パスの精度を意識して行うことが大切です。

※参考:パスの精度がシュートの精度になる

 

ピボットとペイント内のシュート

シューティングの中に「ピボット」の習慣を身に付ける簡単な練習ドリルです。このドリルはペイント内でのシュートのレパートリーを増やすことを目的としているものですが、単にドリブルからシュートを打つのではなく、その前に、ディフェンスを想定してピボットを踏んでから行うようにしています。こういった形で、ドリルの中にピボットを組み入れると良いです。

 

ピボットを使った1対1

プレッシャーリリースを兼ねた1対1の練習ドリルです。とてもシンプルな練習ですが、ボールを受けた時に、あえて「悪い態勢」からスタートすることでプレッシャーリリースもできるようにしています。

※ピボットとジャブステップを使った1対1の技術はこちらのページで解説しています