オールコートのボール運びで、よくあるダブルチームのパターンとその対処法を紹介します。
※参考:ボール運びのミスパターン
右・左・後ろ・真ん中・奥
基本的にダブルチームされた時は「左・右・後ろ・真ん中・奥」にポジショニングを取るとミスを減らせます。ボールマン以外の4人の役割としては
・左右
縦にパスを繋ぐためにミートをする。
・後ろ
パスを戻せるように準備する。詳細はこのページの後半で解説しています。 ・真ん中 フラッシュしてコートの真ん中にポジショニングを取ります。ゾーンアタックでも基本的にハイポストを使うようにと言われるのは中にボールを入れるとディフェンスが収縮するため、また左右にパスが出せるのでミスのリスクを減らせるためです。
・奥
最終的に空くのは奥になりやすいです。奥までパスを飛ばせる技術は必要になりますが、遠くまでパスを出せるガードがいれば一本でゴール下のシュートに繋げられることもあります。「正眼・遠眼」の意識で奥を見ているとフリーを見つけられます。
※参考:意識・目の使い方「遠眼」
◆「遠眼」 の効果
— 原田毅@NBAで凄いのはダンクだけ!? (@nbanotdankudake) December 5, 2023
プレッシャーリリースの基礎
目の使い方でディフェンスの対応は変わります。NBA選手はこれがあるからプレスができないんだろうなぁ。
遠眼、正眼はとても大事。
※1対1においてもとても重要ですpic.twitter.com/oRqRP3zbA2
ダブルチームのパターン
後ろからダブルチーム
まず、ボールマンに対して後ろからダブルチームするパターンについて。
学生バスケにおいては、このパターンでミスになるシーンが多いという印象です。具体的には、ディフェンスはボールマンをサイドラインに追い込んで、目の前の相手を抜こうと必死になっているボールマンの死角(後ろ)からダブルチームをするという守り方です。


このダブルチームをされたらどのように対処したらよいでしょうか?
多くの場合、ここでダブルチームを受けた時に5にパスを戻そうとしますが、これを3人目のディフェンス(x3)にスティールされてしまいます。ディフェンスとしたらここのスティールを狙いたいので狙い通りのスティールです。

このダブルチームのパターンでスティールされてしまう大きな原因の一つが
・ダブルチームに行ったディフェンスのマークマン(上記の図では5)がダブルチームに氣付いていない
ということです。
5の選手がフロントコートに入ろうと前を向いては知っていて、自分のマークマンがダブルチームに行ったことに氣付くのが遅く、氣付いた時には対応が遅れている。…ということが本当に多いです。ダブルチームされたボールマン(1)もできる限りサイドラインに行かない方が良いし、ダブルチームされてもすぐドリブルを止めずにキープするとか、色々な解決策はあると思うのですが、多くの場合は「ダブルチームに行ったディフェンスのマークマンがそもそもダブルチームの状況に氣付けていないこと」が問題です。
解決策としてはシンプルに
・ダブルチームに行ったディフェンスのマークマンが安全にパスを受けられる位置に動く
というのが大切です。

この時、とても重要なのが「パスを受けられる位置に動く」ということ。これは文字にすると簡単そうに聞こえますが、できない選手が多いです。5が数歩でいいのでボールマンを助けられるポジションに動けばパスコースができます。でも、この数歩の動きをせずにその場でパスを貰おうとするとミスになる確率がとても高いです。
この「ディフェンスに取られない位置に動く」という数歩の動きを身に付けるために必要なのがRONDOです。RONDOの効果として「間の技術」というものを紹介していますが、まさに、こういったダブルチームを受けた場面で、ディフェンスに取られない位置に動く技術(間の技術)が必要になります。これはダブルチームの対処法の基礎であり、オフボールの合わせの基礎でもあります。
フロントコートに向かっている5の選手は、ただ何となく走るのではなく、常に次の状況を「予測」しながら自分のマークマンに意識を向ける必要があります。これはオフボールの合わせの基礎です。その予測している状態であれば、自分のディフェンスがダブルチームに向かっていったことに氣付けるのですぐに対応できます。「自分のディフェンスがヘルプに寄っている=自分がフリー=ボールを受けられる位置に合わせる」というのがオフボールの基礎です。
前からダブルチーム
次に、ボールマンに対して前からダブルチームをするパターンについて。
これに対しても基本的には同じように、「ダブルチームに行ったディフェンスのマークマンが安全にパスを受けられる位置に動く」というのが基本です。なので、この場合は2がミートすることが基本です。

また、逆サイドから3がフラッシュすることも大切です。ボールマンの前からダブルチームをしてくるパターンは以下のような形でローテーションすることが基本なのですが、3がフラッシュせずにステイしているだけだとパスの距離が長くなってスティールされるリスクが高まります。

また、これも基本にはなりますが、「一番簡単なシュートを狙う」ということも忘れないようにする必要があります。ボール運びの基礎として解説している「遠眼」の意識で、奥を見ながらボールを運べるとゴール下にパスを飛ばせるようになります。ここにパスを飛ばせればベストです。
ダブルチームを受けたからといって全員がボールに近づいてしまうと逆にミスになる確率が高まってしまいます。ゴール下を狙う、奥にパスを通す、ということも忘れずに。
