地元の小さなバスケ大会に出て思ったこと。

この記事は5分で読めます

先週の日曜日、

実家に帰る用事があったので帰ったついでに、

小さな地区のバスケ大会があったので参加してきました。

 

本当に小さな小さな大会なので、

県の大会に出ていないバスケチームも参加していたりして、

その中で自分も昔よくお世話になっていた人たちと一緒にバスケをしました。

審判も各チームから出てもらって10分の流しで敗者同士の試合もあるというゆる~いバスケ大会。

 

勝ち負けとかじゃなくて、ただの遊びとしてのバスケ。

 

という感じではあったんですが、

でも、実際はみんな勝ちを目指してました。

 

当然と言えば当然だけど、

どこでどんな環境でバスケをしていても、

結局、みんなバスケが上手くなりたいし勝ちたい。

 

そこは何歳になってもみんなもってました。

 

 

僕のチームは、高校生の時からお世話になっていた人たちと試合に出て、

最近のマイブームである「Princeton Offense」の要素を活かしたオフェンスをやったんですが、

何年もバスケから離れている人や数か月ぶりに一緒にバスケをした人でも、楽しめるんですよね。

 

ちょっとした共通理解があるだけで全然バスケが違う。

 

 

相手チームには懐かしいバスケ仲間が何人もいました。

 

数年ぶりに会う後輩もいたり、

「ここ一年もうバスケしてないっすよ(笑)」

という後輩もいたり、

中学生の時のチームメイトがいたり、

地元の小さな大会ならではの良さがありました。

 

 

そこで、思ったんです。

 

みんな、「もう歳だから(笑)」とか「もうバスケはほとんどやってないよ(笑)」と言いつつ、

試合になるとやっぱりみんな勝ちたいと思っているし、みんなバスケを楽しみたいと思っているんだなぁと。

 

それを感じながら、

「大人になってからでもバスケって上手くなれる」

ってことを本当に伝えたいなぁと凄く思いました。

 

なんだかんだ言って、

みんな毎週どこかしらでバスケをしていて、

その時間で何かしらの目標を立ててやっている。

 

でも、やろうとしているのが

学生の頃のバスケを追いかけているバスケ

になってしまっている部分があるから、

どうしても練習量が学生の時ほどとれないから、

だんだんと衰えていって、バスケの楽しさが変わっていく。

 

 

確かに、勝利を追いかけない楽しさもある。

 

ディフェンスをしないで、

居残り速攻だけをしてシュートを打つ。

 

それもバスケなのかもしれない。

 

でも、みんな、

心のどこかでは、

「もっと上手くなりたい」「勝ちたい」「楽しみたい」

と思っているんだろうなと感じる何かがありました。

 

 

一年間以上バスケから離れている久しぶりに会った後輩は、

「いや~もうバスケはきついっす(笑)やりたいけどもう走れないっすね(笑)」

と苦笑いという感じの笑顔で言っていた。

 

でも、心の中ではそうは思っていないだろうなっていう顔もしていた。

 

たぶん、もっと上手くなりたいと思っている。

バスケも好きだから、わざわざ今日の大会に来ている。

 

でも、なんだか、

「バスケが好き」「上手くなりたい」

っていう気持ちを大人になってももっていることに、

何となく恥ずかしいというような気持ちがあるように見えた。

 

たぶん、それは高校生の頃みたいに今は一点集中で、

熱く、一生懸命の練習を、バスケに全力で打ち込むということができないから。

そして、そういう風にしていた過去を「あの時はよくあんなにやっていたなぁ」と思っているから。

 

そんなような気がした。

 

 

確かに大人になれば、バスケの熱は変わる。

学生の時ほど一点集中ではバスケに打ち込めない。

 

それは練習量の問題でもあるけど、

実際は練習量とかの問題じゃなくて、

ただ単に、自分の視野が広がったから。

 

