「バスケなんてセンスと才能でしょ?」という人へ。

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「センス」という言葉をどう認識していますか?

 

僕は何となく「上手い人」「複雑なプレーを糸も簡単にできる人」「力を使わずに楽にプレーしている人」のことをセンスがある人だと思っていました。でも、色々なことを学んでいくと、実はもっと具体的に定義付けられることがわかりました。今回は、センスとは何なのか、センスがある人とない人はどう違うのかについて考えていきたいと思います。

 

センス=身体を思った通りに動かす能力

センスとは自分の身体を思った通りに動かせる能力のことです。

頭の中でイメージしたことをそのまま身体で実践できる人のことを「センスがある人」と呼びます。※厳密には「勘が鋭い」ということを指す場合もあるでしょうし、人によって定義は変わるものだと思いますが、この場では、スポーツ上達論さんのツイートを参考に(自分自身でもそう思っています)このように定義させていただきます。

 

○センスがないと…

僕はどうなのかといえば…センスというものがありません。

「NBA選手のこんな動きを真似してみよう。」と思いながらコートに立ち、シュートを打ったりするのですが、後々自分の映像を見てみると全くイメージした動きができていません。まさにスラムダンクの桜木がシュート合宿の時に、自分のシュートフォームをビデオで見て「誰だこの下手くそは・・・」と言っているような状況になってしまいます(笑)

 

 

僕は昔から形を何も気にせずひたすら練習量だけを増やしてきました。

 

「たくさん練習をすれば上手くなるはず!」と思っていましたが、

それは「下手のまま上手くなっている」ということであり、センス自体は全く磨かれていませんでした。

 

センスが磨かれていないと、

  • 練習量を落としたら同じ動きができなくなる
  • 新しい動きを習得するのに時間がかかる
  • バスケ以外のスポーツになると全く上手くできない

といったことが起きてしまいます。

 

イメージ通りに身体を動かすことができないと、スポーツの上達スピードは遅くなりますし、長い間スポーツを楽しめる可能性減っていってしまいます(一般的に考えて学生を終えた後は練習量は落ちていくものなので)。なので、自分の動きを映像で見て衝撃を受けてからは、自分の身体について知るように動画をとることが多くなりました。また同時に「センスがある人」からも多くのことを学ばせてもらい、センスを磨く方法も試行錯誤して探しています。

 

 

○センスがあると…

センスがある人は思った通りに身体を動かすことができます。頭の中でイメージしたことをそのまま身体で体現できるため、たくさんの練習をしなくても新しい動きを習得できて、練習量が落ちたとしても動きが下手になることが少ないです。センスのない僕からしたら、ただただ羨ましいです…!

 

そんな「センスのある人」は発信仲間のマコトさんです。

「NBA選手と古武術」の発信を見ていただければわかるように、NBA選手の動きをすぐに実践しています。形が全く同じということは違う人間がやっているのでありえないですが、本質(身体の使い方)を見抜き、体現されています。

どれも凄い…。

マコトさんとはよく連絡を取り合っているのですが、たいてい話の最初に、その日に行われた試合の話をします。その中で僕が「あのカリーのシュート凄いですよねぇ。」みたいに話すと「あれは、こうやって、こんな動きをしてるからできてるんだよな。さすがカリーですわ。」と呟きます。その後に僕が「あれって実践できますか?」というと、「あぁ、あれならできそうだね。」と即答します。「いや、、、センスがある人はこんな即答するのか。笑」といつも思わされる瞬間です。

 

 

センスを磨く方法

「センスを磨くことは、いつからでもできる」

ということをセンスがあるマコトさんは言っています。

 

その方法を簡潔にまとめるとこんな感じになります。

  1. 自分の身体について知る
  2. 自分の動きについて知る
  3. どのような意識をした時に、身体がどのように動いているのかを知る
  4. 思った通りに身体を動かすためには、どうしたらいいのかを試行錯誤する

 

シュートの場合で考えてみます。

  1. 腕の長さや関節の可動域を知る
  2. シュートフォームを動画に撮って動きを知り、改善すべき点を考える
  3. どのような意識をしたら良くない動きが生まれているのかを試行錯誤して知る
  4. どのような意識をしたら良い動きになるかを知り、良い動きを身体に覚えさせる

 

抽象的なものにこそ、本質が含まれているものです。

マコトさん自身が自分の身体で体現できているのは、このステップを忠実に踏まえて乗り越えているからだそうです。一つ一つ、自分の身体で検証を繰り返していくことが何よりも大切なことなのだと思います。センスのある人とない人を分けているものは、「知識の差」と「素直さ」なのだと感じています。センスを良くする身体動作の手順を知り、それを素直に受け入れて身体で検証する。地道な作業の繰り返しのようですが、センスを良くしてバスケを楽しむための修行だと思って取り組みたいと思います!

 

 

PS.