「バスケだけが人生じゃない」

「練習量を増やすことだけがバスケじゃない」

「勝ち負けも大事だけど、大事なことはそれだけじゃない」

っていうことを色んな経験を通してわかっているから。

 

だから、学生の時と同じ熱意ではバスケには打ち込めない。

 

 

でも、それを勘違いしてしまうと、

「自分はバスケに対しての熱意がなくなったんだ」

「あんなに一生懸命やっていた自分ってなんか恥ずかしいな」

とか思ってしまう。

 

本当はただ視野が広がっただけで、

学生の時と同じ熱意がないことは自然なことなのに。

 

本当は、心の中では、

バスケが好きだし上手くなりたいと思っているのに、

それを恥ずかしいと思って隠して何となく時間を過ごしてしまう。

 

 

これは大人あるあるなんじゃないかなと。

 

それって本当にもったいないことだなと思いました。

 

 

結局、そう思ってしまう原因は、

「大人になってから学生の時には体験できなかった大人のバスケを知らないから」

ということだけなんだと、今そういうバスケを知って思います。

 

ちょっと学んだだけでバスケの世界が変わりました。

 

学んだというか初めは気づいただけで、

NBA選手のオフボールの動きから始まり、

戦術や緩急や武術など、学生の時は、

「そんなことより筋トレとシューティングと走る練習だ」

としか思っていなかった分野に興味を持てただけ。

 

それだけで、学生の時には体験できなかったバスケが体験できました。

 

大人になったら学生ほどの熱意はなくても、

視野が広がっている分、そういう分野に目を向けられる。

 

「学生の時これを知っていたらなぁ」

っていう気持ちは必ず出てくるけど、

もしかしたら大人になった今知れただけでも、

後の人生で振り返ったら、めちゃくちゃ早いタイミングで知れたラッキーなことかもしれない。

それが何歳であっても、知れた瞬間から学生の時には体験できなかったバスケを体験できる。

 

田臥勇太選手の本で、

「Never too late.(遅すぎることはない)」

っていう本があるけど、まさにその言葉通り、

遅すぎることなんてないって思います。

 

僕が昔からお世話になっている人は38歳くらいから、

身体能力とかを使わないバスケをするようになって、

ミニバスの指導者として、そういう賢いバスケを伝えている。

もちろん、自分も引退するすると言いつつ、今でもバスケを楽しんでいる。

それも、学生の時とは違う「上手さ」を見せながら。

 

 

その大会に出ていた多くの大人たちはNBAを見ていてNBAが好き。

 

だいたい僕は会う人に最初に聞くのが「NBAって見ますか?」っていうことなんですが、

そう聞くとほとんどの人はハイライトだけでもYoutubeとかSNSで見ていて、好きな選手とかで盛り上がる。

 

で、NBAを見ているっていう共通項があるだけで、

「そのNBAの見方をちょっとだけ変えたらバスケ人生が変わる」

っていうのを伝えられるなっていう未来がパーッと一気に見えるんです。

 

NBAを見ている人はみんな

「NBA選手たちは宇宙人」って思いつつ、

薄っすらどこかで「あんなふうにバスケをしてみたい」と思っている。

 

そう思っていなくても、

「もし、NBAみたいにバスケできるとしたらどうしますか?」

と聞いたら、そりゃ誰だってプレーしてみたいと言うはず。

 

できるならやりたいけど、できるならの話ね!

と思っているかもしれないけど、

 

同じバスケはできなくても同じようなバスケはできる。

 

 

僕はNBAの凄さを知った後、

実際にチームでそれを取り入れたら、

本当に、バスケの楽しさが変わりました。

 

NBAを見ているときも見方が全く変わりました。

 

それが本当に楽しかった。

 

というか、今でもそうしているので、

チームメイトたちにそれを共有するのが楽しいし、

そういうバスケ、今はPrinceton Offenseという型からいろいろやってますが、

スペーシングだったり、パスだったり、スクリーンの駆け引きだったり、

そういう学生の時は体力勝負しかしてなかったから、

学生の時にはできなかったバスケを体験できているのは本当に楽しい。

 