慎さんの発信「武学籠球」はコチラから。

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関連記事

    • まさ
    • 2018年 4月19日

    こんにちは、今学校の国語のクラスで一人一人レポートを書いています。僕は”センスは存在するのか”というテーマを調べています。このセンスというのは今回運動に関してのことを指しています。プロの選手はセンスがあると言われていますが、そもそもセンスというのはなんなのか。また、努力してもうまくならない人はセンスがないと言われる。センスという言葉は何を指しているのでしょうか。   また、個人的にはセンスなんて元々存在しないんじゃないか とも思います。バスケがうまくても、サッカーになると全然ダメ、という人は多くいます。手から足になるだけで、人のセンスというのは崩れるのでしょうか。 

    このようなことを今調べようと思ってます。2年も前の記事にコメントして申し訳ございません。もしよろしかったら、ライターさんが参考にした本や雑誌などがありましたら教えて欲しいです。返信待ってます。

    • こーたー
    • 2016年 7月14日

    始めまして
    武井壮さんがおっしゃっている、自分が思った通りにからだを動かす練習とはどのようにするのですか?
    また、日常でどのような意識をすれば思い通りに動かせられますか?
    わかりずらくてすいません

      • バスケのヨシ
      • 2016年 7月17日

      コメントありがとうございます。
      ここではなかなか伝えられないので、いつか通信講座の中で話したいと思います。日常の歩き方を変えることでも、動きの質は変わってきます。無意識に行っている動きが悪い癖に繋がっていることがあるので、そういったことを日常から見直すことも大切なことです。即効性があるものは、自分の動きを動画で撮ることです。まずはシュートフォームを撮ってみて、よく分析をして、自分の理想とするシュートフォーム(NBA選手の誰かで良いと思います)と重ね合わせて、より良い動きを見つけていくことが上達に繋がります。応援しています。
      またこれから、具体的にNBAのバスケを応用する考え方や方法などを発信して行くので、これからもどうぞよろしくお願い致します。

    • こーたー
    • 2016年 7月14日

    始めまして
    武井壮さんがおっしゃっている、自分が思った通りにからだを動かす練習とはどのようなことをするのでしょうか?
    また、普段からどのような意識をしたら思い通りに動かせられますか?
    質問がわかりづらくてすいません

    • くりあたま
    • 2016年 5月12日

    コービーはボールを持たずにドリブルやシュートの練習をしていたシャックが語っていたことを思い出します
    私も少林寺拳法をやっていた名残なんですが形稽古に似たことをバスケットボールで行ったりしますね
    ボールを持たずにシュートしてみて体の連動は正しいかどうかとか、ドリブルの真似をして重心の動かし方と手の動きは連動しているかどうかとかそういったことをやっていくと体の関節のここが固いとか、どこの動きが悪いとかわかっていくのでより練習の効果も高められると思っています

      • バスケのヨシ
      • 2016年 5月12日

      いつもコメントありがとうございます。
      少林寺拳法をやられていたのですね。「型」を身につけるように、身体を自在に動かせるようにするということでしょうか。ボールを持たずにそういった動くを習得することを第一におから手いるのは素晴らしいです。僕も竹移送さんのパーフェクトボディーコントロール理論を知ってから、自分の動きを動画に撮るようにしました。動画を見てみると、全く自分の身体はイメージどおり動いていませんでした。絶望を感じましたが、あとあとのネタに変わりました。笑
      コービーもやっていたみたいですね。僕もくりあたまさんのように自分の身体を思った通りに動かす練習からきちんと行っていこうと思います!

        • くりあたま
        • 2016年 5月13日

        返信ありがとうございます
        私自身練習不足のせいか時偶にシューティングリズムを失ってしまうことがあるのです。大体の場合原因は2つあり、1つは怪我や体調不良でバスケをプレイできていなかった時で、もう1つは文字で表現するのは難しいのですが「自分はこうやってシュートを撃っている」というイメージが実際の自分自身のものとはかけ離れたイメージになってしまう時があるのです。
        そういった時に鏡の前でボールを持たずにゆっくりシュートしてみたりします、自分自身がどこか不恰好に見えたり、体のどこか筋肉の緊張を感じると自分自身のシュートは失われていた事の証明になります
        「型」を身につけると言うよりは「型」のメンテナンスと言ったほうが適切かもしれません。シュートフォームを1つの型と捉えるならば足の働き、下半身から上半身の働き、肩から先の働きと分けてしっかり正しい働きになるように見直します。これって機械のメンテナンスとかに似てませんかね
        下手の横好きなのですがおかげで3ptシュートだけは自分の周りのバスケットマンに負けている気はしないのです

    • えのじる
    • 2016年 4月30日

    こんばんわ〜(^^)いつも配信楽しみにしてます。先日、友人に「バスケやサッカーにおけるセンスってどんなことを言うんだろうね〜?」と聞かれ、僕は「自分がイメージした動きが実際にできることなんじゃないかな~」と答えましたが、まさかヨシさんと似た考え方だったとは驚きです!ここの発信をきっかけに他の方の考えを知り、自分との考えの違いを見つけ、色々な知識を吸収して行くことが最近とても楽しくなりました。今後も自分の体のことや動きのことを知り、長く、楽しくプレーしていこうと思います。

      • バスケのヨシ
      • 2016年 5月2日

      こんばんは!いつもご覧いただきありがとうございます。
      僕はこの記事の通り、センスがないままずっとバスケを続けてきました。ようやくセンスについて知ることができて、センスを磨くようになりました。それを始めたのが24歳になってからくらいで、それからは成長の速度が速くなり、楽しみも増えました。自分の身体の動きが変わるっていうのは楽しいですよね。
      知識を学んでいく楽しさを実感されているんですね!その感覚を一度でも味わうと、自分の固定観念がゆるんでいき、色々なことをニュートラルに考えられるようになりますよね。新しい知識を学ぶこと、固定観念をゆるめることの楽しさを知れたら、まだまだバスケを楽しんでいけるなと思っています。バスケを長く、楽しんでいきましょう。
      また何かあれば気軽にコメントお願いします。

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