その大会に出ている人たちもそうなったら、

もっとバスケ楽しめるだろうなぁと思いました。

 

 

まぁそれを僕が「これしたらいいですよ!!」なんて語る義務もないし、

なかなかそういう表面的な部分だけを伝えたとしてもほとんど意味がないし、

相手にとっては必要のないことかもしれないから、直接言うことはないんですけどね。

 

でも、試合を見ながら、

「もし、この場にいるみんながNBAの凄さを知ったり、バックドアカットとかPrinceton Offenseを学んだら、どんな風になるんだろう。指導者として母校でも地元の中学校でもいいから伝える側になったら、この地区の部活はどう変わっていくんだろう。息子や娘にそれを伝えたらどうなるんだろう。」

そんなことをちょっと想像しました。

 

 

今取り組んでいる賢者バスケも、

やっぱり体験しないとわからないですね。

 

自分でやってみて初めて、

バックドアの楽しさとか難しさとか、

Princeton Offenseの楽しさに気づけます。

 

もうとにかく体験するのみですね。

 

そのためには知識がないとできないから、

やっぱり、知識を学ぶこともとっても重要。

 

 

大人たちが「学生の時ほど走れないから(笑)」っていう理由でバスケを諦めたりするんじゃなくて、

大人になって広がった視野で学生の時には体験できないバスケを、大人になった今からでも学んで上手くなって、

それを子供たちに伝えていけるようになったら、日本のバスケはもっと変わっていくだろうなぁと思いました。

 

もちろん、それを体験する大人の人生も変わります。

 

「バスケの楽しさを伝える側」になれば、

過去の失敗も今の経験も、意味合いが変わります。

 

 

バスケの楽しみ方はそれぞれだけど、

大人の中に秘めている熱い気持ちと何となくの恥ずかしい気持ちを知れて、

それがちょっとのきっかけで変わったら、どれだけこの小さな大会が面白くなるか、

大人たちのチームとバスケ人生、その大人たちに関わる子供たちの人生はどう変わるのか、

そんなことをふと想像した一日でした。

 

そして、数年ぶりにマッチアップするバスケ仲間もいて、

いろいろ思い出しながら喋りながらのバスケもいいもんですねぇ。

 

バスケはやっぱり楽しい。プレーしてなんぼ。

 

 

大人になってから気づけることってたくさんあります。

 

大人は学生の時ほどの熱意はないかもしれないけど、

それは視野が広がっているっていう意味では良いこと。

 

 

このブログを読んで、そんな面白い大人が増えて、

学生の頃から大人のバスケに気づける人が増えるように、

自分がやっていくのはひたすら情報発信だけだなと思いました。

 

またブログ書いたり企画を作っていこうと思います!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

    • 通りすがり
    • 2018年 11月5日

    いつも楽しく拝見しています。
    今回の記事で、大人になってからでもバスケは上手くなれるというフレーズをみて、今、私自身が本当に実感しているので思わずコメントしました。
    私は16歳からバスケを始めて、現在41歳になりますが25年間ずっとバスケをしています。
    現在も社会人のクラブチームで週1から週2で練習しています。
    もちろん学生時代に比べると動けなくはなっているとは思いますが、今が一番バスケが上手くなったと思っています。
    ですので、何歳になってもバスケは上達出来ると思います。
    NBAの試合も年間で100試合ほど観戦していますが、オフェンス・ディフェンスともにボールがないところの動きが本当に為になります。

    まとまりの無い文章になってしまいましたが、おじさんになってもまだ上達出来るということを伝えたかったです。
    これからも頑張ってください!

      • バスケのヨシ
      • 2018年 11月5日

      コメントありがとうございます。
      自分も負けずに学んで楽しみます!
      そんなバスケを子どもたちにも伝えていきましょう。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

RETURN TOP

管理人自己紹介

カテゴリー